
しかしね。SPEED なんですけどね。
デビューしたころ、ぼくは彼女たちが大好きで。公式デビュー生放送の瞬間をテレビでリアルタイムに体験するために某音楽賞の審査会に遅刻して行っちゃったくらいで。その勢いは「ステディ」のころまで続いて。で、去年になってから徐々に冷めてきて。とはいえ、夏のファースト・ライヴとか、そのビデオ・リリースとか、いろいろあって。ヒトエちゃんのダンスはごきげんだなぁ……とか思いながら、余熱にひたっていて。「ホワイト・ラブ」まではそれなりに胸震わせつつ愛聴したんだけど。
さすがに今度のシングルは今いち盛り上がれないです。断トツで売れまくってるみたいだけど。歌のリズムが悪すぎて。バラけながら走るというか突っ込むというか。ミディアムでハネる曲調なのに歌が乱雑に突っ込むからグルーヴが全然生まれない。「ゴー・ゴー・ヘブン」のときも、サビの2拍目アタマでもうユニゾンが乱れるという、なんともお子ちゃまシンガーらしい未熟さを露呈していた彼女たち。そろそろ、もうちょい成長してほしいなと思うおぢさんリスナーでありました。イヂチなんとかも、プロデューサーならそのくらい教えりゃいいじゃんよ。
しかも、曲自体、「ホワイト・ラブ」のときに懸念した通り、デビュー当初のおてんばヒップホップ路線を捨てた、なんつーか、哀愁の歌謡路線だもんなぁ。TLC が好きだった君たちはどこへ行った。もっとやんちゃに引っかき回しててほしかったけど。仕方ないか。日本の歌謡シーンでは、スターはこうやって大きくなっていくわけですね。
お前は SPEED にそんなに多くのものを託していたのかと笑われるかもしれません(笑)。その通りでございます。すんません。
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