サロンエクスプレス東京がデビューした頃は、今から思えば団臨ブームの真っ只中だったわけで、EF58も何号機が入るのか情報交換が盛んであったし、時としてこのような私鉄入線にも網を張らなければならず、結構忙しかった。この情報も前日の晩くらいに連絡が来て、撮るには345Mに乗らなければならないため、ゆっくり寝ていたいというもう一人の自分との闘いもあり、結構ぐうたらな自分は苦労していた。当時まだ5両編成という暫定編成のS.E.Tは金谷までEF5888に牽引されてやってきた。SL+サロンという前代未聞の組み合わせは、後ろ姿が非常に絵になっていた。後にも先にもこれ1度きりでそれ以降サロンは大井川に入線せず、それどころか連絡線も廃止されてしまい、他社の客車との組み合わせもなくなってしまった。S.E.Tもお座敷列車「ゆとり」として再デビューしているとのこと、まさに月日の経つのは早いものである。