MORI Hiroshi's Floating Factory
Model Railroad Workshop
<機関車製作部>
シーズン到来、乗客増員+夜間運転
/☆Go Back☆/
涼しいとはいっても日中はけっこうな気温。日差しも強いですね。まだまだ蚊に対する防御も必要です。弁天ヶ丘線は保線工事が始まりました。今回は、保線(メンテナンス)についてと、あとは地道な改造を少々ご報告します。
2002年度版の記念乗車券が発行されました。上のものがそうです。大きさは名刺大。フォトショップで10分で作ったいい加減さですが、これが2002年10月から2003年5月までに弁天ヶ丘線にご乗車いただいた方にもれなく発行されます(昨年度の記念乗車券は過去のレポートをご覧下さい)。
<除草・保線、そして車両整備>

冬になればほとんど不要になりますが、秋と春は線路上の雑草を取り除く必要があります。軍手をして引っこ抜くのが簡単ですが、バラストが乱れるのと、数が多いと面倒です。そこで上のようなハサミでチョキチョキとレール沿いにカットしていきます。これが慣れると能率が上がってくるのです。
このハサミがこういった作業に向いているものか、自信がありません。たまたま家にあったものを(錆びていますが)使っているだけです。大小2つあって、使い分けています。ポイントの部分は、ハサミが入らない狭い箇所がありますので、ここは指で草を1本ずつ抜くしかありません。
もう1枚のアップのように、芝が伸びてしまって、もう枕木は見えません。これがまた軽便鉄道らしくて非常に良い感じです。雑草が少々伸びていても、特に運行には影響ありません。車輪が草を踏むと微妙にごつごつしますが、それだけです。ですから、そんなに神経質になる必要はないのですが、あまり放っておくと、動力車のチェーンなどに絡まることがあるので、やはり日頃から整備を怠らない方が得策でしょう。それに、走らせるまえに、線路を点検して回ることは、安全のためにもとても大切です。

ガレージの工事(自動車製作部参照)のため垣根がなくなって、この角度から弁天ヶ丘線が見えるようになりました。バケツが4つと2輪車があります。ホームセンタへバケツを買いにいったら、普段、大学でコンクリートの実験に使っているのと同じバケツが売っていて、非常に安かったので4つ買ってきました。大学で買ったときはこんなに安くなかったぞ、と思いましたね(笑)。
これらのバケツは、土や砂利を運ぶときに作業車(台車だけの車両)に載せて使っています。また、走っていると、たまに左右のどちらかに傾いたり、少し沈み込む部分がわかります。そういうときには、すぐに土を運んで、その部分の基礎部に土を補充して直します。こうした地道な土木工事があって初めて脱線なしの運転ができるのです。

写真は運材車ですが、まだ運ぶべき木材がありません。最近はずっと乗用トレーラとして活躍しています。右の写真は、その乗用トレーラの前部にバッテリィを収納するために作ったポケット(今はバッテリィは載っていませんが)。これは、4号機デキ3の運転に外部バッテリィが必要だからです。チェーンがありますが、バッテリィが落ちないようにするためのものではなく、これは運材車のときのチェーンです。
<運転順調>

草刈りを15分ほどしたら、運転開始です。最近、太陽電池で昼間に蓄電して、暗くなったら自動的に点灯するガーデンライトが売られています。日が短くなりましたので、弁天ヶ丘線でも、特に片づけるときに夜間照明が必要です。なるべく、スケール的に合っているデザインのものを買ってきて、デルタ線の中央に試しに1本立ててみました。値段は2800円だったでしょうか。ライトは発光ダイオードで光量はそんなにありませんし、また点灯している時間はせいぜい1,2時間ですが、後かたづけのときのカプラのネジを外したりするとき、非常に助かります。一応役に立っている、といえるでしょう。
3号機のグースは保線のために最初に走ります。これに乗って走ると、線路の傾きが一番よくわかるからです。牽引しているのは黄色の無蓋車です。

引き込み線に並んだ無蓋車とカブース。無蓋車にもいつの間にか「A&B」のレタリングが書き込まれています。スバル氏に「下手な字」と悪口を言われているレタリングです。
さて、本日のメインイベント、弁天ヶ丘線開業以来初、3人乗車に挑戦! というわけで、本線最強のAB10に、乗用トレーラを2両連結し、最後尾にはカブースを廃して、待機中の列車です。今までは、運転手の他には、乗客は1名、つまり2人以上の人間を運ぶことはなかったので、今回が初挑戦です。
問題なく成功。この日、お客様を乗せて、無事に何周か運転をしました。勾配で若干抵抗を感じる程度で、まったく問題はなく、まだまだ余裕があるように感じられました。5人くらいは軽くいけるでしょうか。ただ、ブレーキをまだ装備していませんので、問題は止まる方です。やはり、緊急時に速やかに停止できることが重要で、牽引重量が増えたときには、トレーラにブレーキを装備することを考えるべきでしょう。

翌日はワークディーゼルも久しぶりに運転。この機関車はけっこうギア音がするので、本当にディーゼルみたいです(笑)。ヘッドライトがダミィなので夜間の運転はできませんが、本物の自動車のフォンを装備しているので、唯一警笛が鳴らせます(近所迷惑ですので、滅多に鳴らせませんが)。最近は、機関車とトレーラの間に1両貨車を挟んだ編成が気に入っています。コントローラのコードを長めにしないといけませんけれど。

予備機のガソリン機関車を前に連ねてディーゼルの重連です。もちろん、エンジンは始動せず、ニュートラルにしてあるだけ。押されているわけですから抵抗になっていますが、走行音がそれなりに重厚な感じになって、これは「いける」と思いました。走りながら撮影したのが2枚目の写真。乗っているとこんなふうに見えるわけです。貨車を1両間に挟むと、機関車のちょっと離れた後ろ姿が見られるので新鮮です。
<備品の整備>

1枚目の写真は模型用にスケールダウンされたブレーキハンドルとマスコンハンドル。これは普通の鉄道模型のパワーパックに付けてリアル感を楽しむものですが、庭園鉄道に利用するにも非常に良い大きさです。これを使った運転台をいずれ作りたいものです。こういったものは、1つ手に入れれば、あとは自分でコピィが作れます。
2枚目はダルマストーブのミニチュア。8分の1くらいでしょうか。鉄でできているので、実際に火を使えそうです(やりませんが)。カブースの中に置いて、煙突と連結したら面白いかな、と考えて入手しました。

車輪の付いたものに目がない、といっても過言ではありません。ガーデン用の作業椅子兼ツールボックスです。ホームセンタで980円だったので買ってきました。あわよくばタイヤの代わりに車輪をはめて、レールの上を、と考えましたが、ちょっとサイズが無理ですね。しかし、地面部隊も必要なので、いろいろな作業に使えます。庭に出しっぱなしにできるのも便利。
もう1枚の写真の手前に移っているグレィの台車(今はバッテリィが載っています)で、最近は機関車を運び出しています。短い角材がありますが、これは機関車を載せたときに、車輪を浮かせるためのスペーサです。ただ載せただけでは台車が傾いたときに機関車が転がり落ちて危険だからです。この台車のお世話になるのは、ワークディーゼルとデキ3の2両。線路のすぐ近くまでこれに載せて転がしてきて、最後はよいしょと持ち上げて線路の上に置きます。玄関の段差が一番の難関ですが、ずっと持って運ぶのに比べればとても楽です。腰が悪くならないように、気をつけないといけませんからね。ガレージが完成するまでの辛抱です。
<Gゲージの整備>

Gゲージの無蓋車を作っているところ。外国製のキットです。最近、こういったキットを組み立てていて思うのは、「接着剤が便利になったなあ」ということ。そう、瞬間接着剤です。これがなかった時代に比べて、どれだけ組み立てが楽になったかわかりません。いろいろなタイプの瞬間接着剤を使い分ければ、どんな材料でも適用できます。ほとんど万能と言っても良いでしょう。唯一の欠点といえば、「接着が早すぎる」ことくらい。
このキットは東京の天賞堂で購入して2年ほどまえに途中まで組み立てたのですが、部品が足りないことに気づき、輸入元に連絡して部品を請求しました。8ヶ月後くらいに部品が届いたのですが、そのままにしていました。今回、急に思い立って続きを作ったら、補充された部品がだいぶ違っていて、まだ足りない部品がありましたけれど、いろいろ工夫してなんとか作り上げてしまいました。
久しぶりにピースコンを使ってオレンジに塗装をして、軽くウェザリングをしたのがもう1枚の写真です。台車にスプリングが利き、ブレーキなどの部品も非常にリアルです。
<シェイギヤードロコ>

シェイが大好きで、大小合わせると15台ほどあるかと思います。一番沢山あるのはHOe(87分の1、ゲージ9mm)のシェイで、ナローらしい小型のものばかり。今回の写真は、いずれもHO(87分の1)の標準ゲージ(16mm)の機関車です。
1枚目は有名な阿里山森林鉄路の18tonシェイ。本物はナローですが、これを無理矢理16mmにした製品。こういった需要もあるからでしょう。運材車を引いていますが、ほとんど見えません。非常に堅実な造り。
2枚目はパリで購入したバックマンの安い製品。黄色い塗装が派手です。バックマンのこのシリーズは値段は安くても、走行性は抜群です。
<スチームエンジン>

スチームエンジンもいつの間にか、集まってしまいました。いくつあるのか数えたことはありませんが、そろそろ10機は越えているでしょう。写真の2つは、それらの中でも、製品として完成品で売られているSAITOのエンジン。世界的に見ても、これほど完成度が高くて、こんなに安いものはないでしょう。一般には、模型の船に用いられることがほとんどです。
1枚目は1気筒の首振りエンジンとボイラ。非常に小さいです。2枚目は2気筒のエンジンで、シェイのサイドにあるような並列(直列)タイプ。10cm程度の大きさですが、これで1mくらいの船は軽く動かせます。
<夜間運転>

ヘッドライトをつけて夜間運転。冬になると寒いので、この季節しかできません。幸い、うちの庭は暗いので、けっこう迫力があります。ヘッドライトは必需品で、これがないと、恐くて走れません。
今のところは、車両を室内へ片づける作業が必要なので、あまり夜遅くまで遊べないのが難点ですが、ガレージが完成すれば、いつでもすぐに出動できるようになるでしょう。夜空を眺めながら静かに走るのも、また面白いものです。
/☆Go Back☆/