1998.6.26

Imagination
Brian Wilson
(Giant)
 

 ついにリリースされたブライアン・ウィルソンのニュー・アルバム『イマジネーション』。アルバムの内容については、こことか、あるいはいろんな雑誌とかにあれこれ書かせてもらったので、ぜひそちらを参照していただきたいのだけれど。

 公式な形でリリースされたソロ・アルバムとしては、実はこれが3枚目。しかも、ドン・ウォズのプロデュースによる95年の前作『駄目な僕』は過去の自作曲のリメイク・アルバムだったから、新曲中心の盤ということになると、なんと1988年に出た初ソロ・アルバム『ブライアン・ウィルソン』以来、たったの2枚目ってことになるのだ。実際には90年に幻のセカンド・ソロ・アルバム『スウィート・インサニティ』ってのが作られてはいるのだけれど、当時所属していたワーナー/サイア・レコードや精神科医ユージン・ランディとの確執のなかで、結局はお蔵入りしてしまったし。『駄目な僕』が出た95年にはブライアンの歌声をたっぷりフィーチャーした『オレンジ・クレイト・アート』というアルバムがあったとはいえ、あれはあくまでもヴァン・ダイク・パークス主導型の作品だったし。

  Your Imagination
(Single)

 

 そんなもんなんだね。

 その他にも、ディズニーの子供のためのコンピレーションとか、ニルソンやドク・ポウマス、レッドベリーといったアーティストへのトリビュート・アルバムとか、ロブ・ワッサーマンのアルバムとか、愛娘カーニーとウェンディのウィルソンズのアルバムとか、ウィンダム・ヒルのコンピレーションとか、子供のための基金を集めるクリスマス・コンピレーションとか、様々なところで断片的にブライアンの新曲なり歌声なりを聞くことはできたけれど、それにしてもやっぱり少ないと思う。

 ブライアン・ウィルソンという人は、もちろんビーチ・ボーイズというバンドの中心メンバーとしてデビューして。やがて他のメンバーやレコード会社との確執に巻き込まれてしまったおかげで、ずいぶんと長い間、バンドとは付かず離れずの活動を続けてきた。60年代後半からはずっとそんな状態だったわけで。そう考えると、現在までにたった2枚のソロ・アルバムってのはあまりにも…。

 

 でも、逆に考えれば、ブライアンのソロ活動ってのは、実はずいぶんと早い段階から始まっていて。ビーチ・ボーイズ名義のアルバムの中にも、むしろブライアンのソロ作品と考えたほうがしっくりくるものがたくさんあったってことなんじゃないか。そういう視点から、ブライアンの活動をちょっと振り返ってみようかなというのが、このページの趣旨。

 つーか、ぶっちゃけたことを言うと、毎月連載している『PCコンピューティング』って雑誌でHTMLエディタの評価をすることになりまして。そのために何か新しいページを作ってみようかなと思ったのがホントのキッカケです(笑)。どうせ作るなら、ブライアンで行くかって感じ。そんな急造ページだけに、ちょっとツッコミおよび資料性は甘いかも。お許しください。

 というわけで、とりあえず久々の新作ソロ・アルバム『イマジネーション』をより立体的に楽しむためにお送りします、ソロ・アーティストとしてのブライアン・ウィルソン・ヒストリー。断っとくけど、古くからのビーチ・ボーイズ・ファンにはあまり新鮮な内容はないです。文章はほとんど、過去、雑誌とかライナーとかに書いたものの焼き直しだしぃ。いいじゃないですか。なにせHTMLエディタを試用するためのページだもん(笑)。

 

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