「どこでこの入口をお聞きになられましたか。」
「偶然?」
「そうですか、一見の方にはお見せしていないのですが・・・、今日は特別です。」
「いにしえはお好きですか。」
「それであれば問題ありません。きっとあなたの過去とシンクロするものがあると思いますよ。」
「さぁ、汽車が発車しますよ。ホームへどうぞ。」
「あの列車ですよ。おまちがいのないように・・・。」
「懐かしい? そうでしょう、あなたの心にもある心象軌道ですから。この軌道は・・・。」
「どうぞ、楽しんでいらしてください。」