Tokina AF AT-X 17mm f/3.5 Aspherical |
トキナー製17mm超広角単焦点レンズ。17mmという超広角レンズにしてはかなりコンパクトなレンズで、1997年頃にF4用に購入したもの。重量も400gちょっとと、このクラスのレンズとしては特筆すべき軽さ。AFはボディ内臓モータで駆動されるタイプで、CPU内臓タイプのレンズ。フォーカッシングでフィルター枠は回転しない。アタッチメントサイズも72mmと意外と小さめ。 付属するメタルフードが特徴的なんだけど、これがなかなかカッコいい。メタルフードは取り外しが出来ない固定式で、使い込むといい感じに味が出てくる。1999年にAT-X Proにリニューアルされて固定式フードは廃されたようだけど、やっぱカッコいいのは旧型のこのモデル。 ![]() ほとんどサードパーティ製のレンズは持ってないんだけど、このレンズだけは気になって新品を購入。ニッコールの20mm/f2.8と迷ったんだけど、超広角レンズが使ってみたかったので3mmの焦点距離の差と固定式フードのカッコよさに負けた。このあたりの焦点距離で3mmの差は大きいからね。 AF用モータを内蔵していないので筐体も細身、コンパクトさはこのレンズの美点。絞りリングや筐体のデザインも当時のNikon AFレンズに似ていて、ニコンのボディによく似合うデザイン。D700に取り付けてもほとんど違和感を感じない。絞りリングのインデックスのみ、純正レンズのオレンジに対してグリーンになっている。ちなみに観音様マウントのレンズはニコン用よりも寸胴でかっこ悪い。 ![]() 安価なレンズの割には画質も悪く無いと思う。単焦点レンズだけあって歪みは良好に補正されているし、コントラストも解像感もそこそこ高い。個人的に超広角レンズは水平線のある風景とか家の中とかを撮る事が多いので、歪が少ないことは重要なポイント。最近のディジタル一眼レフに組み合わされる標準ズームは24mm始まりとか広角寄りの焦点距離をカバーしてるものもあり、このレンズのような単焦点広角レンズの使用頻度は以前に比べると少なくなった。だけどズームレンズはおしなべて歪が大きいので、今でもちゃんとした写真が撮りたいときはこの17mmの出番。 絞り開放では周辺光量の落ちは少し大きめ。まぁ超広角レンズはこのくらい周辺光量落ちがあるほうが面白いような気もするし、安物ズームレンズの広角端なんかに比べればむしろ優秀と思えるレベル。f5.6まで絞るとかなり改善されて、空みたく明るくてコントラストの少ない被写体を撮らない限りは気にならないかな。 ![]() フィルムカメラ用に買ったレンズがD700でフル機能使えてるんだから嬉しいよね、こんな安レンズでもやっぱりレンズは資産(^^) <主要スペック> 焦点距離: 17mm 最小絞り: 22 レンズ構成: 9群11枚 画角: 103° 最短撮影距離: 0.25m 絞りの羽根枚数: 7枚 アタッチメントサイズ: 72mm 大きさ: 80×89mm 質量(重さ): 425g 製造国: 日本 ![]() Nikon D700 + Tokina AF AT-X 17mm f/3.5 Aspherical プログラムAE, ISO 1100, 1/100sec, f3.5, -0.67EV ![]() Nikon D700 + Tokina AF AT-X 17mm f/3.5 Aspherical プログラムAE, ISO 400, 1/100sec, f5, -2.7EV ![]() Nikon D700 + Tokina AF AT-X 17mm f/3.5 Aspherical プログラムAE, ISO 400, 1/200sec, f7.1, -1.3EV ![]() Nikon D700 + Tokina AF AT-X 17mm f/3.5 Aspherical プログラムAE, ISO 400, 1/320sec, f9, -1.0EV ![]() Nikon D700 + Tokina AF AT-X 17mm f/3.5 Aspherical プログラムAE, ISO 400, 1/400sec, f10, -0.3EV |