MORI Hiroshi's Floating Factory
Model Railroad Workshop
<機関車製作部>
弁天ヶ丘線フル稼働
/☆Go Back☆/
5月です。GWです。前半は好天に恵まれ、弁天ヶ丘線開業以来の賑わいとなりました。最高の日は、1日に16人の乗客が利用し、1人ずつ乗せて、16周というフル回転。もちろん、主力機関車のAB10による標準編成でしたが、日頃のたゆまぬ努力のおかげか、懸念されている脱線事故もなく、無事に大役を果たしました。
今回のレポートは特に大きな工事・工作はありません。しかし、弁天ヶ丘線は6月より夏期休業に入ります。しかも、5月は、これから毎週末ちょっと忙しく、運転できるかどうかわかりません。次回の報告は10月ということで、しばらくのお休みとさせていただきます。10月のご報告のときには、あっと驚く新車両が登場、なんてことは、きっとないでしょう。
<新緑の下>

新緑の季節なのですが、沿線はどういうわけか万年紅葉なのです。うーん、レイアウトの設定が「秋」で、赤や黄色のライケン(専門用語)を使っているみたいです。真っ赤なモミジみたいな樹(名前とかは知りませんが)が色調違いで2本もあるのです。
奥の2号機AB10は、トレーラと黄色の無蓋車を引いて待機中。手前の3号機グースは、運材車とカブースを引いて本線を回っています。実は、非常にショッキングな事態が発生しました。先日、庭師さんが枯れた松の樹を切り倒しにきてくれて、ついでに他の樹も枝を切り整えてもらったのですが、そのときに、庭に転がっていた3本の短い丸太を、気を利かせて捨ててしまった(持っていってしまった)ようなのです。あんなに苦労してノコギリで切った丸太で、この写真のように運材車の重要なパーツだったのですが、気がついたらありませんでした(しくしく)。庭には、手頃な樹がもうありませんので、今度、どこかで倒れている樹を探してきて、また切らないといけません。もう、チェーンソウを買おうかな、と思ったくらい。

お客さんを乗せて運転中のスナップ。運転しているので、自分で撮影したものではなく、お客さんに撮ってもらったものです。この季節は本当に緑が綺麗ですね。沿線にはピンクの花も咲いています。左に見える大木を掠めて通りますが、ここで肩が当たることがあって、徐行しなければならないポイントです。
手前のカーブの近辺が土木工事が一番大変だったところで、また脱線が一番多いところでもあります。今、列車が通っている付近は高架になっていて、線路の下はアングル材で支えられ、その下はブロックの橋脚です。若干ですが、手前に向かって下り勾配になります。

その問題のカーブを通過するところ。トーマを乗せています。お客さんが乗ると、トーマが吼えながら横を走るので、危なくてしばしば電車を止めなければなりません。しかし、自分が乗っているときは思いの外ご機嫌です。自動車に乗るのも大好きだし、乗り物が好きなのでしょう。黄色のタンポポみたいな花も咲いていますね。
<備品の整備状況>

踏切警報機は、玄関の横に置かれています。このすぐ手前に線路を横断して歩く部分がありますので、実際にも踏切になります。このランプは100Vで左右交互に点滅します。音は鳴りません。サウンドは、また別のパーツを入手する目処が立っています。音が加わると踏切らしくなるでしょう。なお、この警告燈ですが、左右のランプの部分だけが本物で、あとは全体に小さくできています。高さは1200mmほどです。
右の写真は、これからの暑い時期の工事に備えて購入したソーラパワーのファン付きキャップ。日光が当たると、庇の部分の小さなファンがモータで回転して、顔に風を送ります。実際、なかなか涼しいのですが、ちょっと音が煩いかも。家族に見せたら、みんな呆れかえりました。1500円でしたけどね。

1枚目の写真は手提げランプというか、信号燈ですね。電池で点灯し、赤か青の透明板がライトの前に出て、光の色を変える仕組みです。乾電池で点灯するように改造するつもり。国鉄梅田駅って書いてありますが、本当でしょうか。
2枚目もライトですね。これも信号燈だと思います。こちらは、蝋燭を中に入れて使ったようです。大きくて立派です。オークションで2000円でした。
さて、3枚目は僅か100円で落札した非常ボタン。これ、押したかったでしょう? これで思う存分押せますね。

1枚目は、スピードメータ(クハ115?)。上部にあるのは照明で、メータを照らすようにできています。けっこう大きくて立派な部品です。5インチの運転車両につけるか、Gゲージのコントロールで使うか、ですが・・。
まえから手に入れたかったマスコン。電車の運転手さんが触っているやつ。ハンドルをがちゃがちゃ動かすだけで楽しいですが、これも、実際に使えるように工夫したら面白いでしょう。非常に重いです。
3枚目も、コントロールのハンドルです。かなり大きくて立派なもの。形が可愛らしいですね。なんとか使ってやりたいパーツ。
<新乗用トレーラ完成>

運材車は、前述のように、運ぶ丸太材がなくなってしまったので、しかたなく(というか当初の予定どおり)、人が乗れる台を製作して、これを乗用トレーラとして使えるようにしました。1時間ほどの簡単な工作です。
なんのことはない、丸太材が載るところに、代わりにベニア板が載っているだけ。その上に小さな椅子をセットし、ここに座ります。椅子がずれないようにストッパがあり、あとは、ベニアの強度を増すための補強材が下に2本、上に1本。前部には、コントローラなどをのせるテーブルをしつらえました。
台車の部分が黒ですから、上部は地味系でグレィに塗りました。右の写真が完成図。1号機のディーゼルで試運転となりました。もちろん定員は1名。現有のトレーラと連結すれば、これで3人を引けることになります(まだ実験していませんが)。

これが、運転席から見た写真です。ワークディーゼルのコントローラはアルミのケースで、いかにも自作っぽい感じが良いですね。この機関車は、スピードコントロールがリレー式で、機関車内部の抵抗器の配線を切り替えてモータの電圧を変えます。ですから、実際には4段階くらいしか調整ができません。運転がそれだけ難しいです。写真で、コントローラの右にあるのは、電池式の蚊取りマット。これ、けっこう効くので庭仕事ではよく使います。
乗用トレーラですが、多少重心位置が高い(しかし運転手しか乗らないので問題なし)ものの、乗り心地はまずまず。もちろん脱線もなく、性能的にも問題はなさそう。ちょっと部材が細いのが心配です。ただ、強度・耐久性は使ってみないとわかりませんね。
<Gゲージ増強>

さて、弁天ヶ丘線以外の話題(こちらも、欠伸軽便鉄道には変わりありませんが)。Gゲージでは、大好きなサドルタンクが1両加わりました。プロポーションが良いので、ドレスアップでどこか塗ってやりたい機関車です。
それからもう1枚は、またまたシェイ。ただし、これはライブスチームのシェイです。かつてアスターが作っていた製品で、いくらだったか忘れましたが、40〜50万円くらいじゃなかったでしょうか。今回は2両とも、中古品をオークションで落札しました。シェイの方は火を使うため室内では運転ができませんので、まだ走らせておりません。45mmのライブスチームはこれで4両目になります。いずれ、45mmのライブスチーム専用の線路を庭に敷きたいと考えてます。半径3mくらいのカーブが必要でしょうか。
<HOナロー増強>

ぐんと小さくなって、HOサイズ(87分の1)です。これは線路は10.5mmのナローゲージ。子供の頃は、HOのナローといえば、それはすべて10.5mmでした。ペイントが見事なアメリカンタイプでD&RGWのC16。どこがアメリカンかというと、カウキャッチャがあって、あとベルが付いていることかな・・。

こちらもHOのナローですが、ゲージは後ろ手前の2両が12mm、前の2両と奥1両が9mmです。9mmもメジャになったし、このところは、12mmも本当に増えました。いずれも10.5mmより日本では多いと思います。写真の車両は、一番手前の木曽森林のボールドウィンを除いて、ヨーロッパの機関車たち。フレームや車輪が赤いと、どことなくドイツっぽくなります(実際はスイスやオーストリア)。非常に小さい機関車ばかりですが、プロポーションがとても好みの前列中央のものが、最近オークションで手に入れた一品。

弁天ヶ丘線のグースを作っている間に、HOのグースも2両増えました。いずれもゲージは9mmです。ご存じ杉山というメーカの製品。左のものは本当に小さいですね。それから、右のトラックタイプのものは、Gゲージでも持っているレールトラックと同じ車両ですが、これはモータがさすがに入らず、自走しません。後ろの貨車に動力を入れて、それに押させるというズルをしないと運転できません。でも、プロポーションは秀逸です。最近の小型モータだったら、ボンネットの中に入るかもしれませんね。
<廃屋>

素晴らしいモデルを入手しました。Gordy Knott氏の手によるHOスケールのストラクチャ。Knott氏のレイアウトが解体されるときに、売りに出されたものが日本に渡ってきたらしいのです。もちろん、オークションで手に入れました。これは宝物ですね。

特にスーパ・ディテールというわけではありませんが、全体のバランスというか、形や色調が絶妙です。アートといって良い作品かと思います。これくらいの作品を、日本でも個展とかで見せてもらえたら嬉しいですね。今までそういうものに出会ったことがないです。きっと持ち運びができないからでしょう。
風景を上手にバックに入れて写真を撮りました。手で持って空中撮影です。実際のものは、最後の写真にあるとおり、15cm四方ほどの小さなもの(87分の1)です。ウェザリング(自然風化した状態の再現)の冴えが堪能できる作品です。
<ホビィルームの状況>

ホビィルームのGゲージレイアウトは相変わらずの配置。このレイアウトは仮のものだと考えていたので、名称がありません。欠伸軽便鉄道ホビィルーム線とでも呼ぶしかないでしょう。これもお客様に撮ってもらった写真。戸口に立つスバル氏を見つめるパンダ君の表情が良いです(もう1匹、左にいますが鼻しか見えません)。サトちゃんも沢山います。
架線が張られ電化されているのは内回りのエンドレスだけ。そこはクロコダイルが走ります。外回りは蒸気機関車専用。こちらは、サウンド付きのC1タンクか、あるいはマレーを主として走らせます。
奥のテーブルにはラジコン飛行機が4両ほどのっています。その横にある小さなテレビは、機関車に搭載したカメラの映像を見るためのもの。これまでVHFを使っていましたが、新しくマイクロ波のものを購入。調子が良いです。
足の踏み場もありませんが、ずーっとこのままです。トーマも部屋に入りますが、壊されたことはありません。自分で蹴って壊したことは数知れませんけれど。

こちらが、ホビィルームの手前。この近辺に、弁天ヶ丘線の車両が収納(?)されています。椅子の上にはAB10のボディがあります。窓際には、3.5インチのOSのクラウス。こうしてみると、3.5インチって小さいでしょう?
<同業者からのおたより>

嬉しいメールがありました。森のこのページを読んで、「やってみよう」と思われた方がいるのです。呆れかえる、というのが普通のリアクションですからね、まあ、非常に希有な例かとは思います(笑)。森と同じくモデルニクスの車輪やモータを使い、ボディをフリーで自作されたものです。線路もこれから庭に敷くというお話でした。なかなか魅力的なプロポーションのディーゼル機関車です。ボディは紙ではなく、合板製です。
そういえば、弁天ヶ丘線には、2色で塗り分けた車両って1つもありませんね。もしかして、マスキングが面倒だからでしょうか。こういうところに性格が現れるものです。

さて、連休中は思う存分走らせることができました。脱線は一度もなし。トーマも満足でしょう。夏はしばらくお休みです。涼しくなったら再開したいと思います。
なお、自動車製作部のガレージ建設レポートにも、弁天ヶ丘線の話題が少し出ております。そちらは、これからも更新する予定ですので、よろしく・・。
/☆Go Back☆/