2020年度の冬のインフルエンザ発生数は95%の確率で記録的に少なくなる

  2020年度の冬のインフルエンザ発生数は95%の確率で記録的に少なくなる。次のことを根拠とする。
  オーストラリア、南アフリカ、チリの2020年の6月、7月、8月の冬(南半球だから日本と逆に冬になる)のインフルエンザ発生数は記録的に少なかった。オーストラリアではインフルエンザ検査数と陽性率のデータがあるが、2020年4月以降は検査数が増えても陽性率はほぼゼロである。
  厚労省の発表によると、2020年8月31日〜9月1日の日本でのインフルエンザ発生数は3名である。昨年同期は3813名であり、千分の一以下になっている。
  インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスは競合する可能性が高い。一方が人間の細胞に入ると他方は入りにくくなる。そうだとすると、たとえ新型コロナウイルスによる死者が増えても、インフルエンザウイルスによる死者が激減するから、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスによる死者を合わせた数では、従来のインフルエンザによる死者数と変わらないかもしれない。あるいはそれ以下になるかもしれない。

参考文献
厚生労働省 (2020)「インフルエンザの発生状況について」Pres Release. https://www.mhlw.go.jp/content/000670520.pdf (2020/9/18アクセス)
市川衛 (2020)「この冬の南半球で、インフルエンザになる人がビックリするほど少なかったことが判明」Yahooニュース. https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20200911-00197625/ (2020/9/18アクセス)
竹中克也、鈴木亮佑 (2020)「地域のインフルエンザ流行曲線から推測した新型コロナ集団免疫形成」新日本科学TRカンパニー基礎研究準備室. https://www.snbl.co.jp/cms/wp-content/uploads/2020/05/Release20200430_PDF.pdf (2020/9/18アクセス)

作成日:2020年9月18日