大腸内視鏡検査の説明書
1.実施日: 月  日( )午前
9時半
2.あなたの大腸内視鏡検査の目的
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3.大腸内視鏡検査とは:
大腸内視鏡検査とは、太さ約1.2cm,(あるいは0.9 mm)で長さ約150cmの柔らかな管を肛門から挿入して、長さ約1mの大腸の中を観察することです。この検査により以下のようなことが分かります。
@ 大腸がん、大腸ポリープ(良性)
A 大腸粘膜のただれや潰瘍の有無
B 便秘、下痢などの腹部症状の原因
この際、診断を確定するために米粒ぐらいの大きさの組織を数個採取することがあります。(内視鏡下病理組織検査と言います)


4.大腸内視鏡検査のやり方
@ 前前日、前日、当日の3日間で下剤、検査食、大腸洗浄液で大腸洗浄します。
A 当日は、絶食です。自宅でのマグコロールP内服終了後も便が出る方は申し出てください。
B 目の緑内障、心臓の不整脈、前立腺肥大症の方は申し出でてください。腸管収縮抑制剤のブチルスコポラミンの筋肉注射します。
C 検査室で検査用のズボンに着替えます。無線心電計の電極を付けます。酸素飽和度測定器を指につけます。血圧を測定します。
D 麻酔、鎮静剤の使用は原則有りません。
E ベッドに左側臥位になって休みます。
F 太さ約1.2cm,長さ約150cmの柔らかな管を肛門から挿入して検査を開始します。。挿入方法は、腸管拡張法ではなく、腸管虚脱・たぐり寄せ法に2017年2月より変更しました。(出雲中央クリニックの宮脇哲丸先生と同じ方法です。)さらに2019年3月8日より、水浸法になりました。観察時は空気でなく、炭酸ガスを使用しています。
G 最初は左側臥位で、脾湾曲以降から仰臥位(仰向け)になります。内視鏡の管がうまく進むように、お臍の右下のあたりを自分の手で圧迫しもらたり、深呼吸をしてもらうことがあります。
H 挿入時間約20分、観察時間約10分の約30分の所要時間です。(組織採取も無いとき)
I 診断を確かにするため、米粒ぐらいの組織を採取することがあります。(内視鏡下生検)
J 検査後、約5分ベッドで休息です。ガスや洗浄液が出そうでトイレに行きたいときは介助します。
K 帰宅は、自動車の運転もできます。自宅での食事はすぐに可能です。(何も追加の処置をしなかった場合)当日の半日は洗浄液が出ます。
L 病理組織の結果は約10日後に出ます。(当院は耳原総合病院病理科に判定依頼しています)


5.大腸内視鏡検査に伴う合併症
@ 前処置に伴った合併症
大腸に狭いところがあるときに下剤や腸管洗浄液を飲むことにより極まれに腸閉塞症状が出現することがあります。この場合、強い腹痛や嘔吐をともないますので、内服を中止して、荒木産婦人科肛門科まで電話(072-223-7959)連絡ください。
A 大腸内視鏡検査そのものによる起こりうる合併症
内視鏡という異物を大腸に入れていきますので、内視鏡の管により腸壁がこすれて出血が起きたり、腸が伸ばされることにより血圧が低下したり(気分が悪くなり、冷や汗が出る)することがあります。稀には腸に穴があくこと(穿孔)や、大腸の中の病原菌が血液中に入り、全身に回って敗血症が起きることがあります。この穿孔や敗血症が起きた場合は入院治療や時には開腹手術を必要とする事もあります。穿孔や敗血症などの合併症の発生頻度は一万に三件程度です。死亡例は十万に一件程度です。
検査後は内服した洗浄液や検査の為入れた炭酸ガスのせいで、お腹が張った感じや軽い腹痛が生じることがあります。(当院は空気でなく炭酸ガスを使用しているので、膨満感はほとんどありませんが)


.対策
@これらの合併症を予防するため十分な対策をとります。
A 万一合併症が生じた時には、それに対して十分な対応を行わせていただきます。


大阪府堺市堺区中安井町3丁4−10
堺東八千代ビル2F
荒木産婦人科肛門科 
電話072-223-7959
FAX072-223-7065
(2017.2.24 改定、2019.8.25改定)

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