本宮神社


●神社の由来

参道入り口の右側に建ってる看板によると以下の通りです。
「十世紀末頃強力な勢力を持っていた安倍氏の一門の中に本宮徳次郎という医者がいた。 彼は安倍の従者として蝦夷地に移ってきたのであるが薬草の生い茂るこの鹿角の地に 安住の地を求めたのです。その時かれが持ち込んだ清水観音、八幡大菩薩、帝釈天が それぞれ大円寺境内、草木八幡堂、本宮神社に祀られています。 頂上まで所要時間十五分。」
昔はお天道様を拝んだのかもしれませんが、そういうわけで今では薬師如来が祀られております。


●黒又山の由来

参道入り口の左側に建ってる看板によれば下記の通りです。ずっと昔からただならぬ山だったのです。
「標高280m、の三角錐のこの山はピラミッド説が強く神秘につつまれた山です。人工的に積み上げ られた山ではないが人の手で形を整え、祭祀を行った山とされています。現地の人は昔からこの山を クロマンタ山、またはクルマンタ山と呼んでいます。大昔からこの地は蝦夷地であったので蝦夷語で 解説すると次のようになります。
(クル)とは神、または普通でない人間の事。(マクタ)とは野のこと。(マンタはマクタの転訛か?) (キシダ)とは山のこと。(クルマクタキシダ)すなわち神の山となりこれがクロマンタと呼ばれるように なったと思われます。
黒又山の名は後でつけられたものですがともかく古代の遺跡ストーンサークルをはじめとして、多くの 神仏が祀られている野原に立つ山、そして深い神秘の中に多くの信仰を集めた山で、ピラミッドといって も不思議ではありません。」
なんてことがかいてあります。


●登ってみると

参道

登り口から少しあがったところで山頂側から参道入り口方向を撮った写真です。写真ではわかりにくいのですが、参道は石がごろごろしておりまして人造整形のの面影を感じさせます。(気のせいか?)地中レーダー調査の結果では階段状に整形された跡が確認されていますが、実際の登ってみただけではそのことを実感できませんでした。



●本宮神社そのもの

山頂 山頂に鎮座いたします本宮神社でございます。実際見てみると、山頂は平らに整形されていることがよく分かります。ここではメンヒルや縄文土器が発掘されており、古代の祭祀場であった可能性が濃厚です。

囲炉裏石 また神社の床下の囲炉裏石に使われている石は環状列石に使われてる石と同質の物であることが明らかになっております。かつてはこの黒又山山頂にもストーンサークルがあって麓の2つのストーンサークルとともになんらかの祭祀が行われていたのかもしれません。おもしろいですねー。