map_sさんの
KISSの温度「A」Edition 7th

 一分の乱れもないキックがコアに炸裂し、大爆発を起こす使徒・イスラフェル。
 激しい閃光と膨大なる熱量が地上から消え去った時、司令部のモニタ上に映っていたのは・・・・・・・巨大なクレーターの中心に横たわるEVA2体。
 仰向けの弐号機、その上に折り重なるように倒れている初号機。
 見様によっては、初号機が弐号機を押し倒しているようにも見える・・・・・いや、そうとしか見えない。
 
 次の瞬間、スピーカーから大声が響き渡った。
 
「くぉのバカシンジぃっ!アンタ、着地の時にタイミング外したでしょっ!?」
「ゴメン・・・・だって昨夜寝られなくって、コアを破壊した瞬間に気が抜けちゃったから・・・・」
「なによ!せっかくキメようと思ってたのにぃっ!!」
「だから謝ってるじゃないか・・・・」
「それに、今の体勢はナニよぉ!?アンタ、アタシのコト押し倒したいワケぇ!?」
「な・・・・何言ってるんだよっ!?」
「今の状況を良く見てみなさいよ!初号機が弐号機の上に重なってて、オマケにEVA同士でKissしてるようなモンじゃないっ!! アタシの唇だけじゃ物足らず、EVAまで欲しいって言いたいワケぇ!?」
「冗談じゃないよ!あの時はアスカが寝惚けて僕の布団に入ってきたんじゃないかっ!?」
「でも、寝てるアタシの唇を奪ったのはアンタじゃないの!!」
「そ・・・・・それはそうだけど・・・・・・」
「ソレだけじゃないじゃない!! その後にあ〜んなコトやこぉ〜〜〜んなコトしといて、まさか忘れたっていうんじゃないでしょうねっ!?」
「誤解されるような事言うなよ! 確かにキスしたのは僕だけどさ、その後はアスカが襲ってきたんじゃないかっ!?」
「アンタがいつまでもボケボケ〜っとしてるからでしょぉ!? カオ真っ赤にしちゃってサ、ただ肩抱いてるだけなんて・・・・・アレはアレで嬉しかったけど
「な・・・・・イイじゃないかっ!第一、僕達まだ中学生なんだよっ!? アスカとキスしただけで・・・・・・・・・舞い上がっちゃったって・・・・」
「でもでもでもっ!!! いきなりキレてケモノみたいに襲ってきたのはシンジじゃないっ!!! ・・・・・・痛かったんだから・・・・・・
「仕方ないじゃないかっ!? だって、アスカ・・・・・・・・・・・・あまりにも可愛いから・・・・つい・・・・・・
・・・・・・バカ・・・・・・
ゴメン・・・・・・今夜は優しくするから・・・・・・ね?
・・・・・・・・・・・・ウン♪
 
 
 
 何とかエントリープラグから脱出したふたり。
 モニターされているのを知ってか知らずか、ピンク色のATフィールドを張り巡らせながら啄むようなKissを繰り返す。
 ピンク色が濃くなっていくのと同じくして、Kissの温度も高まっていく。
 
 
 めきょっ・・・・・・・・・
 
 
 発令所内に響く、金属音とも生身の肉が潰されたとも聞こえる音。
 発信源は某作戦部長。
 彼女の目の前にはコンソールと熱いKissを交わす、哀れなオペレータがひとり。
 
 金髪の女性が放った一言が、その場に居る職員全員の気持ちを代弁していた。
 
 
「・・・・・・・・・ブザマね・・・・・・」
 
 
 
 
 ・・・・・・・・・・・もう戻れないのね(泣)
 
 
 


管理人のコメント

 くぅ。ラブラブっだう。(^-^)/
 こういうのがあるとほっとしますね。
 まっぷすさん、戻らなくていいですよぉ(笑)


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