MORI Hiroshi's Floating Factory
Model Railroad Workshop
<機関車製作部>
工事・整備そして遊ぶ
/☆Go Back☆/
このまえまで暑くて外に出られなかったのに、もうこの頃は、どちらかというと「寒い」。しかし、躰を動かしていると暖かくなりますから、せっせと土を運んだりして、工事を進める季節。そういえば、昨年の今頃、ようやく線路が一周したのです。
どちらにしても、自分一人しかいないという点が、こうした趣味の最大の楽しみなのです。自分が作らないと、世界はストップしたままなのですね。さあ、働きましょう。
上の写真は玄関の前から見た弁天ヶ丘線。なんか、見慣れないものがありますね。いったい何でしょうか……。
今回のレポートはなんと、弁天ヶ丘線の機関車が1台も出てきません。Gゲージの話題が多いです。
<土木工事少しずつ>

庭の東半分ではガレージの工事がそろそろ始まります(自動車製作部参照)。ときどき、廃材を拾ってきて、弁天ヶ丘線で再利用しています。左の写真は、踏切の板を置いたところ。庭を横断するときは、ここで線路を跨ぐことになります。トーマもちゃんとここで渡ります。奥のトラス鉄橋の手前には、やはり線路を跨ぐための台が設置されています。これもトーマ用です。
2枚目の写真は、線路のバラストのアップ。今でも、ときどき土を運び入れ、線路の下の基礎部分を踏み固めています。雨が降ると若干下がっていることがあるからです。また、写真のように新しいバラストを補充して、高さの調節をします。赤く見えているのはレンガです。全部高架にしてしまえば、むしろ簡単なのですが、草の上、バラストの上、そして高架線と、いろいろなルートを試したいもの。それぞれ、走ったときの感じが違うのです。
<突如、機関車庫が出現!>

これです。引き込み線の一番端に、突如として現れた車庫。
土木工事をしているとき急にひらめいて、30分ほどで作ってしまいました(笑)。そうです、デッキの工事や、ガレージ建設のために取り壊されたプール、そしてレンガの門に付属していた白い扉などの廃材を集めて組み立てました。上に乗っているのは、北のデッキにあった例のバーベキューコンロの蓋で作った屋根。両側が白い扉。後ろはプールの一部。そして、横にある箱みたいなものは、プールの配電盤ボックスです(扉が開くので、入れ物になります)。
各材料は針金で連結されているだけなので、耐震性と耐風性がやや心配なのですが、ちょっとした雨しのぎにはなりますね。写真では作業車が中に入っています。今度、機関車を入れて写真を撮りましょう。
しかし、全然洒落ていませんね。ただ、どことなく寂れた軽便鉄道には似合っているかも。もちろん仮のものです。いずれは、ちゃんとしたストラクチャを作る予定です。
<ブレーキを装備>

これまで、弁天ヶ丘線の車両には、いずれもブレーキがありませんでした。長い下り坂もありませんし、子供が走り回っているわけでもないので、必要がなかったからです。止まる位置や、引いている重量にもよりますが、3人乗りで下っている位置で、機関車の電源を切っても、3,4mは軽く蛇行します。つまり、すぐには止まらないわけです。
緊急停止をしたり、勾配があるところでは、やはりブレーキが必要になるでしょう。ということで、かねてより、どんな機構にするのか思案していました。今回、まずは試してみよう、ということで、自転車のパーツを無改造で取り付けてみました。
ブレーキを取り付けた車両は、運材車兼乗用トレーラ。人が乗っているので、この車両にブレーキを付けるのが一番効くからです。1枚目の写真が完成図ですが、よくわかりませんね。椅子の前に斜めに黒い棒が取り付けられ、そこにレバーがあります(そういえば、最近、椅子が錆びてきたので、青く塗装しました)。2枚目の写真がそのレバーのアップ。自転車のブレーキの部品です。3枚目の写真が車両を裏返して、ブレーキパッドの部分を撮影したもの。車輪を挟み込んで止めます。ワイヤでリンケージされてますが、すべて自転車に使う既成部品。レバーとワイヤとブレーキ部の3点でハンズで2000円弱(レバーは2つ入りでした)。なんかアルミの軽量部品だったから、探せばきっともっと安いものがあるはずです(何しろ、自転車全部が新車でも1万円で買えますからね)。使ったパイプは粗大ゴミで拾ってきたものです。
1軸しか装備していませんが、効きはまずまず。急ブレーキもOKです。レバーを引いたままにしておけると、パーキングブレーキになるのですが、これは今後の課題です。意外に簡単に取り付けられるので、今度は自作の動力車にも取り付けることに決定。
<Gゲージの写真展>
ホビィ・ルームのGゲージのレイアウトの写真を幾つか撮りました。別にいつもと変わりはないのですが、たまには風景写真のように……。

1枚目は機関庫から顔を出したタンク。連結器がないので間が抜けています(本当はカウキャッチャがあったと推定)。
同じ位置から左へ視線を移すと、本線を通り抜ける貨物が見えます。先日塗装した青い有蓋車が通過中。左には背の高い給水塔。

こちらは貨物駅の周辺。無蓋車にはヨーグルトの容器が載っています。手前の2両はスイスのセメント車。
線路の反対側には、なんだか怪しい建物。この辺は得体のしれない建物が密集しています。

赤いクロコダイル(なんと脱線していますね(笑))は引き込み線で待機中。ここは電化されている本線です。
振り返ったところに踏切(遮断機は列車の重量で作動)。その向こうに貨物駅があって、カラフルな小型蒸気(亀の子)が停まっています。
<備品の増強>

さて、相も変わらず、ガラクタを集めております。もっともっと拾ってきたいのですが、スバル氏に睨まれるので、これでも7割減で辛抱している感じです。1枚目の写真は、大学の粗大ゴミ置き場で拾ってきた圧力計。直径が10cmくらいある大きなタイプ。丸いガラスが取り外せて、それだけでも捨てるには惜しいでしょう? 何に使うのかって? うーん、塗装をするときの新聞紙の重しになります。その他には、うーん、飾るしかありませんねぇ〜。
2枚目はプールの配電盤の中身です。スイッチとかタイマとかヒューズとか、とにかく部品が沢山。これは自分の家から出た粗大ゴミです。

こちらはゴミではありません。1枚目は、機関車のホイッスルや電車のタイフォンの音を出すための装置。通信販売で購入しました。デキ3に使うために、それらしい音を入れてもらいました。好きな音を録音して、それがボタンを押すといつでも再生できるという電子機器。スピーカは機関車の中に取り付けるつもりでしたが、載せ替えを考えて、ひとまず手頃な大きさのスピーカ・ボックスを自作しました。箱に入れたら、かなり大きな音がして非常にグッド。何度も鳴らしていると、家族から文句が出ますが。
2枚目の写真は、見てのとおりの本物のレールです。これはオークションで1200円で購入したものですが、地下鉄のものだそうです。工作のときに、ハンマで何かを打ち付けるときの台(アンビル?)が欲しかったので、そのために買いました。少し錆びている感じがグッド。とても重いです。
もう1枚は何でしょう? 電車のライトっぽい感じがしますが、何のものかは定かではありません。中を開けてみると発光ダイオードが沢山並んでいます。そんなに古いものではないでしょう。

サブマリン707に出てくるジュニア707です。子供の頃に大好きでプラモデルを作りました。最近リバイバルでまたプラモデルが出たのでまたまた作りましたが、この写真はなんとソリッドモデルです。天賞堂にずっと飾ってあったのですが、誰も買っている気配がないので、可哀想なので購入しました。大きさは30cmくらい。20分の1くらいかな。とても立派です。
<シェイ!!>

もう嫌と言うほどシェイが好きなのです。HOでは10台くらい。Gサイズでも2台ありますが、何故か今まで、Oスケール(45分の1)のシェイだけなかったのです。もうすぐバックマンからOn30のシェイが出るという噂を聞いて(真偽のほどはわかりませんが)、首を長くして(実際には首は通常のままですが)待っているところ。
いつも模型屋へ行くごとに、「Onのシェイがあったら絶対買うぞ」と気持ちを引き締めて臨んでいましたが、今回、東京の天賞堂の中古品売り場でついに遭遇。韓国製のほとんど新品。値段も手頃でした。2トラックの小型で、一番好きなタイプです。いやあ、眺めているだけで良いですね(うっとり)。
<今後の構想?>

こちらは、中古で買ったHOゲージのナベトロ。砂利などを運ぶ、鍋の形のトロッコです。少しオーバスケールなので、このままOnで使えるな、と思って購入したもの。色は塗らないといけませんね。実は、弁天ヶ丘線でも、ナベトロがあったら良いなと考えています。紙で作るなら簡単ですが、そうではなくて、実際に砂利を運んで工事に使いたいのです。そうなると、ちゃんと金属で丈夫に作らないといけないわけで、工作は非常に面倒になります。何か、近い形のものはないかな、と探したりしているのですが……。
ついでに、今後の予定というか構想を幾つかメモしておきましょう。書いておけば、忘れないし、少しは責任を感じて工作が進むかもしれませんからね。
1)まず貨車を2両ほど増強する計画があります。既にあるものの下回りを流用する手もありますが、それだと長く連結して一度に走れません。また車輪や軸受けを買わないといけないしなあ、と考えているところで止まっています。作るのは有蓋車とタンク車でしょうか。
2)機関車については4軸のボギィの車両が欲しいのですが、どんな形式にするのかで迷っています。電気機関車なら簡単なのですが、いろいろ欲が出てしまって……。
3)客車の増強も計画中。お客さんに乗ってもらうための乗用車両です。ちょっと面白い機構のものを考えたのですが、どうも信頼性が今一つ。やはり人が乗るものはオーソドックスな方が良いかな、と迷っているところ。
4)ビデオカメラを載せた車両は、既にこの世界ではかなり普及してきましたが、5インチの庭園鉄道ならでは、ということで、人が乗れない悪天候の日に運転できるものを考えています。とにかく、ラジコン関係の無線機は20セットくらい手持ちのジャンクがありますからね。
5)しかし、なんといっても、そのまえに線路の延長工事。ガレージが完成するのはたぶん来年の1月頃なので、それまでに少なくとも線路配置の計画を立てないと……。
なんて考えている間に、もう1枚の写真。スイスの旅行のときに購入した犬のぬいぐるみ。ボーダ・コリーでしょうか。大きいのと一緒に、3分の1くらいの小さいのがあったので、両方買いました。これはその3分の1の方。こうして無蓋車に載せると、弁天ヶ丘線のスケールに合っているかも(子犬ですが)。
<双合機関車>

ベモ(Bemo)というメーカのファンなのですが、そこが出した新製品を購入しました。小さな蒸気機関車が背中合わせになっている珍しいタイプ。ドイツの機関車のようです。2両が背中合わせで連結しているタイプと、完全にくっついて、ボイラも一体化しているものがありますが、これは後者。
HOスケールでゲージは9mmです(これをHOeという)。ダイキャスト製で、おそらくはモータの性能のためでしょう、非常にスムーズに動きます。最近はモータがとても良くなって、鉄道模型の分野では1つのエポックといえます。これを買った模型屋さんの店主が、煙突のところに付いているパーツが何のためのものか、ときいてきましたが、何でしょうね? 煙突の蓋を開け閉めするためのリンケージでしょうか……。
<ベルニナ特急>

8月に乗ってきたベルニナ特急の客車。これもベモの製品。HOm(87分の1、ゲージは12mm)です。安価なプラスティック製ですが、車内まで良くできてます。
<テンホィーラ入線>

Gゲージに新しい蒸気機関車が入線しました。一見モーガル(車輪配置が2-6-0)か、と思えますが、実は4-6-0のテンホィーラです。このように煙室を銀色に塗装するのがアメリカ型。あとカウキャッチャとベルが特徴です。本当は、煙突に集煙装置を付けたモーガルがずっと欲しかったのですが、LGBの製品だと20万円近くしますし、アスターの金属製になると50万くらいになります。先日、天賞堂で中古で25万円ほどだったので迷いましたが、そんなに高価なものは思う存分走らせられませんし……。
で、これはバックマンが発売して間もない新製品。発煙装置も内蔵されて、見た感じディテールも非常に良くできていますが、なんと3万円台で買えるのです。値段を見たとき、まえに「1」がないのが不思議に思えるはず。「どうしてこんなバカみたい安いのか?」と思わず口にしてしまう。ホントに不思議。価格破壊もここまで来ると、かえって心配になりますね。
だいぶ遊んでから、ゆっくりと英語の説明書を読んだら、なんとサウンド装置が標準で組み込まれているではありませんか。006Pの電池をテンダの給水ハッチから入れると、速度に合わせてドラフト音が出ます。うーん、至れり尽くせりでこの値段か。もう1台欲しくなりました。

さて、ホビィ・ルームは散らかっていますが、テンホィーラに貨車を連結して走らせました。第2動輪はフランジレスなので、この大型にして半径60cmというLGBの急カーブを通過できます。
1枚目は駅を出て最初のカーブ。機関車庫の裏になります。向こうには弁天ヶ丘線のグースとカブースが見えます。
2枚目は玄関へ出るドアのあたり。一番混雑している場所です。給水タンクと小型車庫の向こう側を走っていますがほとんど見えません。弁天ヶ丘線のワークディーゼルとデキ3が奥に見えます。
3枚目は窓の近くの急カーブ。椅子の下をくぐり抜けます。その椅子の上には、弁天ヶ丘線のAB10のボディが載っています。飛行機の翼も、この辺りに何本も立てかけられています。

そこを過ぎると長い直線。ここで一気にスピードを上げます。
そのあと大きくカーブしてテーブルの下をくぐり抜け、駅へ戻ってきます。Gゲージは、線路を磨いたり、掃除をする必要はまったくなく、いつでもスイッチを入れればスムーズに動きだす、という点が嬉しいです。HOやNに良くある接触不良はGゲージでは皆無。これが大きささのメリットの1つでしょう。場所的にも、急カーブが曲がれない国内HOに比べて返って有利。あとは、やはり、音だと思います。サウンド装置がなくても、車輪がレールを叩く音などがとてもリアルです。もっとも、5インチほどではありませんが……。

メインステーションの付近には最近小さなショップが開店。フィギュアもだいぶ増えました。今、人口はどれくらいでしょうか……。
<弁天ヶ丘線は今日ものどかに>

暖かい休日のお昼頃。そろそろ機関車を出して遊んだら、と誘うような明るい日差し。まずは、貨車を出してから、今日はどの機関車にしようか、と考えます。
引き込み線の車庫には、レールトラックを置いてみました。このトラック、まだゆっくり走らせる改造を行っていません。スピードが速すぎるのです。実はこのあと、レールトラックで、カブースと無蓋車を押して走らせてみました。カーブの上り勾配のところで車輪がスリップして立ち往生しましたが、荷台にレンガを1つ載せて再挑戦したら、上手く一周できました。

ガレージ工事のために、仮設トイレ(緑色のボックス)が設置されました。粗大ゴミ置き場から拾ってきた四角いトタンのバケツも見えます。杭を打って糸を引き、ガレージ工事の準備が進んでいるのがわかるでしょうか。そろそろ基礎の工事にかかります。
カブースに子犬を載せたサービスショット。こちら側のレタリングはまだ行われていませんね。ダルマストーブもまだです。寒くなるまえに載せないと……。