RADIO DAYS 2003


6.移動運用その15/多摩市ゆうひの丘(2003.11.24)

3連休最後の休日、久しぶりに東京都下多摩市に移動運用する。

場所は桜ヶ丘公園の飛び地「ゆうひの丘」という広場。多摩川沿いの北西斜面に設けられた非常に眺望の利くスペースだ。夜景スポットとして穴場と言われているほど広大なパノラマが広がる。

聖蹟桜ヶ丘駅から「連光寺」行きバスで10分程、「記念館前」で降りて西に向かう小道を3分程歩くと、その広場はある。

整備されたのは最近らしく遊歩道や芝生、ベンチが綺麗に配置されている。眼下には聖蹟桜ヶ丘の街並や京王線、多摩川や奥多摩の山々が一望出来てわくわくさせる。だが遮るものがないので吹き曝しだ。この日は凍えるような曇天下、北風が強く、寒さに耐えながらの運用だった。

この日は14時から50MHzで「多摩川コンテスト」があり流域内局として参加、16時までに41局(内CW21局)と交信した。北西方面が開けているので東京西部の市町村と多く交信出来た反面、川崎や横浜、東京都心部は丘の背後になって稼ぐ事が出来なかった。CFM受信結果でも同じような傾向になった。

因に特定小電力無線も試してみたが、業務交信が時たま聴こえるのみで移動運用局等との交信は出来なかった。理由はロケーションというよりタイミングかもしれない。

さて16時を過ぎると、辺りは闇に包まれ夜景が美しく浮かび上がる。

噂通り夜景スポットとしても素晴らしいロケーションだ。京王線の窓の明かりがまるで銀河鉄道のよう。

天気がよければカップルや家族連れが沢山やって来そうものだが、残念ながらこの寒い天候では人も疎ら。もっと温かい季節に再度訪れたいものだ。

17時過ぎに撤収開始。正に凍える寸前であった。

余談だがこの広場とバス停の間に満州開拓団を慰霊する石碑がある。なぜ此処に建てられているのかは不明だが、多摩ニュータウン開墾と満州開墾とは関連あるのだろうか。

さて、バスで聖蹟桜ヶ丘についた後、熱いうどんを食す。冷えた身体にはこれが一番だ。BGMは地元のCFM「G-WIND」。久しぶりにこの局の番組を聴くが、よく聴いていた頃のスタッフではないようだ。

それにしても聖蹟桜ヶ丘駅周辺には大きなショッピング施設が整備され大抵の物は揃う。趣味関連の店鋪も充実していて新宿や八王子に出る必要すらない。20年以上前、大学に通っていた時とは雲泥の差だ。

19時頃、京王線新宿行き準特急に乗り帰宅。

東京都多摩市連光寺ゆうひの丘におけるFM放送受信リスト(コミュニティーFMのみ)

受信日/2003年11月24日・受信機/SONY SRF M100・アンテナ/付属ロッドアンテナ・受信地/東京都多摩市連光寺ゆうひの丘

周波数(MHz) 局名 信号強度(5段階)
77.6 FM多摩

5(ST)
78.2 武蔵野FM

3
83.4 FM世田谷

3(ST)
83.9 FMさがみ

4
84.2 FM西東京

4(ST)

使用RX/YAESU FT690Mk2単体 使用アンテナ/ミズホ製簡易6mDP


5..2003年ハムフェア−雑感(2003.8.24)

今年も東京ビッグサイトで開かれたハムフェア−に行ってみた。

冷夏で雨続きの東京もやっとこの週末、猛暑になった。やはり8月は茹だるような暑さがいい。

この日のビッグサイトは同人誌イベントと鉄道模型イベントが同時開催されていたが、圧倒的に同人誌イベントの若い女性客が目立っていた。会場入り口でお馴染み風力発電ハムのおじさんがデモストレーションしていたが、彼女らにはどう映ったのであろうか?

さて、年々会場が縮小されるハムフェア−。今回は西2ホールのみの開催であった。

しかし、会場が狭くなった分、密度が増して賑やか度は増しているように窺えた。天候も回復したので人出も増えたのだろうか?

確かに企業ブースは寂しくなっているが、クラブブースに衰えは感じない。相変わらず年齢層は高いが若い女性客も若干増えているような感じもする。妙なコスプレしている売り子もいたがはたしてライセンス持ちだろうか?

さて、いつものように知り合いのいるクラブブースに顔を出してからいろいろ回ってみる。50MHzに移動QRVしている無線家のメインリグはFT817が人気のようだ。15年以上使っているFT690MK2がそろそろくたびれてきたので、自分も欲しいと思っているのだが懐の具合が今一つ。ただ今年中にはなんとかしたい。

例年参加していたミズホ無線のブースがなくてちょっと寂しい。シンプルな無線を目指すハムにとっては貴重な存在だったので残念である。

興味があったのは特定小電力無線のサークルと高校生の全国的なアマチュア無線全国組織の準備会。

こういったサークルはあるようでなかったので面白そうだ。因に特定小電力無線を持っていってワッチしてみたのだが、ハムのお祭り会場にしてはアクティビティーは低く、マナーも悪い。玩具と勘違いしている輩もいるようだ。

さて、クラブブースに置かれている小冊子も楽しい。ネット上で読むのとは違い、落ち着いて読解出来るところが好きだ。やはり文章は紙の媒体にしてこそ味があるのかもしれない。

今回は閉会近くの17時頃まで会場に留まり、珍しくジャンク品も見て回った。直径30cm程の掛け時計を600円で購入。部屋に大きな時計がなく時刻確認が億劫だったので幸いだった。

今回のハムフェア−の感想としては、産業としてアマチュア無線は衰退の一途だが、趣味としてはまだまだ元気なジャンルと言えようか。

帰り際、会場入り口で、尚も風力発電デモを続けていたおじさんが印象的であった。


4.移動運用その14/生田緑地(2003.8.3)

梅雨明け翌日、やっと夏らしい天気となった3日、今年のフィールドデイコンテストは川崎市多摩区の生田緑地にある枡形山展望台という所に移動した。

多摩川南岸の河岸段丘上に位置するこの展望台は、鎌倉時代初期に稲毛三郎重成が居城としていたと伝えられている。

またもや古城の跡である。

以前、同じ多摩川の段丘上にあるよみうりランド近くから移動した時も電波の延びがよかったので、この周辺でまた新たな移動地を開拓しようと考えた選択だった。

新宿から小田急線急行で約30分。向ヶ丘遊園駅で下車。因に遊園地はすでに閉園し、駅前から出ていたモノレールも撤去されてる。

駅から徒歩で約15分。生田緑地の入り口に展望台へ続く小道がある。梅雨明け直後のの暑い日だったので坂道は堪えた。丘陵頂上に広場があって、その一角に天守閣風の展望台があった。

ここに着いたのは午前8時頃。しかしこの展望台の入場は午前9時から。暫く広場にて運用する。

1時間後、やっと展望台に。エレベーターが完備されているのにはびっくり。でも全体の造りは無味乾燥で寂しい。猪や兎のオブジェがいくつか柱の上に飾られているのが救いか。

眺望はなかなか素晴らしい。

すぐ麓には登戸の街並。多摩川対岸の北東方角には都心が望め、新宿高層ビル群がはっきり見える。西にはよみうりランドの観覧車。南は横浜みなとみらい地区まで眺望可能。

無線の方は午前8時過ぎから14時半まで全85局(内CW34局)と交信。

北側に開けているせいか、7エリアの移動局と沢山交信出来た。

さて、15時頃移動地を撤収、帰りは別のルートで下山。ヒグラシのセミ時雨と木漏れ日が心地よい。

暫く行くと草木に埋もれた病院の廃墟らしき場所を発見。大半は解体されているが無気味な雰囲気は保っている。

登戸周辺は戦前から怪しげな施設が多いので興味深いスポットが至る所に残っているようだ。

枡形山展望台からのコミュニティ−FMの受信結果は以下の通り。

川崎市多摩区生田緑地枡形山展望台におけるFM放送受信リスト(コミュニティーFMのみ)

受信日/2003年8月3日・受信機/SONY SRF M100・アンテナ/付属ロッドアンテナ・受信地/川崎市多摩区生田緑地枡形山展望台

周波数(MHz) 局名 信号強度(5段階)
77.7 FM入間

2
78.3 FMナパサ

4(ST)
78.9 葉山FM

2
79.1 川崎FM

5(ST)
83.4 FM世田谷

4(ST)
83.8 調布FM

4
84.1 横浜青葉FM

3(ST)
84.3 FM江戸川(?)

4(ST)

使用RX/YAESU FT690Mk2単体 使用アンテナ/ミズホ製簡易6mDP


3.有志クラブ員による特定小電力無線遠距離交信実験/東京都新宿区都庁舎南展望室移動(2003.5.4)

今年もゴールデンウイーク恒例有志クラブ員による特定小電力無線遠距離交信実験が開催された。

今回は初心に戻って都内の西新宿都庁舎展望台にての移動運用である。

都庁舎は特定小電力無線移動時にはよく利用する場所の一つ。都内での展望ロビーとしては、六本木ヒルズが出来るまで最も高かったのではないか?ただここは無料なので手軽さを考えれば今でも都庁舎の方に軍配が上がる。

今回、クラブ員は各々、世田谷区キャロットタワー、つくば山、神奈川県川崎市枡形山、東京湾うみほたる、そして伊豆大島三原山に陣取っての交信実験。

実験は年々大規模になってきた。当初は精々数百m範囲の公園内でやっていたのに、今や数十キロレベルである。

14時30分頃から交信実験に参加。

しかしノイズが酷くコンディションは良いとは言えず。

結局交信出来たのは、「うみほたる」、キャロットタワー、枡竪山のみ。つくば山と三原山はNGであった。

またクラブ員以外で六本木ヒルズ移動の局と交信。荒川区から出ていた移動局の電波も確認した。当日は我々以外の特小愛好者グループのイベントも行われていたようで多数の特小移動運用者が各所に展開していた模様。

交信実験の明細についてはこちらを参照

特小以外にも50MHzアマ無線を併用して運用した。交信局数は9局(SSB3,CW6)。

さて、暫く無線交信をしていると係員がやってきて、無線を控えるようにと注意してきた。

これまで此所でそのような注意を受けた事がなかったので戸惑う。ポリシーでも変わったのだろうか?

携帯電話等は規制されていないようなので納得がいかぬ。

17時に交信実験終了。

18時頃から西新宿三井ビル55広場に隣接するファミレスにてクラブ総会。これも毎年恒例行事。

使用RX/YAESU FT690Mk2単体 使用アンテナ/垂直ホイップ


2.移動運用その13/六本木ヒルズ(2003.4.26)

六本木に新しく建った六本木ヒルズ森タワー52階展望ロビー『東京シティービュー』へ移動運用。

海抜250メートルの地上高。吹き抜け11メートル、360度足元まで見渡せるロビーは確かに絶景だ。これまで登った人工の高層展望スポットの中では最も眺望のスケールが大きい。入場料1500円は高いが、それだけの値打ちはあるかもしれぬ。

いつものFT690MK2を持ってロビーを一周し運用場所を探す。係員が随所にいて、なかなか無線を始めるのに躊躇する。オープンしたばかりなので、はたして此所で無線運用が許されるのかも解らない。だが迷っていては来た意味がない。なるべく人目につかぬところでホイップアンテナを延ばし、運用開始。時間は午前10時ちょっと過ぎ。懸念していた東京タワーからの混変調やノイズはそれほどでもなし。

この日は土曜だったので比較的移動運用局が多かった。CWでCQを出してみると結構応答があった。また新潟県中頸城郡妙高高原町に移動していた局ともCWで交信。運用を終えた13時40分まで、結局15局(SSB6局/CW9局)とコンタクト。この情況にしてはまあまあの交信数と言えようか。

運用中、係員から一度も注意されなかったので、ここでの無線運用はとりあえず問題なさそうだ。

といってもオープン初日だったので、単にこの展望ロビーでの無線運用に関して係員の方がどう対処すべきか解らなかったに過ぎないかも。最近、都庁舎の展望ロビーで1時間程無線をしていると係員から注意されるようになったので此所での無線も今後自由に運用出来るか解らない。

夜、此所からの眺望はさすがに絶景である。快晴であれば新宿高層ビル群の向こうに信越の山々が望め、絶好の写真スポットになるであろう。

それにしても六本木ヒルズはバブリーな造りである。はたして今の時代にこの手の商業施設が維持出来るのか甚だ疑問だ。

使用RX/YAESU FT690Mk2単体 使用アンテナ/垂直ホイップ


1.移動運用その12/練馬区役所(2003.3.21)

近年、都内区役所の庁舎が高層化され展望ロビーが開設される例が多い。

その一つ、都内練馬区役所の新庁舎に赴く。自宅から自転車で約20分で行ける近さが魅力だ。

地上20階にある展望ロビーは無料で自由に入れる。休日も開放されているが殆ど人がいない。

同フロアには展望レストランもあるのだが一般には知られていないようだ。最寄りの西武池袋線練馬駅から若干離れているせいかもしれない。ある意味穴場だ。

ロビーからは、ほぼ360度眺望が楽しめる。南東には新宿高層ビル群。南側はJR中央線の中野から荻窪辺りが見渡せ、西には西東京タワーが見える。

南向きの窓からいつものFT690MK2で運用を開始する。アンテナが付属の垂直ホイップだけにあまり期待はしなかったが、それでも16時〜18時の間に君津市移動局含め8局(SSB7局/CW1局)と交信出来た。

18時頃、ゆっくりと夕日が西東京タワーの向こうに沈んでいくのをのんびり眺める。すっかり陽が長くなった。夜景も申し分ない。

例によって遠距離FM局受信を試みるが、ここでは混変調が酷く成果なし。19時頃、展望ロビーを降りて自転車で帰宅。

使用RX/YAESU FT690Mk2単体 使用アンテナ/垂直ホイップ


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