伊勢堂岱遺跡 平成11年度現地報告会−1999.11.03−

周辺地図(mapion)秋田内陸縦貫鉄道小ヶ田駅のそばです。

また行ってしまいました

伊勢堂岱遺跡は、「私がはじめておとずれた時に偶然現地説明会が行われていた」と言う理由で個人的にただならぬ運命的関係を感じている遺跡のひとつなのです。ちなみにもう一つは小牧野遺跡でこちらも全く同じ理由だったりするから不思議ですね。
従って現説があると聞けば「万難を排して参加したい!」と思ってしまうのです。というわけで今回も老体にむち打って日帰り強行見学旅と相成りました。
今ではすっかり立派な史跡になってごらんのような看板も立ってます。近い将来には国指定史跡となることでしょう。

今回の現説では遺跡範囲確認現場と環状列石Cを見学することができました。
参加人数はざっと50人以上はいたかな?

遺跡範囲確認現場

礫散在箇所礫散在箇所、集石遺構、溝などが発見されています。
礫散在箇所(左写真)の石はこぶりの川原石で焼けているものがほとんどなのだそうです。祭祀遺物も少数ながら出土していて祭祀場の可能性が高いのだとか。
溝 溝はなんらかの区画のために掘られたものと思われ、現在9条見つかっています。
このほかにも土抗(墓?)や落とし穴もみつかっています。

遺跡の範囲は非常に広大なものであり、台地まるごと祭祀遺跡という感じですね。
もう一つ環状列石があっても良いくらいです。

環状列石C

去年の調査で発見された列石につながる石組みや石囲炉、柱穴等が検出されました。 また環状列石構築時の土木工事の痕跡(左下)も確認することができ、中心(右下写真撮影点)から見て北側の 外帯が高くなるようにつくられています。(標高差は忘れちゃった)

土木1 土木2
石囲炉1 石囲炉2
上の写真は石囲炉です。どちらも焼けて赤くなった石(「どこかで焼いてから持ってきたと思われる」とのこと)を用いていて、特徴としては左のものは小さい立石がひとつで、右のものは四隅に立石があると言う点ですね。とくに後者の四隅はきっちり東西南北をさしているというのだから驚きます。
ちょっとかたちは違うけど似たようなやつが野中堂遺跡にもあったような気がするなー

去年との比較

あんまし意味はありませんが、去年とった写真と似たような場所(中央帯付近)で撮影したものがあったので、のせてみました。去年はまだ周辺は林だったんですよね。
ほんのすこし掘り下げたのかな?


あと去年気になったあの埋設土器からはなんと!
なにも検出されなかったそうです。

来年のたのしみ

ずばり南側ですね、冬至関係ラインに日時計形組石があるとみた!(そんなわけないか)


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