MORI Hiroshi's Floating Factory
Model Railroad Workshop
<機関車製作部>
車両整備工場の大充実

/☆Go Back☆/
4月は毎年雨がよく降ります。晴れると暑い、雨の日は寒い。寒暖の差が激しい季節ですが、そういうことは工作にはあまり関係がありません。ガレージのおかげで全天候型になりましたので、いつでも工作ができるのです。
ガレージを建てた最大の理由は工作室の整備にありました。車は雨晒しのままでも、工作機械は早く入れたい。そう考えていたのです。ガレージが完成し、すぐに機械(旋盤とフライス盤)の選定・購入に動きました。幸い、よい中古品を手に入れることができ、あっという間に整備工場の態勢が整いました。今月のトピックスはこれです。
上の写真が、ガレージの奥の工作室。手前に弁天ヶ丘線が通っていて、青い工具入れの奥に、手前から、フライス盤、コンプレッサ、そして旋盤と並びました。この茶色の木の壁は、母屋の外壁だった部分です。
<ガレージ線の設備>

雨が続いていましたので、ガレージ内の設備工事を幾つか進めました。弁天ヶ丘線のガレージ新線は書斎へ上がる階段の下を通過しますが、そこに、「電車が来ます」の表示器を取り付けました。ここは、工作で手が汚れたときに利用する手洗い場がありますが、これも工事の途中で、たまたま近くに水道があった(プールで利用されていた)ので取り付けたものです。右に見える線路はヤード(待機線)ですが、今は本線とはつながっていません。

これはもちろん本物の部品(つまり廃棄になった実物)。チャイムが鳴って、「電車が」と「来ます」が交互に点灯します。今のところ、電車が来る来ないにかかわらず、あるいは、来た列車が、ディーゼルでも蒸気でも、スイッチ・オンで素直に作動するようになっていて、単なるアトラクションです。

駅へ出るトビラの内側に、表示燈を設置しました。これは発光ダイオードで点灯するタイプ。色は黄色です。ただでさえ天井が低いのに、いろいろぶら下がっているので、非常に邪魔です。

前レポートでご覧いただいた踏切は、この写真のように赤外線センサで作動するようになりました。線路の上を車両が通過すると、それでリレーが働き、かんかんかんと音を鳴らして、赤い警告灯を点滅させます。センサは離れた位置に2つ設置します。写真に映っている大きい方の茶色い木はコードを押さえているだけ。また、線路のすぐそばの小さい方の白い木も、センサを固定しているだけのウェイト。センサは、その木片の左にテープで固定されている非常に小さい(5×10×15mmくらい)ものです。
<新乗用トレーラ>

新しい乗用トレーラを製作しました。といっても工作時間は約30分。これまで、土や砂利を運ぶのに使っていた作業車の上にベニアを載せて、さらに後部に座席を作っただけ。まだ塗装もしていません。これは、主として運転者が乗るための車両(運転台車)です。下回りはモデルニクス製。前の機関車AB10とほぼ同じ台車です。サスペンションが効いていて、乗り心地は上々。
ただ、テーブルがないため、2枚目の写真のように、前の機関車の屋根の上に、コントローラや汽笛のスイッチをのせなくてはなりません。そうそう、現在、汽笛を鳴らすスピーカボックスはAB10の中に取り付けられています(といってもビニルテープで仮固定)。やっぱり、音は機関車からしないと、と思いました。

しかし、先日、新線で運転中にこの乗用トレーラが脱線して、そのときのショックでAB10のバッファを破損してしまいました。これは、フィルムケースと引出の取手でできているので、もう一度作って接着すれば直ります。この脱線の原因は不明ですが、おそらく後部にウェイトをかけすぎて、全部の車輪が浮いたのではないかと思われます。その後、同じ現象は再現できません。しばらく注意が必要です。
<飛行船>

またまた関係ありませんが、飛行船を作って飛ばしました。ヒンデンブルグ号です。ヘリウムを入れて浮力を得て、ラジコンで操作します。いろいろ障害物があって面白かったです。しかし、ガスが抜けるため、数日で浮かなくなってしまいました。
<ガレージ2階の新書斎>

ガレージの2階に書斎があります。そのデスクの様子。ここで仕事をしています。パソコン(MacのPowerBookが2台)しかない書斎。筆記具とか書物はありません(それでも書斎?)。
そのデスクの上に、自作の機関車が2台。いずれもHOeで、長さ6cmくらい。左が電機、右はディーゼルのつもり。ボディはペーパ製です。数年まえに作ったものです。左の小型電機は、弁天ヶ丘線のAB10にデザインが似ているかも。
<旋盤とフライス盤が来た!>

中古品を東京まで見にいって、決めてきました。その1週間後に搬入。もともとは、もっと小さいフライス盤を購入する予定だったのです。こんな大きな機械を入れるつもりはなかったので、ガレージのシャッタも開口部の高さは188cmしかありません。このフライス盤は182cm。台車に載せると通過できませんので、写真のように鉄筋をコロにして、移動しました。重量は500kgくらいあります。

こちらが旋盤。マイフォードのスーパー7を買うつもりだったのですが、それよりも一回り大きなものになりました。これもマイフォードの製品です。曲線的なデザインに憧れて、7シリーズにしようと決めていましたが、まえのユーザが、7では剛性不足を感じたのでこれに買い替えた、と話されていたので、決心しました。値段的にも、新品のスーパー7を購入する金額で、今回の3つの機械がすべて揃いました。とてもラッキィだったと思います。
購入する予定はなかったのですが、コンプレッサもオマケで……。防音タイプで非常に静かです。コンプレッサは既に1台ベビコンを持っているのですが、こうなると、こちらを使ってしまうでしょうね。

今回の機器のために、200V(動力)を引きました(つまり工事をして契約をした)。もともと、プールのポンプのために200Vの契約をしていて、2年ほどまえに、使わないので、それを解約していました。今回のガレージ工事でこの200Vが使っていた線を、普通の100Vの増設に使用してしまったため、もう一度、200Vを電柱から引いてくる大工事なりました。そもそも、フライス盤も旋盤も100Vのタイプの機種を使うつもりでした。それを変更したのは、中古品が安かったこと、そして、旋盤やフライス盤は、モータの関係で200Vの方が断然スムーズに運転できること、などが理由です。将来、溶接をするときも、やはり200Vの方が良いでしょう。
というわけで、期せずして本格的になりました。もうほとんど小さな工場です。機械が来てから、毎晩ここに入り浸っています。毎晩30分はどれかを回そう、という意気込みです。

ついでに、ずっと書斎にあった小型ボール盤もガレージに移動。まだ工作台がないため、車輪付きのボードに載っています。トースカンやバイスも一緒に。
ダンボール箱に入っているのは、フライス盤で使うインデックス(角度割り出し機)。こういった付属品がすべて機械に付いてきました。これ、単独で買ったら、これだけでも何十万円もしますよね。これを使うのは、いつのことでしょうか。しばらく機会はないかと思います。

工作室からガレージを望んだ一枚。このフライス盤が大きいため、弁天ヶ丘線との干渉が心配されましたが、置いてみると全然大丈夫でした。夏は、クーラの効率を上げるため、この工作室とガレージの間をビニルのカーテンで仕切るつもりです。
トーマが検査に来ました。旋盤が出す切り子が危ないので、奥へは行かないように教えました(旋盤の前には、床に養生のダンボールが敷かれています)。
<ようやく晴れた週末>

4月最後の週末になって、ようやく天気が良くなりました。すかさず運行です。今回、5インチを始めて以来使っていたバッテリィが1つ、ついに駄目になりました。充電もできません。3年目だからしかたがないですね。グースの中に同じ大きさのバッテリィがあったので、載せ替えました。ちなみに、ホームセンタで2000円以下の自動車用バッテリィを購入しています。充電器は5000円くらいしますが、これは自動車にも使えますので、一家に一台あっても良いでしょう。
デキ3ですが、一部、錆が出てきて、良い感じになっています。自然ウェザリングです。今のところノートラブル。

引き込み線には貨物たちが。こちらは代わり映えせず。芝がだいぶ緑になってきました。雑草も伸び始めています。本当に、今くらいの気候でずっと何年も続いてほしいものです。
<新しい機関車を作り始めました>

さて、モデルニクスに線路を注文しましたが、線路を注文するとほとんど只で機関車のキットが付いてきます(というか、そういう値段設定のセットがあるのです)。今回は、ボギィのタイプを一度取り寄せました。写真は一応仮組みして様子を見ているところで、この大きさで作ろうとしているわけではありません。車輪を標準の100mmではなく、76mmの小さいものに変えてもらっています(その方がナローっぽいから)。向こうに立っている赤いズボンの人は、誰でしょうか。
<エンジン>

ガラクタです。エンジンのヘッドの部分。空冷のフィンが細かいですね。オートバイか飛行機ではないでしょうか。横に、死んでしまったバッテリィが置いてあります。大きさを想像して下さい。

エンジンといえば、ずっと以前にレポートした赤いスチームエンジンです。コンプレッサで運転できました。2階に飾られています。エンジンの右横にある白いものが、AirMacです。光ファイバを引き、ここから家中のパソコンへ電波でネットワークしています。新幹線ではもう「ひかり」は遅いのですが、ネットの「光」は速い。たとえば、このページ(40枚写真込み)でアップが僅かに3秒くらい。
<旋盤工作>

旋盤の試運転を兼ねて、車輪を作りました。材料はステンレス。切削するのが難しい金属です。真鍮や鉄の2倍は大変ですが、それだけに機械の能力はよくわかります。いやあ、さすがに(旋盤が)大きいだけあって、あっという間に削れてしまった! 嬉しいですね。ついでに4つ同じものを作るつもり(奥にあるのが途中のもの)。
さてもう1枚は、5年ほどまえに大学の実験室の旋盤で作った3.5インチの台車。平岡幸三氏の本のとおりに作ったものです。サスペンションも本物のとおり効いて、なかなか重厚です。毎週日曜日に大学へ行き、8時間くらい工作しっぱなし。大怪我をしたこともあります。この台車を2機作るのに、200時間ほどかかりました。それくらいの大作なのですが(笑)。
その後、5インチへ移行してしまったので、そのままになっていました。今回、使える部品を利用して、なんとか5インチに改造するつもりです。
<新線の工事>

ずっと雨続きでしたので、線路の工事はまったく進んでいません。向こうに見えるのが、弁天ヶ丘線の西の本線。そこから分岐して、こちらへ直線を延ばして、ガレージ新線と接続する予定です。既に、土を運び入れています。ガレージ工事のときの残材や、工事中の赤いキャップが置かれていますね。

分岐は4番ポイントを使用。モデルニクス製で、届いたばかり。もう1枚の写真は、上の写真の逆から見た構図。障害物は取り除かれていますが、まだ地盤のレベルが合っていません。赤いキャップの後ろにあるのは、ガレージのフレームに使われたステンレス材。これもどこかで使えそうです。
<緑が綺麗になりました>

さて、天気が良いと、工事よりもついつい遊んでしまいます。緑が綺麗になり、春、そして夏の風景に変わりつつあります。

こちら、ガレージの東口からAB10がスタートするところ。作業員が外に出て安全確認をしています。しかし、動き出したら、運転席に寄ってきて、「乗せてくれ」とお願い。こういう危険な行為は真似をしないように。

運転台車が1つ増強されたため、こちらのデキ3の編成も、西の本線で同時に運転ができるようになりました。トレーラは木の陰で見えません。一番後ろにはタンク車がいます。3両編成。

その運転台車を運材車に変身させて撮影すると、絵としては決まります。
この日はいろいろ出てきました。ワークディーゼルが玄関前に。その右がガソリンエンジン駆動のディーゼル機関車。デルタ線にはグース。みんな、甲羅干しに出てきたのでしょうか。
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