オーガニック・ミュージック(白い律動の世界の橋渡しの日)

 

こういう言い方があるかどうかは知らないが、世の中だんだんと料理や食品にしろ日用品にしろオーガニックが増えてきている。というより人々の関心が向いてきているような気がする。それならばオーガニックな音楽があってもいいと思う。

ではどんな音楽なのかちょっと考えてみたい。意識して探してみれば結構たくさんあるように思う。一見ヒーリング・ミュージックがそれにあたるようなふいんきもするけど、私はそう思わない。作品によっては作為的なのもあるからだ。言葉の意味から察すると自然で有機的ということだが、シンセサイザーを使っていたって別にかまわないと思う。電気を使うが素(もと)はノイズを合成(シンセサイズ)しているだけなのだから・・・。要するに大切なことはその音楽がどこから来ているか?である。曲をつくったアーティストがどこにつなげて引き出したのかがポイントだと思う。もっとわかりやすくいうと「商売」という引き出しにリンクしたのか、それとも「創造」という引き出しにリンクしたのかである。もちろん後者のことをいうのだが、これはなかなかむずかしい。それは創り手がもっとも「ピュアー」な心の状態のときにしか、「それ」は来ないからだ。

しかしながらロック、ポップス、ジャズのなかにもたくさんある。たとえば喜納昌吉の「花」はそんな気がする。だからこそアジア中に広まり多くのカバー曲が生まれた。またジョン・レノンの「イマジン」もそうだ。全世界で歌われている。まあ、あげたらきりがないがロックだってけっこう思い当たる。レッドツェッペリンしかり、ピンクフロイドしかりだ。もちろん有名ではない曲の中にもたくさんあるだろう。

そういう意味では未来からの贈り物、インターネットによってそんな音楽(オーガニック・ミュージック)の出現が多くなってくるのではないだろうか・・・。

(AKI)

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