エッセィ

Q&A(55の質問に答えて)

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1. 生年月日、出身地、本名

  • 1957年12月7日生、愛知県、本名は内緒です。

  • 2. 現住所及び住居形態を教えて下さい。

  • 現住所は内緒です。住居は木造で自設計の特殊な家です。

  • 3. 筆名の由来を教えて下さい。

  • 特にありませんが、見た目の形ですね。

  • 4. 趣味を教えて下さい。

  • 一番の趣味は、粘塑性流体の数値解析手法を研究することです。 その他には、模型全般、イラスト、骨董品、車、いろいろですね。

  • 5. 最初にミステリィを書いたのはいつ頃で、それはどんな作品でしたか?

  • 1995年の8月で、「冷たい密室と博士たち」です。短編や、ミステリィ以外のものを含めて、それ以前に小説らしきものを書いたことはありません。

  • 6. 作家になろうと意識したのはいつですか?

  • まだ意識していません。

  • 7. 作家になっていなければ、何をしていたでしょうか?

  • 今と同じでしょうね。まだ、作家になったと思っていませんので。

  • 8. 影響を受けた(好きな)ミステリィ作家を教えて下さい。

  • クイーンとデクスターでしょうか。最近ではハンドラーだと思います。

  • 9. その中から一人を選んでその作家のベスト3を挙げて下さい。

  • クイーンで、「Xの悲劇」「オランダ靴」「ハートの4」。これ、つまらないですね。実は、「Z」「九尾の猫」「ドラゴンの歯」かな?

  • 10. 国内・海外それぞれのベストミステリィを5つ挙げて下さい。

  • 時間がないので思いついたものを適当に挙げます(順不同で、タイトル未確認)。
    海外では:
    「火刑法廷」「苦い林檎酒」「あなたに似た人」 「推定無罪」「さむけ」
    国内では:
    「バイバイ、エンジェル」「ドグラマグラ」「水車館殺人事件」 「虚無への供物」「匣の中の失楽」

  • 11. ご自分の「自信作」をひとつ選んで下さい。

  • 短編集「まどろみ消去」(出版されている中では「笑わない数学者」)。

  • 12. 理想のミステリィとは、どのようなものですか?

  • 何度読んでも面白いものです。

  • 13. 執筆のペースを教えて下さい。

  • ペースというほどのものはまだありません。

  • 14. 執筆は、手書きですかそれともワープロですか?

  • ワープロです。

  • 15. 執筆にあたってどのような取材をなさいますか?

  • しません。

  • 16. 執筆にあたって参照するものは、何かありますか?

  • 国語辞典と冒頭で引用する一文のための本。それ以外はないです。

  • 17. 装丁には拘りますか?

  • まだ拘ったことはありません。

  • 18. 自作の映像化については、どのように思われますか?

  • 特にどうも思いません。でもあったら見たいです。

  • 19. マンガ・ドラマなどのビジュアルなものの影響はどうですか?

  • わかりません。考えたこともないです。

  • 20. 読者層はどのようなものですか?

  • 知りませんが、平均すると25、6歳だそうです。男女比は6:4くらいだそうです。

  • 21. 本格ミステリィを定義して下さい。

  • 森にはできませんし、する理由もありません。

  • 22. 「新本格」とはどのようなものでしょうか?

  • よく知りません。

  • 23. 座右の銘を教えて下さい。

  • 「耳泳暴洋、瞳座星原」。

  • 24. 一作家一ジャンルと言われますが、ご自分の作風を表現するとどうなりますか?

  • 一作家一ジャンルなんて言いますか? 自分の作風なんて、あまり気にしたことがないし、他人が表現するものだと思います。つまり、わからないということですね。

  • 25. また、新本格作家の条件(?)として、大学時代にミステリィクラブに所属して いたことがよくあげられますが、どのような活動していましたか?

  • 何もしていません。

  • 26. 作品は、世界からできてくるのですか、それともトリックを思い付いて、 それを生かす世界を考えるのですか?

  • トリックが先です。しかし、皆さんと「トリック」の定義が違うと思います。森の場合、例えば、犀川と萌絵の恋愛が既にトリックです。

  • 27. トリックの案出方法を教えて下さい。

  • 時速100km以上の速度で移動することですか・・。

  • 28. キャラクターの作り方を教えて下さい。

  • 森の場合はすべて映像的に想像しますね。しかし、教えるほどのことはありません。

  • 29. キャラクターのネーミングは、どうしていますか?

  • 周囲の人たちの名前をシャッフルしています。

  • 30. あたためていたアイデアを先に使われてしまった悔しい経験は ありませんでしたか?

  • 「占星術」と「時計館」のメイントリックは発想したことがありましたが、読んでみたら、自分より綺麗に取り入れてあったので悔しくはなかったし、もし、その逆(つまりそちらがつまらないとき)だったら、その場合はそのアイデアを自分で使うからやっぱり悔しくないですね。つまり、関係ないということですか。

  • 31. 作品のタイトルは最初に決まるのですか?

  • すべて書き上げたときに決めます。

  • 32. 5年後の自分はどうなっていると思いますか?

  • 一言では言えません。この世にいないかもしれませんし。

  • 33. 「人間を描く」とは、どのようなことだと考えていますか?

  • あまり考えていません。

  • 34. 名文とは、どんな文章でしょうか?

  • 凡人には発想できない美しさとリズムのあるもの。

  • 35. ミステリィを書くのにその「名文」は適しているでしょうか?

  • 名文は何にでも適しています。適していなければ、名文ではありません。

  • 36. 小説における「リアリティ」とは、どんなものだと考えていますか?

  • リアリティはリアリティで、「小説における」などの但し書きが付かないものです。でも、少なからずあることは認めます。

  • 37. 執筆にあたり、常に気をつけていることはありますか?

  • 煙草を吸い過ぎないこと。

  • 38. 文章は推敲する方ですか?

  • 比較の対象がないですが、する方だと思います。

  • 39. 書評、ベスト10等他者の評価は気になるほうですか?

  • 比較の対象がないですが、気にしない方だと思います。そういったものの存在さえ知らずにいられます。

  • 40. ご自身について書かれた書評・評論などで「鋭い」と思ったものはありまし たか?

  • ごく稀にあります。

  • 41. 親しくしている作家の方を教えて下さい。

  • いません。

  • 42. 現在、意識している作家の方を教えて下さい。

  • 特に意識していません。

  • 43. 今、最も興味があるものは何ですか?

  • 非連続体モデルによる数値解析。旋盤工作。

  • 44. 最近読んだ本で、面白かったものを教えて下さい。

  • 「鉄道模型工作技法」「百頭女」。

  • 45. 日本のミステリィ界の現状をどう思われますか?

  • 特にどうも思いませんし、現状がどうなのか把握していません。

  • 46. 今後どうなってゆくと思われますか?

  • わかりません。どう思ってもしかたがないので。

  • 47. さらに活字というメディアはどうなってゆくと思われますか。?

  • 同上。メディアがどうなっても問題はコンテンツでは?(あ、メディアの定義が違う? 森の定義は「媒体」ですが)

  • 48. 例えば、かつての「社会派推理」全盛時代のような、本格物が書きにくい時代 がきた場合にはどう対処されますか?

  • どんなものでも、書きにくいなんて時代が今後、到来するとは思えませんが、もしそういったことがあれば、発表をしないだけのことです。

  • 49. 本は、年間何冊読みますか(うちミステリィは何冊ですか)?

  • 50冊です。ミステリィは40冊くらい。

  • 50. ミステリィ以外では、どのようなジャンルがお好きですか?

  • 模型関係か、哲学・心理学関係。

  • 51. 書店には月に何度くらい足を運ばれますか?

  • 2、3日に一度は行きます。

  • 52. 蔵書はどれくらいありますか?

  • 300冊くらいですね。ほとんどは読んだらすぐ捨ててしまいます。引越が好きだったので、荷物を増やさない習慣なのです。本は単なるメディアであり、内容を軽んじているわけではありません。

  • 53. 名探偵については、どのようにお考えになりますか?

  • 特にどうも考えていません。お目にかかったことがないので。

  • 54. 好きな名探偵がいましたら、教えて下さい。

  • いません。もちろん、嫌いな名探偵もいません。つまり、名探偵がいないのです。

  • 55. 最後に、今後の予定を教えて下さい。

  • 7月に短編集「まどろみ消去」が講談社から発行。
    その後、長編5連作が順番に出ます。今、その長編の最後の作品を(5月現在)書こうとしているところです。「まどろみ消去」のカバーに予告が載りますので、7月までには、5作とも脱稿している予定です。 その後は(12冊目になりますが)、再び短編集を出します。この短編集を夏休みに執筆する予定です。 まだ、そのあとのことは考えていません。小説を書き続けるかどうかも決まっていません。

  •  

    (1997年8月、「別冊シャレードVol.28」に掲載)


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