■創作意欲の元
2012/10、DD51が発売されました。

バンダイ Bトレインショーティー DD51一般色と貨物色
一般色、貨物色、北斗星色の3種類です。中身を見ると屋根が3種類、窓パーツは2種類入ってます。
ん?と思ってネットでDD51を調べてみます。
カラーのバリエーションはある程度なんとなく知っていたものの、いろいろ見ていると細かい作りの違いがぞろぞろと…。
ここで実際のBトレ製品と見比べてみます。
超お手軽改造で出来そうなものから、それなりにハードな改造になるもの、塗装変更のみで出来そうなものが想像できます。
わくわくしますねぇ。並べてみたくなりますねぇ。これが創作意欲ですw
■改造の検討
さて、ここから改造工程に移る場合、よく吟味しないといけないポイントがあります。
「塗装のしやすさはパーツ構成による」ということです。
DD51では、ボディパーツが細分化され、平面塗り分けで済まない複雑な形状のパーツが多いというのがミソになります。
つまり予想以上に難しい(面倒くさい)ことが想定されます。

ボディパーツの構成
平面パーツの場合、マスキングをちゃっちゃとしてしまえばよいですが、3D的パーツはマスキングそのものがたいへんです。
DD51の場合、前面手すりが前面ランボードと一体ですので、手すりのサンとランボード部分のマスキングが実はたいへんなわけです。ちゃんとマスキングしたつもりが簡単に吹きこんでしまいますし…。
タッチアップによる修正を最低限になり、マスキングが楽になるやり方を検討することになります。
ここを甘く見ると、途中で失敗したり、諦めて放棄したり、最悪破棄してしまうことになるかも…、です。
■改造のパターンと改造
DD51のバリエーションを調べていくと、以下すべてが当てはまることに気付きました。
・簡易改造
・ちょい塗装変更
・全体塗装変更
・ボディ形状変更
『簡易改造』は、これをBトレ改造と言っていいのか、レベルのものです。
でも見た目的にちょっとよい感じの効果があるものw。
ネットで調べているうちにボディ部分のみ白帯が省略された車両を発見しました。知る人ぞ知る号機だったようです。
さて、この手のものにはガンダム消しペンマーカーです。

ガンダム消しペンで白帯を消去中の様子
これはかなり便利。帯状の塗装を落とすのにはうってつけです。
ただ、アルコールなので手際良く作業する必要があります。
もたもたしていたり何度も繰り返すとベース塗装へのダメージが大きくなります。

DD51 1043 ガンダム消しペンでボディ白帯を消去

DD51 879 ガンダム消しペンで前面白帯を消去
あと、3つ目タイプもパーツをくっつけるだけですので、改造は簡単です。
作例ではシールドビーム追加のみだと見た目的に差異が少ないので、窓へのプロテクターも付けてみました。
そこまでやると簡易改造というより、少し細かいレベルの改造になりますね。

DD51 745 シールドビームを追加
『ちょい塗装変更』は、ボディパーツの一部のみを変更することで他の車両との差異がまま目立つものです。
10番台までは前面の白帯の塗り分けが異なりました。
これはマスキングも楽で、ちょいとスプレーを吹くと出来てしまいます。
注意点としては元の色と差異がない色を探すということ。これをミスると他のパーツも全面塗装する羽目に陥ります(涙)。

DD51 8 前面パーツのみをちょっと塗装
B更新車も白帯をグレーにするだけなので、ちょい塗装変更の部類に入るでしょう。
B更新は側面のランボード下がグレーなので、作例の作業時は一般色DD51をグレーに塗装するのではなく、元々グレーの貨物色DD51のパーツを持ってきました。
一般色の同パーツは同時に制作していたランボード下が白のA更新車に回して、塗装工程をお互い楽にしています。

DD51 1089 白いラインをグレーに塗装
『全体塗装変更』は多くのパーツの塗装を再塗装します。
お召し仕様、A更新がそれに当ります。
これはひたすらマスキングをして塗装します。

DD51 842 手すりや煙突をシルバー塗装

DD51 1147 ボディを全面塗装し直し

DD51 791 ボディを全面塗装し直し
『ボディ形状変更』はボディパーツ自体に手を入れていくものです。
試作車1号機は屋根を削って前面のライトを取り替えるぐらいでよいと軽く考ええていたのですが、よく写真を見ると運転席窓の切り立つ角度が異なるではありませんか…。
ということで、少し修正にトライしてみることにしました。

ライトの取り換え(他のBトレから移植)

前面窓パーツの修正、ボディ形状の継ぎ足し
この作例ではパーツを手で曲げるという荒業をやっています。

DD51 1 ボディ(キャブ)と屋根の形状を変更
■並べてみる
Bトレの面白いところとして、出来あがった車両を並べてみる、というのがあります。
改造したものだけですが、特徴あるものが同列に揃います。

DD51シリーズを並べた様子(↑クリックすると拡大します)
コンパクトに博物館的に3D資料が集まったという感じですねw。
どうです? 簡易改造からやってみませんか?
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