「妙寺のホイットカム」

  

 

 どこかのHPでこの機関車が紹介されたときには、「まだこんな機関車が人知れず残っているんだなぁ。」と驚いたものだ。しかし、「この手の工事用機関車の廃車体を何台撮ったところでどうなるんだ?」という疑問が生じてしまい。なかなか足が向かずにいた。2006年になって、Oさんがすでに行かれていて、所有者である建設会社がすでに倒産してしまい先行きが怪しいことを知らされると、やはり見ておきたいと重い腰が上がった。場所を詳しく教えていただき、妙寺を目指した。

 

 

 駅から15分ほど歩くと資材置き場の片隅、雑草に埋もれるようになっている機関車を発見した。恐らく詳しい場所がわからなければ、発見することが出来なかったであろうと思われ、O氏からの地図に感謝の気持ちでいっぱいになった。

 

 

 折り返しの列車は1時間後。往復駅まで30分必要だから、撮影15分をひくと、草刈りの時間は15分と言うことになる。慌てて近辺の掃除と相成った。

 

 

 なんとか好みのアングルで押さえることが出来て、満足満足。こんな機関車がバリバリ動くところを撮影したいものだと思いつつ帰路に就くことにする。やはりこんなチビロコを現役で楽しんでみたい、だとすると一番はインドネシアだろうか。最近は海外渡航も休止状態。次、心から楽しめるのはいつのことであろうか。やはり現役に心は揺れる。沈黙してしまった機関車はあまりにも静かで、今の私には寂しすぎる。

 

(2006年1月撮影)

 

 

 

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