『陶』vol74 東海編
コメント 中島晴美


1989年より、内なる自己をテーマに、鞄シリーズを制作してきた。それは自己の内側にあるロマンティックなものへの執着だけであった様な気がする。
生きていることも生きることも、もっとリアルに、もっと真実に迫りきらなければ救われなくなってきた。そんな自問の末、このシリーズに終止符を打つこととした。
今、私は土そのものに自分を見い出し、人間の苦闘する内面を表現したい。そしてそれを私の存在証明としたい。