御釜社


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御祭神は塩土老翁(しおつちのおじ)神です。他ではお目にかかったことのない神様ですね。
由緒書きをみると「塩竃の地名発祥の地」「日本製塩起源の地」とそれはもう由緒正しい神社であることがよーくわかるのです。
塩竃神社末社の一つで、地元では「おかまさん」と呼ばれて親しまれております。
例祭は7月4日〜7日で、4日に七ヶ浜町の鼻節神社沖合で藻を刈り神前に供える「藻刈」、5日には塩釜湾の釜ヶ淵から海水をくみ取り神釜の海水を取り替える「御水替」、そして6日には奈良時代の製塩法を伝える「藻塩焼例祭」、そして7日には境内の「藤鞭社祭典」が行われます。

右写真にみえる板塀の向こうに御神釜が4つあるのです。一つは約1,000年前、残りの三つは約800年前に寄進された物だそうです。
しかしこの釜はただ者ではないのです。現在でもまんまんと海水がたたえられているのですが半分野ざらしのこの状態にも関わらず涸れることもあふれることもないのだとか。しかも塩竃に変事のあるときはその前触れとして海水の色がかわっちゃうんだそうです。すごいでしょ
社務所でお願いすれば参拝できますので是非自分の目で確かめてみましょう。
また境内左奥に海水池というのがありましてその池のみずはなんと松島湾に通じているので海水なのだそうです(未確認ですが)。おまけにそのそこには昔製塩用の海水を運んだ牛が石になってしずんだという「牛石」があるのだそうです。しかしよほど渇水してないと見えないとのことです。
なんともあやしい神社です。



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