インド軍団との音楽三昧 (青い水晶の嵐の日)

 

 私たちがインド軍団と呼んでいる友人が土日にかけて遊びにきた。なぜインド軍団と呼ぶのかといえば5年前に日本の岩手県の山奥でまつりのイベントに行ったとき  ひとつのティーピーのなかで遭遇したのだ。(このいきさつは長くなるので改めて記す)

 まあ要するにインド好きでお金をためてはインドへ行きお金が果てるまでなんとか居続ける人たちだ。(そういう私たちもニューヨークに居続けたのだが・・・)彼の場合はインド音楽の修行をしている連中で、そのなかにベンガルのバウルの唄を継承しているナムちゃんこと中村君(私が命名)との出会いは偶然とは言えないだろう。私がオープンチューニングに目覚めたきっかけは彼のおかげだ。そして今使っているインド製のフラットマンドリンも彼から譲り受けたものなのだ。

 そんないきさつのナムちゃんが神戸から車で24時間かけ東京に来た。もちろん高速は使わずに。他に用事もあったのだろうが、いつも彼とはこういう風にいきなり出会うのだ。今回は珍しく予告電話があったのだが・・・2年ぶりぐらいなのに私たちの間にはまるで時間がない。そしてすぐにジャムセッションのはじまりだ。彼の友人(もちろんインド通)のカズミちゃんを含めわれわれ4人の呼吸はぴったり合った。そしてヒデコ嬢は彼からバウルの伝承音楽を教えてもらった。ベンガル語もノートにカタカナで書きながら・・・(私たちはこのようにしてネイティブアメリカン軍団からスー族の唄を習ったり、中近東軍団からもいろいろなことを教えてもらうのである。)やはり音楽はこうして人から人へ受け継がれるのだろう。

 そして日曜日は夕方になって晴れてきたので近くの公園に行った。たまたまそばに住んでいたナムちゃんのインド仲間のカップルも呼んでいつのまにか6人でジャムっていた。すると、公園に花見にきていたおじさんたちに気に入られてしまいビールまでごちそうになってしまったのだ。そしてその夜、インド軍団はいつの間にか帰っていった・・・久しぶりの音楽三昧の2日間であった。次はいつ逢えるのだろか?

(AKI)

 

いのちの祭りにて

いのちの祭りにて

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