AFRICAN AND OCEANIC ART [Panorama of World Art] : Margaret Trowell & Hans Nevermann, 1967, Harry N. Abrams, New York, 23cm-260pp.
･ 世界の美術シリーズの１冊で、アフリカとオセアニアの仮面や偶像を主とする プリミティヴ･アートを扱う。

AFRICAN ARCHITECTURE, Evolution and Transformation : Nnamdi Elleh, 1996, McGraw-Hill, New York, 29cm-400pp. 5,800yen.
･ アフリカ中の建築を 現代に重きを置きながら国別に解説するが、範囲が広大すぎるので 内容は薄味にならざるを得ない。 図版豊富。

BUTABU, Adobe Architecture of West africa : James Morris (photo), Suzanne Preston Blier (text), 2004, Princeton Architectural Press, New York, 23 x 29cm-216pp. Antique 2,500yen.
･ 中部アフリカの土の建築の写真集。 約 4分の 1がカラー。 モスクの写真も載っているが、建築的資料ではない。

DOWN TO EARTH, Mud Architecture, an Old Idea, a New Future : Jean Dethier (ed.), 1982, Thames and Hudson, London, paperback 24cm-190pp.
･ 1981年にパリのポンピドー･センターで開催された展覧会に基づく、アフリカを中心とした土の建築の図録に解説をつける。 英訳版。

EARTH ARCHITECTURE, From Ancient to Modern : William N. Morgan, , University Press of Florida, Gainesville, 26cm-200pp. 3,300pp.
･ アフリカを含む全世界の土の建築から目立ったものを選んで、建築家の目で紹介するヴィジュアルな本。

THE EARLY ISLAMIC ARCHITECTRE OF THE EAST AFRICAN COAST : Peter S. Garlake, 1966m Oxford University Press, London, Nairobi, 29cm-220pp. antique 7,000yen.
･ アフリカ東部、かつての英領ケニヤからタンザニアにかけての 初期イスラーム建築の研究。 80ページにわたる実測図集は貴重だが、写真が少ないのが難。

L’ART ETHIOPIEN, Eglises Rupestres : Georg Gerster, 1968, Zodiaque, France, 32cm-150pp. antique 8,900yen.
･ エチオピアのラリベラを初めとする キリスト教石彫聖堂とその壁画を研究した大型本。 カラー、モノクロ写真多数に 図面も添えられている。 本文仏文。

北・西アフリカ ［ユネスコ世界遺産 11.］ : ユネスコ世界遺産センター監修, 1998, 講談社, 30cm-300pp. 5,900yen.
･ イスラーム関係ではモロッコ、アルジェリア、チュニジア、エジプト、マリの世界遺産を豊富なカラー写真と解説で紹介。

TIMBUKTU, The Sahara’s Fabled City of Gold : Marq de Villiers & Sheila Hirtle, 2007, paperback 2008, 23cm-300pp. 2,600yen.
･ マリの伝説的な都ティンブクトゥと その探検の歴史を、紀行文ふうに綴る。

L’ARCHITECTURE DE DJENNÉ (MALI), La Pérennité d’un Patrimoine Mondial : R. Bedoux, B. Diaby & P. Maas (eds.), 2003, Rijksmuseum voor Volkenkunde, Leyden, Editions Snoeck, Gand, 29cm-190pp. 9,500yen.
･ オランダの外務省とライデン民俗博物館が行った、マリ共和国・ジェンネの建築の調査報告。 日乾しレンガの町としてユネスコ世界遺産に登録されている旧市街の、住居を主とする建物約 200を選んで図面化した。 写真はモノクロ、本文仏文。

マリ共和国花嫁日記（日本女性、西アフリカにとついで）: ケイタ･慎子, 1980, 現代史出版会発行, 徳間書店発売, Softcover 19cm-230pp. 980yen.
･ マリ人ジャーナリストと結婚した日本女性の、マリとセネガルにおける生活と文化の考察。

アフリカ・レポート（壊れる国、生きる人々）: 松本仁一, 2008, 岩波新書, 17cm-205pp. 700yen.
･ 現代のアフリカ諸国の独立後の困難、とりわけ政治の腐敗が 民衆の生活を圧迫している諸相を熱く語る。

アフリカ史 （世界各国史 10.） : 川田順造編, 新版2009, 山川出版社, 19.5cm-610pp. 3,700yen.
･サハラ以南のアフリカ大陸全体の歴史を、章ごとに 10人の学者が分担執筆する。

アフリカ文明史（西アフリカの歴史＝1000年～1800年） : B・デビッドソン, 貫名美隆・宮本正興訳, 1975, 理論社, 23cm-300pp, antique 3,000yen.
･ 広大な西アフリカの歴史をたくみに整理しながら3部に分けて記述する。続刊予定の東アフリカ史は書かれなかった。

アフリカを知る事典 : 伊谷純一郎・小田英郎・川田順三・田中二郎・米山俊直 監修, 1989, 新訂増補版 1999, 平凡社, 21.5cm-600pp. 5,800yen.
･ 建築に関する項目はあまりないが、アフリカ全体に関する事典として たいへん有用。

アフリカ ［旅行人ノート 2.］ : 曽我裕子, 1996, 旅行人, Paperback 21cm-320pp, 1,800yen.
･ 主にバックパッカーを対象に、地中海沿岸諸国を除くアフリカ 37ヵ国の旅行ガイドを、コンパクトな１冊におさめる。

WEST AFRICA : Anthony Ham et alt, 2nd ed. 2006, Lonely Planet, Australia, 20cm-900pp. 3,700yen.
･ ロンリー･プラネットによる 西アフリカ 17カ国の観光ガイドブック。

MALI, Bradt Travel Guide : Ross Velton, 3rd ed. 2009, The Globe Pequot Press, USA, paperback 21.5cm-310pp. 2600yen.
･ マリ共和国だけを扱う唯一のガイドブック。 旅行情報だけならロンプラのほうが有用だが、より詳しい記述がある。

EGYPT, Yesterday and Today : David Roberts, 1996, Stewart, Tabori & Chang, New York, 36cm-270pp. 5,100yen.
･ デイヴィド･ロバーツが19世紀半ばにエジプト各地を描いたリトグラフを、すべて大型カラー図版で収録した豪華本。 現地の現在の姿の比較写真を添えながら解説をつける。 124枚の内 26枚がカイロのイスラーム建築。 H-74の姉妹編。

L’ART ARABE : AL. Gayet, 1893, Librairies-Imprimeries Reunies, Paris, 21cm-320pp. antique 4,000yen.
･ エジプトを主とする建築と美術工芸を扱った最初期のアラブ美術史で、図版はすべて手描きスケッチ。 本文仏文。 L-10 の姉妹編。

MUHAMMADAN ARCHITECTURE IN EGYPT AND PALESTINE : Martin S. Briggs, 1924, Reprint 1974, Da Capo Press, New York, 26cm-300pp. antique 4,500yen.
･ エジプトとシリアのイスラーム建築を 初めて歴史順に叙述した本。 モノクロ図版多数。

PASCAL COSTE TOUTES LES EGYPTE : Dominique Jacobi (ed.), 1998, Editions Parentheses, Bibliotheque Municipale de Marseille, Paperback 32cm-250pp. 5,300yen.
･ 19世紀に中東各地の建築を調査した建築家・パスカル･コスト（1787-1879）の、エジプト関係の絵や図面を集めて マルセイユで開催された展覧会の図録に 詳細な論と解説をつける。

L’ART ARABE D’APRES LES MONUMENTS DU KAIRE : Prisse d’Avennes, 1982, 33.5cm-460pp. Le Sycomore, Paris, Al Saqi Books, London, antique 17,000yen. (sample page)
･ プリス･ダヴェンヌ（ムスリム名イドリース･エフェンディ 1807-79）がカイロの建築装飾や工芸、写本をサーヴェイして 1877年に出版した豪華本の復刻。 本文中に単色版画の図版を挿入するほかに 巻末カラー図版集 200ページ。 テキスト（仏文）のみの復刻は 2002, L’Aventurine, Paris, paperback 21cm-320pp. 3,000yen.

カイロの肖像・19世紀 （イギリス人画家のまなざし、そして今） : Ｒ.ヘイ他, 1995, 中近東文化センター, Paperback 26cm-75pp. antique 1,000yen.
･ 東京外国語大学のアジア・アフリカ言語文化研究所で購入した 19世紀の英国人画家たちのカイロ風景画集を、中近東文化センターで展示したときの図録。 30点のリトグラフを 同地の現在の写真と並べてオールカラーで収録。

カイロ ［世界の都市の物語 10.］ : 牟田口義郎，1992, 文藝春秋, 文春文庫 1999，15cm-430pp. 630yen.
･ アル･フスタートから現代にまで至る、カイロの町の歴史を 該博な知識で彩り豊かに描いた読み物。

JEAN-LEON GEROME, sa Vie, son Oeuvre [Poche Couleur] : Gerald M. Ackerman, 1997, ACR Edition, Paris, Paperback 19cm-190pp. 3,400yen.
･ 19世紀のオリエンタリスト画家のひとり 、ジャン･レオン･ジェロームの小型ながら オールカラーの画集。 特にエジプト史を題材にして ロマンティックな絵を描いた。

EGYPTIAN PALACES AND VILLAS, Pashas, Khedives and Kings : Shirley Johnston with Sherif Sonbol, 2006, Abrams, New York, 31cm-210pp. 4,800yen.
･ 19世紀から 20世紀にかけて ヨーロッパ建築の影響を受けたエジプトの宮殿、邸宅建築 31件をオールカラーの写真で紹介する。 図面はない。

マムルーク （異教の世界からきたイスラムの支配者たち）* : 佐藤次高, 1991, 東京大学出版会, 19.5cm-210pp. 2,400yen.
･ エジプトにおける奴隷王朝であるマムルーク朝をつくった、イスラーム世界の奴隷軍人の意味と役割を叙述する。

EGYPT, MAMLUK ART, The Splendour and Magic of the Sultans [Islamic Art in the Mediterranean] : Mohamed Hassam El-Din et al., 2001, Electa & Museum with no Frontiers, Vienna, paperback 21.5cm-236pp. 2,200yen.
･ エジプトのカイロと地中海都市におけるマムルーク朝の建築と美術の案内書。 図版は小さいがオールカラー。 ”INTERNATIONAL MUSEUM WITH NO FRONTIERS EXHIBITION CYCLES”の 1冊で、エジプトの文化省が出版に協力している。

ISLAMIC CAIRO [Egypt Pocket Guide] : Alberto Siliotti, 2000, The American University in Cairo Press, Paperback 21.5 x 11.5cm-48pp. 600yen.
･ エジプト文化のポケット･ガイド･シリーズの1冊で、カイロのイスラーム建築を 要領よく紹介している。

ISLAMIC ARCHITECTURE IN CAIRO, An Introduction [Supplements to Muqarnas, Studies in Islamic Art and Architecture 3.] * : Doris Behrens-Abouseif, 1992, E.J. Brill, Leiden, Paper 27cm-190pp. 8,000yen.
･ カイロのイスラーム建築を 時代順に配列して個々に論じた学問的著作。 豊富なモノクロ図版。 1989年にアーガー･ハーン財団の援助で出版された本の再刊。

CAIRO OF THE MAMLUKS, A History of the Architecture and its Culture * : Doris Behrens-Abouseif, 2007, I.B. Tauris, London & New York, 29.5cm-380pp. 6,500yen.
･ 前掲書の著者がこれまでの研究を集大成した エジプトのマムルーク建築論。 総論が1/3で、あとはスルタンの治世順に建築作品を解析する。 カラー写真および豊富な地図、図面。

THE MONUMENTS OF HISTORIC CAIRO, A Map and Descriptive Catalogue: Nicholas Warner, 2005, An American Research Center in Egypt Edition [ARCE Conservation Series 1.] , The American University in Cairo Press, 33cm-250pp. + 31 folding large maps. 6,000yen.
･ カイロの歴史的建築（ほとんどはイスラーム建築だが、コプトなど他の宗教の建物も含む）をすべて 1,250分の 1の地図に平面図を載せて 都市の網目の中に嵌めこみ、各建物の解説カタログとともに記録する書の第 1巻。 アメリカ政府の援助を受けたARCE (American Reserch Center in Egypt) による 10年の作業の成果で、500分の1の地図原版は美的理由から、あえてCADではなく 手描きのインキングで作成された。

ARCHITECTURE FOR THE DEAD, Cairo’s Medieval Necropolis : Galila el Kadi and Alain Bonnamy, 2007, The American University in Cairo Press, Cairo, New York, 25cm-300pp. 4,100yen.
･ カイロの東方に広がる巨大な墓地には 中世からの多くの建築遺産が残る。 その死者の町の建築的調査とともに、そこに定住した生者の町の現状と 遺産保存の問題を論じる。 大量のモノクロ写真と 各地域の地図を収める。

THE CITADEL OF CAIRO, A New Interpretation of Royal Mamluk Architecture * [Islamic History and Civilizaion 14.] : Nasser O. Rabbat, 1995, E. J. Brill, Leiden, 24.5cm-360pp. antique 14,500yen.
･ カイロの東南部に聳えるシタデル（城塞）を詳細に研究した学術書。 本文中に地図や図面の挿図をいれるほか、モノクロ写真 22ページをつける。

PALAIS ET MAISONS DU CAIRE : Jean-Claude Garcin, Bernard Maury, Jacques Revault et Mona Zakariya, 1982, Edition du Centre National de la Recherche Scientifique, 2vols 28cm-390pp, 590pp. 1set 20,000yen.
･ カイロに残る宮殿と住宅を集大成して、きわめて詳細な解説と総論を付した貴重な研究書。 第１巻はマムルーク朝時代、第２巻はオスマン朝時代を扱い、それぞれにモノクロ写真約 120ページと約 180ページを巻末につける。 本文仏語。

カイロの邸宅 （アラビアンナイトの世界）［建築巡礼 14.］: 木島安史, 1990, 丸善, 22cm-110pp. 2,300yen.
･ カイロの伝統的住宅を写真、スケッチ･プランを使って、ごく簡略に紹介する。

GUIDE TO THE GAYER-ANDERSON MUSEUM, CAIRO : Nicholas Warner, 2003, Min-istry of Culture, Supreme Council of Antiquities, Arab Republic of Egypt, papaerback 22cm-46pp. 360yen.
･ イブン･トゥールーン･モスクの隣にある アンダーソン邸を紹介する小冊子。 モノクロ写真多数と 各階平面図。

THE BUILDING CRAFTS OF CAIRO, A Living Tradition : Agnieszka Dobrowolska, 2005, The American University in Cairo Press, Paperback 23.5cm-130pp. 1,500yen.
･ カイロのイスラーム建築とその装飾における伝統工芸技術と職人を豊富な写真とともに紹介する。

THE TREASURES OF ISLAMIC ART, in the Museum of Cairo : Bernard O’Kane (ed.), 2006, The American University in Cairo Press, Cairo & New York, 34cm-330pp. 4,400yen.
･ カイロのイスラーム美術館の 膨大な収蔵品から主要品目を選んで 年代順に配列し、オールカラーの美麗な写真で紹介する大型本。

HASSAN FATHY * [Architectural Monographs 13.] : James Steele, 1988, Academy Editions, London, paperback 29cm-150pp. Import 4,300yen.
･ エジプトの伝統に根ざした世界的建築家、ハッサン・ファティ（1900~89）の作品集。

AN ARCHITECTURE FOR PEOPLE, The Complete Works of Hassan Fathy : James Steele, 1997, Thames and Hudson, , Whitney Library of Design, New York, paperback　27 x 24cm-210pp. 3,300yen.
･ よりヴィジュアルな ファティの作品集に、同じスティールが評伝をつける。

ARCHITECTURE FOR THE POOR : Hassan Fathy, 1973, The University of Chicago Press, Chicago and London, paperback 23cm-330pp. 2,700yen.
･ ハッサン･ファティがニュー･グルナの建設過程を描いた「貧者のための建築」で、第三世界の若い建築家たちのバイブルとなった。 もともとは 1969年に GOURNA, A TALE OF TWO VILLAGES のタイトルでエジプト文化省によって小部数が出版されたもの。 巻末に 90ページのモノクロ図版。

SINAI AND THE MONASTERY OF ST. CATHERINE : John Galey, 1985, The American University in Cairo Press, 31.5cm-190pp. 2,900yen.
･ シナイ半島にある聖カタリナ修道院をカラー写真で紹介する コーヒー･テーブル･ブック。 1979年にドイツで出版されたものの英語版。

現代アラブの社会思想（終末論とイスラーム主義）: 池内恵, 2002, 講談社現代新書, 17cm-250pp. 720yen.
･ 第 3次中東戦争が起った 1967年以降の中東アラブの歴史と、著者が研究拠点にしたカイロで顕著に見られる終末思想を 概括して論じる。

エジプト ［地球の歩き方 ’06-’07］: ダイヤモンド･ビッグ社, 改訂15版 2005, 21cm-460pp. 1,680yen.
･ よくできたガイドブックだが、カイロのイスラーム建築に もっとページを割いてほしい。

CAIRO : Andrew Humphreys, 2nd ed. 2002, Lonely Planet, Australia, 18.5cm-260pp. 1,900yen.
･ ロンリー･プラネットの カイロ観光ガイドブック。

GUIDE MAP MEDIEVAL CAIRO : Society for the Preservation of the Architectural Resources of Egypt, 1996, Palm Press, Cairo, each L.E. 10 (200yen)
･ カイロのイスラーム建築地図をアクソメ図にして4枚にまとめ、主な建物に簡単な解説をつける。カイロの建築を詳しく見て歩くには必携。
　・Map One : Islamic Cairo, Al Azhar to the North Wall
　・Map Two : Al-Azhar to Sultan Hasan
　・Map Three : The Citadel to Ibn Tulun
　・Map Four : Old Cairo & the Northern Cemetery