プラセンタ療法についての説明書 

当院でのプラセンタ療法とは、ヒト盤抽出物製剤のメルスモン(商品名)あるいはラエンネック(商品名)を一回一本筋肉注射するものです。それらの製造方法並びに適応症は以下の表のとおりです。 
2016年2月14日 作成 荒木産婦人科肛門科 荒木常男
メルスモン ラエンネック
原料 ヒト胎盤 ヒト胎盤
製造元 メルスモン製薬株式会社 株式会社日本生物製剤
感染性ウイルス検査の内容 ・胎盤提供者の渡航歴などの問診、血清学的検査
・HBV-DNA(B型肝炎)
・HCV-RNA(C型肝炎)
・HTLV-1RNA(成人T細胞白血病)
・パルボウイルスB19-DNA(リンゴ病)
製造工程 蛋白質の塩酸加水分解+121度 60分高圧蒸気滅菌 蛋白質の豚ペプシン分解
+121度20分高圧蒸気滅菌
有効成分 胎盤絨毛分解物の水溶性物質(各種アミノ酸とペプチド) 各種アミノ酸とペプチド
効能・効果 更年期障害・乳汁分泌不全 慢性肝疾患における肝機能の改善
用法・用量 1日1回2mlを毎日又は隔日に皮下注射 1日1回2mlを皮下または筋肉内に注射
慎重投与 アレルギー体質の人
発売開始年 1956年 1974年

注意事項
1. 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の病原体については製剤から除去できているか不明です。このため、2006年10月からこれらの注射を一度でも受けた方は、日赤に献血できません。
2. 注射部位の疼痛、発赤などが出ることがあります。当院では、そのような症状を軽減するため、臀部に左右交互に筋肉注射しています。
3. 当院でプラセンタ療法を希望される方は、注射前に、検血一般、血液像、肝機能、糖尿病並びに感染性ウイルス、梅毒に関する血液検査を受けて頂きます。(B型肝炎抗原、C型肝炎抗体、成人T細胞白血病抗体、梅毒血性反応)
4. 注射で健康保険が適用できる方は、メルスモンでは、更年期障害・乳汁分泌不全の方、ラエンネックでは慢性肝疾患の方に限られます。疾患のない方の注射は自費になります。どちらの注射薬でも、一回2000円です。


同意書
私は、上記のプラセンタ療法の効能・効果や注意事項について理解したので、プラセンタ療法を受けることに同意いたします。
同意日   2016年  月   日

プラセンタ療法を受ける人の氏名