9月28日 土曜日
モーテル近くのデニーズで朝食。
朝も早いのに ウエイトレスが気合の入った笑顔でフルサービスしてくれた。 朝食専用のサービスメニューがあることを知らなかったために、通常のメニューから注文してしまい テーブルに届いたものは量が多すぎて とても全部食べることは出来ない。
ここモアブの街は 有名なアーチーズ国立公園のゲートシティーであるため、夜も昼も多くの観光客が闊歩している。
今日は土曜日。キャンプ場も混雑が予測されるため7時から始まるキャンプサイトの受け付けのために 公園ゲートへと向かう。
国立公園事務所の女性係官が笑顔で優しく対応してくれた。受付済みのカードを手渡され12時からキャンプサイトで割り振りをするからこのカードを持参するようにと言われた。
それまで時間もあるので 昨日訪ねたキャニオンランズ国立公園の表側ともいえるIsland in the sky 空の島へでも ひとっ走りしてみることにした。
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空の島は 昨日、裏側から顎をあげて山を見上げた風景とは反対に まさしく空から島を眺めるような風景が続く。
この公園のキャンプサイトは土曜日のせいであろう 満杯の表示が掲げられていた。
公園からの帰りに寄り道をして ユタ州立デッドホースポイント公園に入る。
コロラド川の渓谷を中心として アリゾナ州のグランドキャニオンの小型版といった感じではあるが なんとなんと 彫りが深く まとまりのある素晴らしい景勝地である。
四駆に砂地とか荒地走行用のバギーカーを2台乗せている。
どんな遊びを考えているのだろうか。
昼ちかくになったので モアブの街へ引き返し アーチーズ国立公園の山に入る前に今夜の夕食の食材と 強風に備えてテント用の補助ロープを調達した。
ここのキャンプ場確保は既にキャンプサイトの申し込みを早朝すましてあったので テントを張る場所はどこでも良いと判断し 山に入る前に麓の町モアブで用品の調達をしたために 現地には遅れて到着した。
キャンプ場に着いてみると 53サイトのすべてがテントで埋まっていた。
現地の公園係官の事務所に行くと 年輩の制服姿の白人女性が「12時に来なかったから駄目 今何時だと思っているの」とお叱りを受けてしまい ハイ 1時半ですと言ったものの結局楽しみにしていた今夜のテントはお預けである。
それにしてもこのテントサイト 道路を挟んで両サイドにあるのだが テントを張る場所はいずれも道路より低い場所しかも赤土である。
雨が降ったらテントはどうなるのであろうかと 泊れなかったやっかみ気分から心配してしまった。
40分かけて到着した アーチの全貌
風化に耐えて
この不可思議な部分だけが生き残っている自然界の不思議
←この角度からは スポーツで鍛え上げた 筋骨隆々の人間の下半身にも見える
↑は 絵葉書用写真
絶妙なる バランスロック
大昔は 上部の橋の部分が架かっていたそうである
今は 橋の部分が崩落して橋脚だけが残っている。
夕方 街へ下り モーテルにチェックインしたものの、テントで食べる予定で買った夕食の豪華ステーキをどのように調理するかを考えた。
結局 モーテルの屋外の廊下部分でプロパンストーブのバーナーを使ってステーキを焼き上げた。
一番上等な肉を買い求めたつもりであったが 日本の牛肉とは違って野獣臭さが残り肉の甘味にも欠けるワイルドなものであった。
夜 強烈な雷雨がモーテルの屋根を襲った。
公園内の53張りのテント居住者は この雷雨にどう耐えているのであろうか。
モーテルの暖かいベッドの中で 神に感謝。
本日の走行距離 175マイル 280キロメータ