荒脛巾(あらはばき)神社


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上野目(かみのめ)駅の近く、47号線の跨線橋の南側に見えます。 なんたって地名がズバリ荒脛巾ですから恐れ入ります。あぜ道を入っていったところにあるのですが、入り口に看板がありまして、そこに書いてある内容がとても興味深いのです。 引用しますね。

祭神
祖神として天地水の三神を基とし、日輪を父なる神、万物を育む地水を母なる神とする自然神信仰で二千年に及んで 鎮座する産土神です。

良いでしょ。続けますよ。

由来
古代先住民(アラハバキ族)の祖神、守護神として祀ったもので、ある文献によると、東北、関東の地に600余社数え 平安期のアラハバキ系中心王侯は南部衣川、安倍氏が後裔と言われる前九年の役後、改神或いは合祀の憂き目にあい 現在県内にのこるアラハバキ社は当社ほか数社の語鎮座が見られます。

祭祀年
定かではないが、アラハバキ族の王城の地を西暦前に米山町朝来に、また西暦後、多賀城へ、そして古川市宮沢(302年) に移したとある。これを証とすれば、このいずれかの時代にこの地に一族集団が安住の地をもとめ守護神として祀ったものと 推定される。

このような由緒正しいカミサマなのですが、いつの間にやら「みずいぼの神様」として信仰を集めるようになり、現在にいたるとの由。

正面からみますとこんな感じになっております。

裏にまわって見ますと、「三吉神社」の石碑がありまして、そのそばには穴の開いた石が沢山奉納されています。 詳しい事はよくわからないのですが、これがこの神社のシキタリのようです。


多賀城のアラハバキ神社にはこういった石はなかったと思いますが、それにしても面白いですね。


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