基本的感染対策非難

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  新型コロナウイルスの感染が広がっている。これに対して基本的な感染対策を徹底しろということが言われる。しかしその基本的な感染対策自体が感染を広げ、さらに将来別の感染症を引き起すことになる。
  2020年2月頃に比べると現在の2020年11月はマスクをしている人がはるかに多い。いわゆる基本的感染対策は以前より実行されている。それにもかかわらず新型コロナウイルス感染は広まり終息の気配は見られない。こういう現実があるのに、どうして基本的感染対策自体が間違っているのでないかと考えないのか。
  基本的感染対策の一つはマスクの着用である。しかしこのマスク着用自体が感染を広げている。マスクは飛沫をブロックするから、マスクをしていると確かに飛沫を直接浴びることは少なくなる。ウイルスを含んでいる飛沫はマスクにブロックされ、飛沫はマスクにつくことになる。だからマスクにはウイルスが付着している。ウイルスのついたマスクに手を触れると、手にウイルスがつく。手にウイルスがつくと接触感染を引き起す。だからマスクをしている時はマスクに手を触れてはいけない。マスクをはずす時などにマスクに手を触れると、必ず手を洗い手についたウイルスを落とさなければならない。マスクをしろということはうるさく言うのに、マスクに手を触れるなということはほとんど言わない。それでマスクに手を触れるなとかマスクに手を触れた時は必ず手を洗えということを知らない人が非常に多い。実際知事などの会見をテレビで見ると、会見の間に何回も手でマスクを触れている。マスクをすることで接触感染でウイルスが広がっている。
  11月23日に大阪の1日の感染者が490人になり、76%の人が経路不明であった。これに対し「飲食店でマスクを外して大声で話す人の姿が多く見られ、感染者急増に驚きはない」とコメントする識者がいた。マスクしていると感染するはずがないから、飲食店でマスクを外して食事しているのが原因だと思っているようだ。「飲食店でマスクを外して大声で話す人」は第一波が終わり感染者が非常に少なかった2020年5月にもたくさん見られた。11月に5月よりも「飲食店でマスクを外して大声で話す人」の数が増えたわけでない。「飲食店でマスクを外して大声で話す」のが感染急増の原因なら、2020年5月にも感染は急増していなければならない。なぜこういう理に合わないコメントが出て来るのかと思う。マスクをして話をしてもウイルスはうつっているのである。
  マスクは飛沫はブロックできてもウイルス自体は小さ過ぎてブロックできない。マスクが飛沫をブロックしても、マスクについている飛沫の水分が太陽光などで蒸発しウイルスだけになると、ウイルスは容易にマスクを通過する。マスクをしていてもウイルス感染は防げない。
  マスクをしていると、マスクが空気の流れを妨げるため換気が悪くなる。たとえ部屋の換気をよくしても、自分の鼻と口は換気の悪いままである。換気をしろという感染対策は私も異議のない対策である。しかしマスクをしたまま部屋の換気をしても、自分の鼻と口の換気はよくならない。
  手のアルコール消毒や人が触れた物のアルコール消毒も基本的感染対策の一つである。しかしこれは病原菌を増殖させ、将来新たな別の感染症を引き起すことになる。
  私たちは細菌とともに生活している。細菌は目に見えないが、至る所におり、またその種類も多い。人間の手にも表皮ブドウ球菌がたくさんいる。この表皮ブドウ球菌のおかげで私たちの手は潤いを保つことができる。手をアルコール消毒すれば、病原菌は死ぬだろうが、表皮ブドウ球菌のような常在菌も死ぬ。その結果手が荒れてくる。たくさんの常在菌がいる所に少しの病原菌が入って来ても病原菌はそう簡単に増殖できない。多くの常在菌を打ち負かさなければ増殖できないからである。常在菌が少ない所なら、競合するものが少ないから病原菌は容易に増殖する。だから病原菌を増殖させないためには、常在菌がたくさんいる状態にしておかなればならない。頻回に手を消毒したり人が触れた物を消毒する行為は、常在菌を少なくし病原菌が増殖しやすくなる。アルコール消毒を繰り返せば将来また新しい病原菌が流行することになる。
  今回の新型コロナウイルスで特徴的なのは、高齢者や基礎疾患のある人のようなもともと不健康で免疫力の弱い人は重症になりやすく、若者のような健康で免疫力の強い人は無症状の人が多いことである。だからこのウイルスに対する対策では、健康を維持し免疫力をつけることが重要になる。このことがあまり強調されないのはどうしてなのか。体の健康を維持し免疫力をつけるにはどうすればよいのか。次のようなことに気をつける。
1 できるだけ自然なものを食べる。石油からつくられた食品添加物を使ってあるものはできるだけ食べない。農薬や化学肥料を用いて栽培されたものはできるだけ食べない。旬のものを食べる。
2 少な目に食べる。
3 肉を少なくする。老人でなければ、肉をまったく食べなくても健康を害することはない。
4 適宜運動する。ただし激しい運動はかえって健康に害がある。
5 薬剤は基本的に毒物である。服薬する薬物をできるだけ少なくする。
6 仕事を少なくし仕事上のストレスを少なくする。
7 心を穏やかにして過すようにする。
8 心から好きなこと、熱中するものを持つようにする。
9 靴が大き過ぎて足指が靴の前の部分の狭い所に移動して閉じ込められ、足指を動かすことができなくなっている人が多い。外では草履、雪駄をはき、家の中では素足でおり、足指が自由に動くことができるようにする。
  できるだけ外出を避け、人混みを避けるのは感染対策の基本である。マスクをしておればあちこち外出しても大丈夫のように思っている人が多いが、そうではない。マスクをしていても感染する。政府はGo To トラベルやGo To イートのような政策をして補助金を出してまで人に外出させるようなことをしたが、とんでもないことである。休業要請するのは、休業補償をしなければならず、財源が続かない。だからこれはできないだろう。しかし不要不急の外出をひかえるように呼びかけることは財源もいらず簡単にできる。政府は不要不急の外出をひかえることを呼びかけるべきである。外出をひかえると経済が回らないと言うが、それは正確には、人が外出することで潤う業界、観光業や外食業界などの経済が回らないということであり、人が外出をひかえることで潤う業界、通信販売やスーパーストアーなどは利益は増大している。経済は十分に回っている。
  現在のようにマスクを使用することが長く続けば、やがて日本の経済は大きく衰退する。男と女はお互いの顔を見ることで恋愛感情が生じて結婚することになる。顔を見ることがないと恋愛感情が生じにくい。現在のようにほとんどの人がマスクをしている状態だと、顔の一部しか見えない。それでは恋愛感情が生じにくい。その結果結婚することが少なくなる。現在はただでさえ独身者が多く、出生数が減少している。マスク着用が長期化すれば、さらに独身者が増え、さらに出生数が減少する。子供の数はさらに少なくなり日本の人口は大きく減少する。人口が増えると多くの物が買われるから経済が発達する。人口が減ると物が買われないから経済は衰退し大きな経済的損失を招く。マスクをしての外出を促すというGo To トラベル、Go To イートは一時的に経済は好転してもやがて大きな経済的損失を招くことになる。

更新日:2020年11月23日