札沼線  桑園−新十津川間 76.5km 北海道医療大学−新十津川間廃止
 札沼線乗り鉄の記憶。2012年8月1日の乗車。
 札幌から石狩当別行きに乗り、さらに新十津川行きに乗り換え。2012年にはまだ石狩当別−新十津川間は1日3往復あったが、2016年3月ダイヤ改正で1日1往復となってしまった。

 当初、2020年5月7日廃止予定だったのだが、2020年はじめからの新型コロナウイルスの流行により4月に政府より「緊急事態宣言」が東京神奈川をはじめとした地域に発出されたことの影響で、感染防止の見地から最終運行が4月24日に繰り上げられた。ところがその後、緊急事態宣言の地域が全国へ広げられ、定期列車の最終運行は、4月17日まで繰り上げられ、以降の列車はすべて運休となり、事実上突然の廃止となった。

なお、札沼の沼は留萌本線の石狩沼田の沼で、かつては石狩沼田まで線路は続いていた。しかし、1972(昭和47)年に新十津川−石狩沼田間が、道内のバス転換路線第一号として廃止され、さらに2020年(令和2年)、北海道医療大学−新十津川間が廃止された。

使用カメラ Nikon D40x

撮影乗車 2012年8月1日

沿革  1931年(昭和6年)   札沼北線として石狩沼田−中徳富間開業
    1934年(昭和9年)   中徳富−浦臼間開業、札沼南線として桑園−石狩当別間開業
    1935年(昭和10年) 石狩当別−浦臼間開業、札沼線となる
    1972年(昭和47年) 新十津川−石狩沼田間廃止
    1979年(昭和54年) 貨物営業廃止
    1987年(昭和62年) JRへ移行
    2018年(平成30年) 北海道医療大学−新十津川間、鉄道事業廃止届提出
    2020年(令和2年)   北海道医療大学−新十津川間廃止



石狩当別
廃止された急行はまなすに乗車して、札幌から石狩当別行きに乗車。ここで新十津川行きに乗り換え。この駅は廃止対象ではない。
北海道医療大学
札幌からここまで30.5km。駅前に北海道医療大学があり、路線はここまでが存続。ここから先が2020年の廃止区間となった。
石狩金沢
廃止区間最初の駅。駅待合室は貨車を改造したもの。金沢出身者が多かったことからの駅名。
月ヶ丘付近
札沼線は石狩平野を走るがところどころこのような林間がある。北海道らしく平地にもシラカバがある。
月ヶ丘
月形町の駅。ログハウス風の駅舎があるが撮っていない。
石狩月形
札沼線はこの石狩月形−新十津川間がスタフ閉塞であった。
石狩月形付近
タブレットと同じ。新十津川まで一閉塞である。
豊ヶ岡
秘境駅として知られた駅。駅はこのように木々に囲まれていた。駅付近の陸橋からの写真がファンにより発表されている。
晩生内
おそきない、と読む。アイヌ語のオソキナイ、川尻に由来する。
浦臼
浦臼町の中心駅。2016年3月のダイヤ改正ではここから新十津川までが1往復となった。
新十津川
開業当初は中徳富として終着駅だった。その後「しんとつがわ」から「しんとつかわ」と変更された。
新十津川
ホーム側から見た駅舎。駅周辺は開けており、函館本線滝川駅へ直線で2kmほど。ただし、石狩川を渡るための橋がちょっと離れていて3kmちょっとある。
新十津川
折り返しの休息中のキハ40。8月初めなのきもうコスモスが咲いていた。
新十津川
山小屋みたいな小さな駅舎。私はここからタクシーで滝川へ向かった。
これが札沼線最後の乗車であった



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