50音で会話
『あんた』
「ねぇ、ソフィー。君は僕の事を『あんた』とばかり呼ぶんだね。」
「何よ、ハウル。文句あるの?」
「喧嘩腰だなぁ。一体何時になったら僕の奥さんは可愛らしく『ダーリン』って呼んでくれるんだろう?」
「・・・一生無いわ!」
夢見てるハウル。
『嫌味』
「まぁ結局の所僕らは目出度く義兄弟となる訳だ。遠慮なく『義兄さん』と呼び給え!」
「実年齢ではサリマンさんが一番年上なんですけど、その場合もそうなるんですか?」
「一番精神年齢が低い男が『義兄さん』だとは・・・やり難いな。」
サリマンが「ハウエル」って呼ぶのが好きです。
『嘘』
「レティーとマーサはどうやらサリマンとマイケルに取っておきのお料理を作ってあげたいみたいなんだけど、如何せん時間がないじゃない?こっちに来て貰うには二人とも課題はあるしお店も休みじゃないしで無理があるし、私が出向いて一人ずつに教えるのも2度手間でなんだか面倒でしょ?そしたらレティーが魔法で夢の中で皆で逢えば良いって言い出したの。それなら時間の問題も手間の問題も解決するって言うじゃない。あの子そんな事が出来るようになってたのね。やっぱり教える人が優秀だからかしら?それで今夜ソレを実行するから私夢の中で二人に取っておきの料理を教えなきゃいけなくて、とても忙しいの。だからハウル、私あんたのベッドには行けないわ!」
「・・・ねぇ僕の奥さん。見え透いた嘘はそろそろ止めて、いい加減一緒に寝ておくれよ。」
50音会話のソフィーは結婚してるけど、未だハウルのベッドで一緒に寝てません。手強くてハウル大苦戦。
『エプロン』
「花屋の店先に立つ時は服を汚さないようにってソフィーさんがエプロンを用意してくれました!」
「何でハウルだけ真っ黒なんだ?ソフィーもマイケルも白なのに。」
「こっちの方が僕に似合うからさ!」
お洒落に煩いハウル。
『オッズ』
「おいら、ハウルが謝る方に賭ける!」
「このパターンの過去の実績からすると、ハウエルがソフィーに謝って喧嘩は終結、だな。私もハウエルだ。」
「毎回飽きもせずに良く喧嘩しますよね。お二人も。僕もハウルさんに賭けます。」
「・・・僕ら夫婦の喧嘩を何だと思ってるんだい!オッズは1で賭けは成立しないよ。」
周知の事実で、ハウルは奥さんの尻に引かれてます。
『傘』
「迎えに来てくれたのは嬉しいけど、何で傘が一本なのよ。」
「鈍いなぁ、ソフィーは。2本あったら君は迎えに来た僕を置いてさっさと行ってしまうだろ。こんな寒い雨の日は、腕を組んで歩きたいんだ!」
ハウルの我侭に押されて、結局寄り添って帰ったのでしょう。
『キリン』
「マイケル、少し落ち着いたら?」
「でもマーサ遅くないですか?もうチェザーリをとっくに出てる時間なのに。」
「そんなに待ち望んでたら、キリンになっちゃうわよ。ま、マーサはキリンも好きだったから問題ないけどね。」
ハッター3姉妹の中で一番微笑ましいカップル。マーサはマイケルがマイケルであるだけで愛しいのだと思う。
『クモ』
「おお嫌だ!その気持ち悪い生き物をそっちへやって頂戴!」
「可愛いじゃないか。ソフィーも良く見てご覧よ。愛らしい足をしてるしカラフルな色だよ。」
「『可愛い』ですって?冗談じゃないわ!あんたの価値基準でソレが可愛いんだと言うなら、二度とその口であたしを『可愛い』だなんて言わないで頂戴!」
同じレベルで『可愛い』だなんて言っていたら、まず私がハウルをぶっ飛ばす。
『結婚』
「結婚は墓場だ、なんて言う輩も居るけどね。僕はそう思わない。ソフィー、あんたはどうだい?」
「結婚は冒険よ!」
「同感。さすが僕の愛しい奥さん!」
ハウルが『僕の奥さん』と連呼するのは、独占欲が強いからだと思う。
『殺し屋』
「ソフィーは魔力を磨けば立派な殺し屋になれるよ。だって『あんたなんか死んじまえ』って言うだけで良いんだもの。今日だけで3回くらい殺されてるね。昨晩のもカウントしたら4回だ!」
「今日は言い過ぎたわ。・・・ごめんなさい。でも、別に昨晩は喧嘩なんかしてないし、あたし何か言ったかしら?」
「言ったじゃないか!『愛してる』って!僕の心臓は止まり掛けたよ!」
滅多に言われないので、効果絶大。
『鎖骨』
「こんな事にまで口を出すのはどうかとも思うんだが・・・その、似合っているがそういった胸繰りの開いたドレスはどうかと思う。・・・私が困る。」
「鎖骨が見えるくらい開いてるのが最近の流行なんですけど。サリマン先生が困る事もあるんですね。」
「君の事に関しては、困ってばかりだ。」
「まぁ嬉しい!では、次に買うドレスもこういうのにします。」
未だ師匠と弟子の関係。レティーのさり気ない誘惑にたじたじのサリマン。萌える。
『姉妹』
「レティー。サリマンは最近どうなの?相変わらず課題ばかり出しているのかしら?そろそろ実践させてくれても良い時期なのに。」
「先生は私の事頼りないと思ってるみたい。努力してるのに口惜しいばかりだわ。それよりマーサ。チェザーリの新作パイ、サリマン先生の弟子仲間でとても好評よ。」
「本当?レティー姉さん。あれ、私のアイディアなのよ!褒められるととても嬉しいわ。でも残念な事にマイケルには不評なの!少しくらいお世辞で美味しいって言ってくれても良いのに。ソフィー姉さんの所のハウルはそういう所にそつがなさそう。」
「とんでもない!ハウルは大袈裟過ぎるからどこまで真実なのか分かりゃしないもの!その点レティーのサリマンは文句なしだわ。ねぇ?」
なんだかんだで惚気大会。仲の良い姉妹は大好きだ。
『スロー』
「今日も明日も明後日も!マイケルは課題ばっかりで、ちっとも会いに来てくれないのね!」
「ごめん、マーサ。でもハウルさんもサリマンさんも王室付き魔法使いで、僕だけ見習いだなんて、格好悪くて。」
「馬鹿ね、マイケル。人は人。自分は自分じゃない!ゆっくりで良いのよ?ね、だから電話じゃなくて貴方の声を聞かせてよ。」
真面目一徹っぽいマイケル。自分のペースで歩いて良いとマーサは言ってる訳です。
『専門』
「サリマン!これは君得意だろう?任せた!」
「ハウエル。なんでも私に仕事を押し付けるのは止めてくれないか。第一古代魔法は君の専門分野だろう?」
「そんなガセ何処から仕入れてきたんだい?!僕の専門分野はソフィーっていう可愛い女の子さ!」
「・・・ここで私が張り合わなかったからと言って、レティーは怒らんだろうな。」
ハウルに一々付き合っていたら夜が明けます。賢明なサリマンの選択ですが、内心ちょっと悔しいんだろうな。
『空』
「『あんたは自由だ』って言われた時、おいらは迷わず空を駆け回ったけど。ソフィーだったら何処へ行くのかい?」
「そうねぇ。あたしだったら・・・」
「どうしたのさ。ソフィー?」
「嫌だわ。あたし、きっと何処にも行かずにこのお城の中を掃除してるに違いないんだわ。」
ソフィーは別にお城に縛られて自由が無い訳じゃなく。幸せがここに在るからココに居るのです。
『太鼓持ち』
「あかがねの髪はたっぷりとしておいらの炎みたいにきらきらしてるし!掃除をやらせりゃ右に出る者無しの最高の職人だし!何よりもインガリー一扱い難いぬるぬるうなぎの魔法使いを意のままに操る世界一の魔女だし!」
「・・・」
「だから、おいらに薪をおくれよ〜。な〜、ソフィー!」
ハウルだけでなく、カルシファーもソフィーには頭が上がらない。
『遅刻』
「今日こんな大雪になると誰が事前に予想したと言うんだい?ぬかるんだ道が歩き難くて、今日は人も車も大渋滞だ。待ち合わせの時間に遅れたのはしょうがないと思うがね。」
「でも!遅刻は遅刻です!」
「レティー、そろそろ笑顔を見せておくれ。怒るのはそれくらいにして。」
「だって自分がどうしても許せないんです!先生からの折角のお誘いだったのに!」
楽しみにし過ぎて大失敗のレティー。でもそんなレティーにめろめろなサリマン。
『付き合い』
「たっぷり反省して下さい。ハウルさん。今回の喧嘩もハウルさんが原因ですから。」
「マイケルまでそんな事を言う!君は随分と冷たくなったね。ああ、世間は無情で満ちている!!」
「ハウルさんに付き合って夕食抜きの僕が冷たいですって?!ああもう!泣きたいのは僕の方です!」
怒るとソフィーは周りが見えなくなりそう。とばっちりマイケル。
『手のひら』
「・・・あったかい。あんたみたいな臆病魔法使いでも役に立つ事があるのね。」
「酷い言い草だね、奥さん。まぁあんたらしいけど!」
「夜の散歩だなんて酔狂に付き合ってあげてるんだから、ちょっとくらい我慢して頂戴。」
「夜の散歩は実に良いね。だって堂々と手が繋げるんだから!」
夜の散歩でソフィーが手を繋いでくれるのは、人目が無いから。
『扉』
「この扉を何処にでも繋げる事が出来るだけの力が僕にはあるのさ。」
「おいらの力無しにソレが出来るようになっちまったのは、忌々しい限りだよ!」
「でもね。カルシファー。僕はこの扉の向こうにソフィーが行きたくないっていうような所にはきっと繋げられないのさ!」
ソフィーが来る前は、出て行く為の扉。来た後は帰って来る為の扉。
『名前』
「サリマン先生、お茶をお持ちしました。」
「・・・ありがとう。レティー。」
「サリマン先生?どうかされました?」
「あっはっは。まったくもってハッター姉妹は鈍感で手強いね。君、未だサリマンをファーストネームで呼んでなかったのか!」
たまたまお茶に来ていたハウルにからかわれるサリマン。お互い好き合っている事がバレバレなのに、未だ師弟関係というもどかしさ。
『虹』
「虹が出てるわ!なんて綺麗なんでしょう。」
「本当だ。凄いなぁ・・・まるで本物の橋みたいだと思わない?マーサ。行こうよ!」
「最近思うんだけどね。マイケル。『本物の橋みたい』で終るのが普通の人で、『だから渡ろうか』ってなるのが魔法使いって気がするわ。」
「えっと、マーサ。それは遠回しに渡りたくないって断ってるの?」
マーサは三姉妹の中で一番魔法に縁遠い気がするので。マイケルは素ボケ。
『ぬるぬるうなぎ』
「君、うなぎなんて触った事あるの?」
「無いわ。無いけど、きっとあたしは目隠しされても触ればそれを一発で当てる事が出来るでしょうね。」
「その絶対的な自信の根拠を、聞きたくないなぁ。」
ソフィーに取ってぬるぬるうなぎ=緑のねばねばのハウルという図式が出来あがっている
『猫』
「『真夜中』は、可愛い猫だったそうだね。黒々とした艶やかな毛並みに輝く一対の魅力的な瞳。細身でしなやかな身体。」
「だから何よ!はっきり言いなさいな。」
「僕だけがちゃんと見てないし触ってないんだ!不公平だ!やり直しを要求する!!」
「冗談じゃないわ!」
原作を確認していないので、自信が無いです(汗)
『呪い』
「呪い(のろい)っていうのは、何も悪いモノって訳じゃない。使われていく内に言葉の意味が歪められたのさ。」
「確かに呪い(のろい)と呪い(まじない)って同じ字ですからね。呪い(まじない)にはあまり悪い意味を感じませんし。」
「でも効きそうな気がするのは呪い(のろい)だね。ソフィーの言霊の魔法はこっちに属していそうだ。」
悪の属性なのが『のろい』で、善の属性なのが『まじない』という感じ。
『母親』
「何を考えさせてもソツが無い人だったわ。私達三姉妹を適材適所に押し込んだし。」
「良くも悪くもパワフルだったと思う。あの人の勢いにはなかなか勝てないわ。」
「ソフィー姉さんも『母親』になるのね。母さんみたいになるのかしら?」
「子供を無条件で愛してくれる所だけ似れば良いけど!」
不思議な関係だなぁと、思ってます。この3姉妹と母親は。でも互いをちゃんと愛していそう。
『ヒヤシンス』
「こっち来ないで!許してない!」
「・・・見もしないで何で分かったの?臆病な灰色子ねずみちゃん?」
「足音も立てずに上手くやったつもりでしょうけどね!どうせならその匂いも洗い流すべきだったのよ。」
「君が僕に見惚れるようにこの身を磨き上げたんだ。ヒヤシンスは欠かせないよ!」
ヒヤシンスってどんな匂いなのかしらん?その人の香りで存在が分かるのは結構萌えです。
『不幸』
「不幸のどん底って顔してるな、サリマン。奥方に三行半でも突き付けられたのかい?」
「良く笑ってられるな、ハウエル。明日の我が身だぞ。」
「ハウルさん!ソフィーさんもマーサも居なくて、代わりにこんな置手紙が!!」
おろおろする男性陣に対して、開き直ったら最強の女性陣。せいぜい苦しむが良いよ。
『ヘブン』
「ソフィー。ねぇ、ソフィー。」
「何よ、じっとしてて頂戴!動いたら耳の穴増やすからね!それから変な所は絶対触らないで!」
「ソフィーは最高だよ。気持ち良過ぎて眠ってしまいそうだ。ああ、愛してるとも!僕の可愛い奥さん!」
「耳掃除くらいで大袈裟なのよ。旦那様。」
甘ラブカップルの基本でしょう!
『ほろ酔い』
「わざわざ言うまでも無いと思いますけど!明るくて可愛くて何事も一生懸命で、まるでひまわりですよ!マーサは!」
「知性の溢れる瞳の輝きを裏切る事の無い探究心に一途なレティー。神が彼女に二物を与えたと知れる美しさ。私には勿体ないよ。」
「一時も止まっちゃ居ない働き者で、素直じゃないけど優しくて!冒険好きで退屈知らずの魅力的な僕の奥さんに、毎日振り回されてるよ!」
お酒には皆強くなさそうですね。惚気合戦は夜通し続く…
『魔法使い』
「結局の所、魔法使いとしての素質が一番あったのはソフィー姉さんだったんじゃないかしら?」
「長女だからって諦めないで冒険に出るべきだったわね。でも良いの。今の生活に満足してるもの。」
「あら?姉さんらしくもない。今からでも遅くないと思わない?」
「そうねぇ。ハウルから『インガリー一の魔法使い』という称号を奪い取るってのも悪くないわね!」
実際の所、素質が一番あったのはソフィーだと思うけど、彼女の性格上魔女には向いて無いと思う。
『未来』
「花屋にも魔法使いにも帽子屋にもなって欲しくないわ。」
「レーサーなんかどうかな?格好良いしね。それとも外交官になって世界中を股に掛けて活躍するってのも悪くない。」
「そうね。望むのなら何にだってなれる筈だわ。」
「だって僕らの子供だもの!」
親馬鹿二人。モーガンは魔法使いにはなりそうにないけど、天才的に魔法が使えたりしそうだ。
『ムード』
「ええっと・・・その、マーサ?あの、に、似合ってるよ。ソレ。凄く、か、可愛い。」
「褒めてくれてありがと、マイケル。でもその台詞、ココで言うべきじゃなかったかもね?」
「う、ごめん!本当はおはようって言った時に一緒に言いたかったんだけど。」
「こんな賑やかで下町情緒溢れる定食屋さんで言われてもねぇ。ムードないんだから。」
タイミング悪過ぎのマイケル。
『目力』
「もう!見ないでったら!」
「何を照れてるんだい?僕の奥さん。そのさくらんぼみたいな可愛い唇を閉じて黙ってキスされなよ!」
「だから!そういう目をしないで!反則よ!!・・・お願いだから。」
「しょうがないじゃないか。君が今日飛び切り綺麗なのがいけないんだ!未だ見足りやしないよ!」
それはもう強力な武器だろうよ、ハウルの緑の瞳は。
『モデル』
「ねぇサリマン?貴方レティーから聞いたかしら?あの子、街中で専属モデルをやってくれないかって、さる高名な画家に申し込まれたそうよ。」
「・・・何だって?!」
「貴方はハウルと違って聡いでしょ?ねぇサリマン。貴方はレティーに何て言ってくれるのかしら?」
遠回しに告白しろとけしかけるソフィーと、気弱サリマン。
『厄介者』
「考えてみたら、僕って居候なんですよね。」
「あら、私はあんたは家族の一員だと思ってたのに。認識の違いってやつかしら?」
「でもハウルさんに『僕の幸せ家族計画の為に独立を考えてくれないか』って言われたんです。」
「ココに居て頂戴!ええ、絶対出て行かないで!!私の為に!」
やっぱりマイケルが居るとね〜(笑)
『憂鬱』
「住人も増えて、ここも賑やかになったもんだな〜。」
「その溜息は、悪魔であるあんたが人間と馴れ合う事に苦痛を感じてるからかい?カルシファー。」
「その通り!って言いたい所だけどさ。困った事にそう思わない事がおいらにとっては憂鬱の種なのさ。」
カルシファーは、人間大好きだと思います。
『酔っ払い』
「えへへへ。マーサは〜意外に〜大胆な所が〜あるんですよ〜。うふふふ。」
「華奢で壊れ易そうな身体なのに、抱き締めたら誰よりもしなやかで柔らかくて温かくて・・・夢に見そうだ。」
「うちの奥さんはね、蜂蜜よりも甘い匂いがして、カナリヤよりも綺麗な声で鳴くんだ!普段が嘘みたいに素直になるのさ。」
ほろ酔いとリンクしてます。夜通しやってた最後の方です。お酒はほどほどに、の良い例です。
『ラッパスイセン』
「前から聞きたかったんだけど、あんたの僕に対する悪口の中に出てくる『ラッパスイセン』ってどういう意味で使ってるの?」
「悪口なんて勢いでしょ?意味なんか一々考えて口にしてたら、喧嘩にならないじゃない!」
「ふぅん。ねぇ。ラッパスイセンの花言葉、知ってる?」
花言葉には、悪口として使えるモノもあり、そうでないものもあり。
『輪廻転生』
「ハウルさんは生まれ変わっても、またソフィーさんと結婚しますか?」
「驚いた。マイケルはそんな夢物語を信じてるのかい。輪廻転生なんてありえないよ。勿論、死人還りの魔法だって存在しない。」
「僕は信じてるんですけどね。魔法を知れば知るほど、その奥に何が眠ってるんだろうって考えてます。」
「強い魔法使い程、現実を思い知るのさ。魔法が有限じゃなけりゃ、今頃世界は滅びてるよ。」
どこかさっぱりとしているハウルは、きっと魔法で実現出来ない事を一つや二つ思い知っているから。
『留守番』
「まだかな、ソフィー。寂しくて死んじゃいそうだ!あと10分だって待ってられないよ!」
「大人だろう?我慢しろよ、ハウル・・って、わぁぁ!言ってる傍からネバネバ出すなよ!」
「う〜。僕の身体が全部緑のネバネバになる前に、ソフィー帰って来てくれるのかな・・・」
「溶けるつもりかよ!」
堪え性も無い、寂しがり屋。
『恋愛』
「確かに初恋ですけど、僕にとっては最後の恋、なんです。」
「手に入れて終わり、だなんて思ってないさ。捕まえておくだけで精一杯なんだから。」
「同じ相手と一度しか恋愛しちゃいけないだなんて、誰が決めたんだい?僕は欲張りだから、何度だって彼女を恋に突き落としてやるのさ!」
三者三様の恋愛感。
『ロスタイム』
「長女は帽子屋を継がなきゃいけないってがむしゃらに思い込んで、家の中に篭っていた時、かしら?」
「でもその時間がなければ、僕らはきっと出逢ってない。」
「・・・その方が、私にとっては良かったかもね。」
「そんなぁ、ソフィー!」
こんな事言ってますが、ソフィーは帽子屋をしていた時間もハウルと逢った事も大切にしているはず。
『罠』
「ソフィー、今機嫌良いよね?」
「何よ、薮から棒に・・・もしかして、また無駄遣いの告白?それだったら聞きたくないわよ!」
「そんなんじゃないよ!とっても楽しい事さ。さぁ、耳を貸して?」
彼なら楽しそうに罠を仕掛けそうだ。
『ん』
「ねぇ、ソフィー?今、幸せ?」
「ハウルったら、そんな顔して。どんな答えがお望みなのかしら?」
「僕と同じ答えに決まってるだろ!」
幸せに貪欲な二人になって欲しい。