タルミの治療

 
切らないタルミの治療の紹介
 
   ニュートンの万有引力の法則で下に落ちるのはリンゴだけではありません。年年歳歳、瞼は落ち、頬は落ち、のど元も落ち、オッパイもお尻も垂れていきます。以前、ワコールの下着の研究員にお話しをうかがったときに、下着作りは重力との際限のない戦いだといっていました。タルミ治療も結局同じことですね。
 人間のお肉は、皮膚の横方向の張りと、皮膚と深部組織を連絡する縦方向の線維の支えにより、体にくっついているわけです。高齢化社会で精神的にはいつまでも若く元気にいられても、生物としての肉体の耐用年数が伸びてくれるわけではなく、くたびれた皮膚も線維組織もやがて弾力を失い、お肉の重さに耐え切れず、ヌーッとたるんでいくわけです。
 外科医は仕立て屋さんみたいなものだから、顔のたるんだ皮膚をあまったものとみなして上に引き上げて切り取る手術を始めました。これが100年以上前に始まるフェイスリフトの始まりです。こんなことをしても半年もするとまたたるむので、皮膚を横方向に引っ張るだけの方法を反省し、皮下と深部組織をつなぐ線維もなんとか緊張させようと、SMASで引き上げたり、はたまた骨膜で引っ張ったりと、決め手がないものだから、あれやこれや切ったり貼ったりしているのが、ここ30年ほどの流れです。
 横だろうが縦だろうが、タルミを切り取ってもまたたるみだすのは自然の理です。
 根源に戻って、皮膚の横方向の線維組織、皮下の縦方向の線維組織を元気にして、張力を再度持たせられないか、という観点で切らないタルミ治療が考え出されたわけです。
 シミやアザの治療、脱毛などで、皮膚にレーザーを当てる治療を経験しているうちに、期せずしてコジワが消え毛穴が浅くなる現象に多くの医師が気づきました。そして、レーザーによる線維組織の熱障害とその後の創傷治癒反応により線維組織が活性化することを発見したわけです。
 よって理想的なタルミ取りの治療機とは、表面の皮膚になんら障害を与えず、真皮深部、可能であれば皮下組織の深さまで、十分な熱エネルギーを与えるものである、という基本設計が出来上がりました。その後は各社が、表面の皮膚の保護機構と熱エネルギーを深部に運ぶ方法を工夫して、種々の機械が作り出されるようになったわけです。
 
 
リフテラ(HIFU) とは
 
   さて、切らないタルミ治療機としては、赤外線レーザー、高周波機、そしてこの二つを組み合わせたものが開発され、当院でもこの種の機械リファームを使っていました。
 2004年にアメリカで、超音波を皮下に収束させて組織の熱凝固を起こすウルセラが開発されました。さっそく私も飛びついて、患者として治療を受けました。効果抜群、、、だが痛い。とても自分の患者に勧められる治療ではないと判断しました。
 ずうっと導入を見合わせながら、より優れた後継機の登場を待っていたところ、評判良く広がりだしたのがリフテラです。2021年秋に私が治療を受けてみたところ、痛みは全く許容範囲でした。効果も十分。
 ほかでHIFUを経験されたかたも、違いがはっきりとわかると思います。ぜひ、お試しください。 

 
 
料金は
 
  リフテラ(HIFU) 料金
  3〜4ヶ月に1回の繰り返し治療が効果的です。
  4ヶ月以内に次の治療をする場合、1割引となります
  消費税別です。
     両側頬とあご下@   5万5千円
     両側目まわりA     3万円
     @ + A         7万5千円
 

2022/04/18