月1回演奏会を行っている広島市中区にある喫茶店「中村屋」。昭和21年創業だそうで、ここで開催されるコンサートも、数多くのプレイヤーが演奏してきた、歴史ある場所です。
私達はここで、2003年より、毎年4月に演奏する機会をいただきました。

これまでに演奏した曲目です。

プログラム

2003年4月12日（土）19：30開演

　　ハイドン　弦楽四重奏曲第76番ニ短調Op.76-2「五度」
　　モーツァルト　弦楽四重奏曲第19番ハ長調K465「不協和音」

2004年4月24日（土）19：30開演

　　ハイドン　弦楽四重奏曲第67番ニ長調Op.64-5「ひばり」
　　ベートーヴェン　弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18-4

2005年4月30日（土）19：30開演

　　ハイドン　弦楽四重奏曲第39番ハ長調Op.33-3「鳥」
　　スメタナ　弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」

2006年4月22日（土）19：30開演

　　モーツァルト　弦楽四重奏曲第15番ニ短調K421
　　ハイドン　弦楽四重奏曲第77番ハ長調Op.76-3「皇帝」

2007年4月28日（土）19：30開演

　　モーツァルト　弦楽四重奏曲第16番変ホ長調K428（241ｂ）
　　シューベルト　弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」

マスターの中村さんが、昔から愛用されているカメラで撮影, 多くの演奏家を撮り続けてこられました。今という時の流れをモノクロームな世界に映し出す・・・慌ただしい現実の中で、ふっと画像のなかの自分自身を見つめる時間を与えてくれる、そんな写真です。

客席は50席で、予約制。毎月来られる常連のお客様と、私達4人が案内をして来てくださるお客様とで、毎年あっという間に満席になり、うれしい限りです。
客席と演奏する場所が、至近距離でとっても緊張しますが、これらの大曲を演奏するために、毎回4人で練習・研究を重ねてきたのですから、私達の気合や思い入れもひとしおです。

ただ、こうしたプログラムを演奏しようと思うと、堅苦しく感じられ、クラシック音楽は敷居が高い、などと思われがちで、決して万人に受け入れてもらえないのが実状です。でも、たまにはこのように気軽に入れる場所で、大作曲家が作った、内容の深い音楽に触れてみられるのもいかがでしょうか？

・・・なんて述べたからには、私達も演奏にさらに磨きをかけ、次回聴いてくださるお客様に、良い音楽がお届けできるよう、がんばります。