伊勢堂岱遺跡



概要

伊勢堂岱遺跡は縄文時代後期前半(約4,000年前)に作られた環状列石 を主体とする遺跡です。近くを流れる米代川の南側の段丘上(標高約40m)の 広い範囲に及んでおり現在発掘された分だけでも3つの環状列石が確認されており、 今後の発掘調査たいへん楽しみな遺跡です。
現在公開されている環状列石の内側には墓と思われる土こうが多数発見されており 葬送の儀式に深い関わりがあったことが考えられます。
現在発掘されているところはほんの一部です。林の中にもごらんの通り(右の写真) まだまだお宝がねむっております。


所在地 −周辺地図(mapion)−

秋田県鷹巣町(十和田インターから40分くらい)にあります。川のそばの高台には遺跡が多いですねー


特徴

環状列石の石組みに日時計状の物や小牧野式と呼ばれる配列など様々な形式が認められ、周りの遺跡(小牧野遺跡、野中堂遺跡、万座遺跡)との関係もあるような感じです。
またキノコ形土製品が多数出土しているのも特徴の一つでしょう。

組石1
小牧野式組石
組石2
北側の特殊な組石


遺跡保存のこと

遺跡保存決定おめでとうございます。この遺跡は大館.能代空港のアクセス道路建設中に発見された遺跡です。道路も大分できあがっていて遺跡の移設も検討された様ですが、現地保存になって良かったと思います。(やはり遺跡はその場所に意味があると思うので...)
遺跡はナマものです。チャンスのある方は、今のうちに見ておくことをおすすめいたします。


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