MORI Hiroshi's Floating Factory
Model Railroad Workshop
<機関車製作部>
デッキ工事とデキ3完成
/☆Go Back☆/
弁天ヶ丘線の2002年最大の目標はガレージの中に線路を引き込むこと。しかし、それにはまずガレージを建てなければなりません(詳しくは、自動車製作部をご覧下さい)。
9月からそのガレージの工事が始まる予定でしたが、諸般の事情で遅れています。それに、ガレージ建設のまえに、その奥にあるデッキを修理しよう、と思い立ち、いろいろ考えたのですが、どうも老朽化が激しく(以前から手摺りにもたれかかるのが危険でした)、この際、すべて造り直すことにしました。このデッキは面積が約100平米ほどありますので、かなりの大工事になります。そして、これに便乗して、一番幅が狭かったコーナ部分を若干広げることにしました。これは、将来の弁天ヶ丘線の延長に備えての配慮です。つまり、南の本線の線路が、北側へもぐるりと周回できるようにしよう(デッキ部分を通過することになります)という魂胆です。
そういうわけで、Northern Deck Short Lineは工事のため一時撤退(この工事自体は9月中に終わる見込み)。システム線路なので分解はものの5分でした。上の写真は、備蓄している新しい線路の枕木にペンキを塗っているところ。ペンキが垂れても(どうせデッキを壊すから)OKなので、これを機会に、手持ちの線路をすべて塗りました。
<弁天ヶ丘線、あたかも廃線跡>

けっこう涼しくなってきましたが、南の本線はこんな有様です。雑草に埋もれて、線路がほとんど見えないところもあります。いかにも軽便鉄道らしい風情はあるのですが、このままでは運行できません。エンジンの草刈り機を買うべきかな、なんて思案中です。ラッセル車みたいに雑草を切りながら進む車両を考案しようか、と真剣に考えたくらいです。

これはデルタ線からの引き込み部。車輪止表示は最近ネットで3000円(送料込み)で購入した備品です。

朝夕が涼しくなってきましたので、車両の運行はまだにしても、保線作業をぼちぼちと始めようかな、と思っているところです。新しい機関車(デキ3)が完成したら、すぐに走らせたくなるでしょう。ただ、もうすぐガレージの工事が始まりますので、それどころではないかもしれません。
<デッキの改修工事間近>

これが取り壊す北側のデッキ。ちょうど、デキ3の吹き付け塗装をしているところ。そのデキ3がのっている犬小屋みたいなものは、バーベキュー用の炭火コンロです。向こうに立てかけてある線路は、モデルニクス製の半径4mのカーブです。また、小さく見えるエンドレスは1番ナロー(32mm)の小型ライブ用の線路。さらにずっと奥に水色のゴミ箱が見えますが、あのコーナが、幅が狭いため今回の工事で広げるところ。
2枚目の写真は同じデッキをもう少し手前から撮ったもの。ここには桜の樹があって、デッキはこの桜を避けているのです。来年の春には、桜の花の下を列車が通過するでしょうか。

桜の樹の付近がデッキの幅が一番狭いので、ここは線路が通るのがやっとでしょう。ここを抜けて右手、南を向いたところが2枚目の写真。デッキは段々に高さを増しています。これは、その向こう側にあるプールのためです。このプール(ジャグジィっていうんですか?)も今回取り壊して撤去します。ここにガレージが建つからです。この東のデッキも半分ほどは工作室になりますので、これが見納めです。
<デキ3の塗装>

デキ3はいよいよボディの塗装に入りました。まず、グレィのサーフェイサを吹き付け、これにサンドペーパをかけます。この作業をしているうちに、あちこちの凸凹を直します。といっても、ものが大きいので、非常に簡単。ちょっとくらい凸凹がある方が本物らしいし。
写真はアイボリィを吹き付けたところ。これがボディの上半分の色になります。どんな色を使うのか、かなり迷いましたが、鉄道カラーの28番に決定。ちょっと黄色が強めの白です。

問題は下半分のピンク。これは迷いました。最終的に3つくらいの色を買ってきて、試しに吹き付けて比較をしました。そして、一番イメージに近かったのは、なんと、数ある鉄道カラーを押しのけ、ジオンピンクでした。これは、AB10のときにも使用したカラーで、そう、あのガンダムのシャア専用機の塗装色。非常に好きな色なのですが、これに似た鉄道カラーがなかったのです。
ジオンピンクの一番のネックは、製品としてスプレィしか出ていない、ということ。瓶に入った塗料が単独で売られていません。ガンダム用のセットで他の色と一緒なら買えます(実際にそれを買いましたが)。小物を塗ったり、ちょっとした補修用に、どうしても少量瓶入りが必要です。
いつも思いますが、マスキングを剥がすときって、最高に面白いですよね。はい、弁天ヶ丘線では初の2色塗り分けとなりました。やればできるのです。

タッパ利用のコントローラもちょっと進化しています(笑)。機能的には、ライトのスイッチが付いただけですが。このあたりのスイッチ類は大学の粗大ゴミ置き場で拾ってきたものです。
<古いデッキで記念撮影>

デッキの手摺の上で、いつも車両の写真を撮っていますが、これも今回が最後。新しい手摺りだと、ちょっと雰囲気が違ってくるでしょう。前回にも紹介したOnの木曽森林のボールドウィンを再び持ち出して、ディテールがわかる写真を撮ってあげました。煤けた感じが出て、適度なウェザリングが決まったペイントで、気品があります。キャビンの中の造形も凄いのですが、これは撮影が難しい。
2枚目はHOeと並べたところ。これは乗工舎のキットを組んだもので、キャビンが赤くなっています。実際にこういう塗装の機関車はありません。自分勝手に塗ったものです。煙突の形が違っていて、手前が後期型になります。HO(87分の1)とO(45分の1)を比べると、サイズで2倍、ボリュームで8倍の違い。ちなみに、値段はどちらかというと、体積比例に近い感じ。

これはどちらもHO(87分の1、16mm)です。ウェザリングされたドックサイドを入手したので、カブースのキットを組んで、色調を合わせました。このカブースは、2時間くらいで完成するケーディの簡単キットで、息抜き工作にもってこい。
もう1枚は有名な玉電。フロントのガラスを光らせようとして、それに気を取られてピントがサイドに合ってしまいました。2両編成の連結部に1軸の車輪があるという珍しいタイプの電車です。前面の丸い顔がこの電車を有名にしたデザイン。このデザインは機関車にも使えそうです。でも、ペーパで作るのはちょっと難しいでしょうか。飛行機のカーブを作ることに比べたら簡単かな……(どっちなんだ)。まあ、5インチくらい大きくなれば地道に木を削って作れそうです。4軸の機関車を作るなら、このデザインかな、と今から予想。
<デッキでデキ3の吹き付け>

さて、今日も朝からデッキで吹き付け。屋根を黒く塗ったら、俄然引き締まった感じに。最初にフラット・ブラックを吹き付け、そのあとで、メタルブラックを微かに一瞬吹いて、軽めのウェザリング。これ、LGBの機関車の真似です。サイドのドアの両側にある手摺も、上下で白・赤を塗り分けました。
写真を撮ろうとすると、トーマがいつの間にか足もとにいるのです。誰もいないのにカメラを構えているのが不思議なのでしょう。自分の出番かな、と出てくるのです。自意識過剰。

こちらはビューゲル(パンタグラフと同様、集電装置)の櫓(やぐら)部分にガンブラックを吹き付けているところ。上の部分はクロムシルバを筆塗りします。またトーマが出てきました。一応新聞紙を敷いていますが、実はこんな必要はないのです。デッキは来週には取り壊すわけですから。
もう1枚はついでに色を塗ったトタン製のクラシックカー。これも6分の1くらいなので、弁天ヶ丘線の小物として使えそうです。「吹き付け強化月間」なのでした。
涼しいので、筆塗りもデッキでしました。良い季節になりましたね。
<デキ3そろそろ完成か>
大まかな塗り分けが終わったので室内で台車と組み立てました。遠目には完成しているように見えますが、まだ、ヘッドライトと小さなハッチが付いていません。サイドのドアの下のステップ(梯子)はOnの模型ではピンクなのですが、どうも、黒い方がバランスが良いように思えて検討中です。もっとも、色の塗り分けは模型や資料によって違っていることが多いし、実物だって、ときどき違う色に塗り替えたりするので、どれが正解ということもなく、またそんなことを気にする必要もないと個人的には考えています。
2枚目の写真は、ヘッドライトの反射板(銀色に塗装済み)、レンズ、ハッチなどのパーツ。赤いのは尾灯のレンズです。上の方に糸のようなものがありますが、これが豆電球。これまで弁天ヶ丘線では、ライトは懐中電灯を利用して作っていましたが、今回はスケールのパーツ。ライトはボディの内側から交換ができるように、小さい(模型用の)ものを使います。電圧は12Vで、動力と同様にバッテリィから給電します。
残すは、ライト関係(レンズ接着と配線)、窓ガラス(アクリルの予定)、そしてマーキング(キットに付属のデカール)くらいでしょうか。完成は間近です。ホームセンタに資材調達に行かなければ……。
<散らかり部屋>

ホビィルームは足の踏み場もありません(厳密にはあります。歩けますので)。1年まえの写真をご覧になると違いがわかります。作る場所がない、というのが悩みです。作るから場所が減っていくのですけれど。とにかく、来週から工事が始まるガレージの完成が待たれます。
もう1枚は書斎のデスクトップレイアウト。線路は16mmです。Onのレイアウトももう少しちゃんとしたものが欲しいですね。

中古品で買った踏切警告燈のおもちゃ。もともと、左右が赤いライトと青いライトだったのですが、赤い電球をホームセンタで買ってきて両方赤くしました。これくらいが、弁天ヶ丘線のスケール・サイズでしょうか。
こちらはGゲージのレイアウトの一角。プレイモビルの工事部隊が働いています。プレイモビルは今から15年ほどまえに凝りました。当時は大人でこんなものを集めている人は珍しかったでしょう。そのころの収集品は、大きなケース2箱に入って倉庫の奥で眠っているのですが、ちょっとやそっとでは取り出せない奥なので、気合いがないと出せません。いずれまた……。
<しかし、どうにか一応の完成>

月曜日も休みだったので、予期せぬ休日です(カレンダくらい見たら)。昨夜遅くまで、ライトの配線工事をしていましたが、今朝は塩ビの窓ガラスを取り付け、そして、デカールも擦りつけました。雨のため、クリアをまだ吹いていませんが、一応は完成です。
ステップは黒のままにしました。実物は窓枠もピンクだったようですが、ちょっとごちゃごちゃとしてデザイン的にどうかなと思うのと、このサイズだとシンプルな塗装でも、ディテールがよく見えて見応え充分なので、とりあえず保留。気が変わったら塗りましょう。
キットが来たのが6月だったので、なんと3カ月で完成という珍しいスピード工作。よほど気に入ったというか、性に合う工作だったみたいです。さあ、あとは本線デビューを残すのみ。
鉄道模型には関心のないトーマは涼しい窓際でお昼寝中。
/☆Go Back☆/