一分の乱れもないキックがコアに炸裂し、大爆発を起こす使徒・イスラフェル。
激しい閃光と膨大なる熱量が地上から消え去った時、司令部のモニタ上に映っていたのは・・・・・・・巨大なクレーターの中心に横たわるEVA2体。
仰向けの弐号機、その上に折り重なるように倒れている初号機。
見様によっては、初号機が弐号機を押し倒しているようにも見える・・・・・いや、そうとしか見えない。
次の瞬間、スピーカーから大声が響き渡った。
「くぉのバカシンジぃっ!アンタ、着地の時にタイミング外したでしょっ!?」
「ゴメン・・・・だって昨夜寝られなくって、コアを破壊した瞬間に気が抜けちゃったから・・・・」
「なによ!せっかくキメようと思ってたのにぃっ!!」
「だから謝ってるじゃないか・・・・」
「それに、今の体勢はナニよぉ!?アンタ、アタシのコト押し倒したいワケぇ!?」
「な・・・・何言ってるんだよっ!?」
「今の状況を良く見てみなさいよ!初号機が弐号機の上に重なってて、オマケにEVA同士でKissしてるようなモンじゃないっ!!
アタシの唇だけじゃ物足らず、EVAまで欲しいって言いたいワケぇ!?」
「冗談じゃないよ!あの時はアスカが寝惚けて僕の布団に入ってきたんじゃないかっ!?」
「でも、寝てるアタシの唇を奪ったのはアンタじゃないの!!」
「そ・・・・・それはそうだけど・・・・・・」
「ソレだけじゃないじゃない!!
その後にあ〜んなコトやこぉ〜〜〜んなコトしといて、まさか忘れたっていうんじゃないでしょうねっ!?」
「誤解されるような事言うなよ!
確かにキスしたのは僕だけどさ、その後はアスカが襲ってきたんじゃないかっ!?」
「アンタがいつまでもボケボケ〜っとしてるからでしょぉ!?
カオ真っ赤にしちゃってサ、ただ肩抱いてるだけなんて・・・・・アレはアレで嬉しかったけど」
「な・・・・・イイじゃないかっ!第一、僕達まだ中学生なんだよっ!?
アスカとキスしただけで・・・・・・・・・舞い上がっちゃったって・・・・」
「でもでもでもっ!!!
いきなりキレてケモノみたいに襲ってきたのはシンジじゃないっ!!!
・・・・・・痛かったんだから・・・・・・」
「仕方ないじゃないかっ!?
だって、アスカ・・・・・・・・・・・・あまりにも可愛いから・・・・つい・・・・・・」
「・・・・・・バカ・・・・・・」
「ゴメン・・・・・・今夜は優しくするから・・・・・・ね?」
「・・・・・・・・・・・・ウン♪」
何とかエントリープラグから脱出したふたり。
モニターされているのを知ってか知らずか、ピンク色のATフィールドを張り巡らせながら啄むようなKissを繰り返す。
ピンク色が濃くなっていくのと同じくして、Kissの温度も高まっていく。
めきょっ・・・・・・・・・
発令所内に響く、金属音とも生身の肉が潰されたとも聞こえる音。
発信源は某作戦部長。
彼女の目の前にはコンソールと熱いKissを交わす、哀れなオペレータがひとり。
金髪の女性が放った一言が、その場に居る職員全員の気持ちを代弁していた。
「・・・・・・・・・ブザマね・・・・・・」
・・・・・・・・・・・もう戻れないのね(泣)
管理人のコメント
くぅ。ラブラブっだう。(^-^)/
こういうのがあるとほっとしますね。
まっぷすさん、戻らなくていいですよぉ(笑)