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みゃーの良品

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No.281 2010/03/14
オロビアンコのスピードバッグ・ミニ

最近また車に乗り始めました。

久しぶりの遠乗りで、デイパックに一泊分の着替えと、財布やら携帯電話やら免許証やらをそのポケットに入れて出発したのですが、途中の料金所やトイレ休憩のコンビになんかで、いちいち財布や携帯を持ち出すのが不便不便。(デイパック持ってくのも大変ですし。)

まあ、別にポーチを持って行ったら良かったんですが、長いストラップがシフトレバーやサイドブレーキに引っ掛かりそうでちょっと気になります。

それならクラッチバッグとか、(ストラップが短い)斜めがけのショルダーなんかがいいのかなぁ...。

時を同じくして、冠婚葬祭用のバッグも探していたので、これをドライブ用と兼用できたら一石二鳥。
(それ専用だと使う機会が少ないのでもったいないですもんねぇ。)

とある雑誌では冠婚葬祭用にラゲッジレーベル(吉田カバン)の「リジッド」シリーズのクラッチバッグ(S)を押していたのですが、さすがにビジネスっぽいのでドライブにはミスマッチかなぁ。
逆にフェリージのワンショルダーはカジュアルにはいいんですが、持ち手が無いのでフォーマルには微妙だし。(しかも大分予算オーバー。)

オロビアンコからは冠婚葬祭専用の「セレモニーバッグ」ってのが発売されているのですが、こちらはちょっと地味な感じ。(当然ですが。)

と、とある通販でドライブ専用のバッグ(こちらもOrobianco)を発見します。
以前(車に乗る前)は「こんな専用のバッグ買う人がいるのかなぁ〜。」とスルーしていたバッグなんですが、実際に不便な思いをした後なので今回は「お〜!」ってな感じ。

このバッグの元になっているのが、オロビアンコ(1996年イタリア創業)のオーナー、ジャコモ・ヴァレンティーニ氏が自らのドライブのために制作した「スピードケース」。これとほぼ同じサイズのバッグ版がこの「スピードバッグ・ミニ」なんです。

サイズは横14.5×縦25×幅8cmとコンパクトでちょい長めの持ち手も付いています。
しかも色は●ブラック●ブラウンなので冠婚葬祭にも十分対応できそう。

開口部の大きい(中身が見やすい)薄めのケースを2つ繋いだデザイン。
その中心部にはマチがあり、マグネットで開閉できるので、車のキーなど直ぐ取り出すものはこちらに、財布や携帯、キーホルダーなどは開口部の大きいポケットにって感じの使い方が想定されているんだと思います。
しかもバッグ背面には免許証やETCカードが入る小さめのポケットが配されています。

本体はナイロン、持ち手と底には丈夫なレザーが使用されています。

No.282 2010/04/03
ZENITH New Vintage 1969 Original

ゼニスと言えば『エル・プリメロ』。

で、『EL PRIMERO』と言えば、毎時36000振動で1/10秒単位の計測を可能にした世界初のオートマチック・クロノグラフ・ムーブメントのこと。


この「Cal.3019PHC」を搭載したファーストモデルは1969〜1971年のわずかな期間生産されました。

そして2009年、その40周年を記念して復刻されたのがこの「ニューヴィンテージ1969オリジナル」です。
「Cal.3019PHC」を継承し今も当時とほとんど変わらない設計の「Cal.469」が搭載され、ローズゴールドケース250本、ブラックチタンケース250本、そしてこのSSケース500本の数量限定で発売されました。

ムーブメントもさることながらデザインも中々もの。
ケース径は当時より約3mmサイズアップした40mmで、シースルーバックといった仕様。

さらに、ポイントが高いのは、この時計の愛用者に憧れの次元大介がいるってこと。彼の相棒はSSケース&ブラックダイアルのようです。

当時同じ仕様の時計があったかは定かではありませんが、今回の復刻で後から追加されたブラックダイヤル(こちらもSSケースで500本限定)の方が、イメージが近いかもしれません。

No.283 2010/04/18
マカロニアンのスニーカー

デザイン的にはルーディック・ライターに近いし(最近見かけないなぁ...)、好きな系統の配色が多いのでいつかは買おうと思っていました。

バーゲンでオフになるお店もあるので、ここ数年、その頃になるとお店に行って試着して...。
でも決定打に欠け購入には至りませんでした。

ほしかったのは、オアシスのリアム・ギャラガーとのコラボレーション・モデル
ホワイトがベースで、ヒール部と前側のラインがネイビー、後ろ側のラインがブラックのシンプルなデザイン。
でも、気が付いた時には既に完売だったので、またの出会いを待っていました。
定番の『2215』に似た配色のモデルもあるにはあるんですが...。)

それとは別に履き回しがききそうなグレーのスエードのモデルなんかもいいかな〜なんて思っていたところ、たまたま行ったアウトレットで、この『2315SK GRY/WHITE/NVY』を発見。

しかも35%オフでマイ・サイズ1足のみってことで運命を感じました。(単なる衝動買いです。)

maccheronianは、東欧はルーマニアのメーカー。ということでNATO軍などのシューズも手掛けているようです。
アッパーにはレザーを用い、これにラバーソールを圧着させるバルカナイズ製法で、昔ながらハンドメイドで作られています。
また、インナーにキャンバスを使うってのもここのコダワリなんでしょう。(レザースニーカにつきものの蒸れを解消するためなんでしょうが、いかにも運動靴っぽい。)


このモデルも同じ仕様で、ブルーグレーに近いホワイトのスエードをベースに、ラインにはネイビーのスエード、アッパーの羽根とベロ部分にはチャコールグレーのスエードが使われています。
また、デザイン的には、ソールサイドのネイビーの2本ラインがアクセントになっています。
(この2本ラインが『2315』の特長で『2215』より細身な印象を与えます。)

オアシス・コラボっぽさを残しつつ、ジーンズとの相性も良さそうな個性的な一足。気に入りました。

ちなみに、ヨーロッパでは「TST」というブランドとして販売されています。

No.284 2010/05/05
クールの帽子

coeurの帽子のことを知ったのはもう10年位前でしょうか。

とある雑誌の流行りモノ紹介のページに、薄小豆色のフェルト・ハットの写真があり、問い合わせ先にクールとだけ記載されていました。

ただ写真だけの情報ですが、その絶妙の色と普通のフェルト・ハットとはちょっと違う独特の形が印象に残りました。

流行りものってことで、その時は探しても見つからないと思い、それっきりになりましたが、それからもクールの名前にはしばしば遭遇することに。

ってことで、今回ついに路面店に行ってきました。

季節がら既にフェルト・ハットはありませんでしたが、最初に見た帽子同様、このペーパークロスのハットの形が気に入り速購入しました。

紙100%なので通気性に富み、水にも強いのが特徴で、軽くて丸められるので携帯性にも優れているようです。


クールは木島隆幸・道子夫妻が手掛ける帽子メーカーで、オートクチュールの帽子デザイナ第一人者の平田暁夫氏のもとで技術を習得した後、1995年に設立されました。その後の1999年に代官山に路面店をオープンしています。

本当はハンドメイド・ラインのcoeur ripe(クール・ライプ)の帽子を見に行ったのですが、このライン、残念ながら一時休止なんだとか。本当に残念です。

No.285 2010/05/23
中川組紐工芸の江戸組紐の時計ひも

探究心に欠けるのか、そんなにレアなものを探しているつもりはないのですが、中々希望通りのものが見つかりません。

今回は、ちょっと前に購入した銀製の懐中時計に付けるチェーンを探していました。

時計のチェーンを付ける部分も銀製なので、同素材のシルバーか、それより柔らかい革なんかでないと、傷が付きやすいので、この辺がコダワリ。

ただ、最近ではあまり作られていないのか、懐中時計専用のチェーンで気に入ったものは結局見つからず、ウォレット・チェーンを代用するか、どこかでオーダーするかってところでした。(WHCには良さそうな革のウォレット・チェーンがあったんですが金具が銀製では無かったのがちょっと残念。)

と、先日立ち寄った百貨店の伝統工芸職人展で偶然にも江戸組紐の時計ひもを発見。
(現在組紐と言えば伊賀上野が有名ですがその原点は江戸にあります。)

中川組紐工芸は江戸組紐技術を継承する大和巌に師事した中川正三郎氏が創業、現在は3代目正明氏に技術が受け継がれています。

で、この時計ひもは、大正8年(1919年)生まれ、90歳の2代目中川正男氏が手掛けたもの。


よく見かける組紐の時計ひもは、丸紐だけで作られているのですが、こちらは、最初が丸紐、真中が平紐で、最後が太い丸紐に戻るという凝った作り。様々な組紐の技術が集約されています。

最近では帯締めとか、鼻緒とか、和装の道具がメインの組紐ですが、こちらは日常使えるので、値段はちょっとしましたが、とても気に入りました。
(ほぼ1万円だったので、ちょっと購入を躊躇しましたが...。)

色は、時計に合わせ、ちょっと小粋な銀を選択。素材には高級シルク(絹糸)が使われています。

黄八丈の帯締めもとても綺麗だったので、機会があれば、時計ひもも黄八丈で注文してみたい。

No.286 2010/06/13
Apple MacBook Pro

今さらアップルやMacのことは語る必要もないと思います。

知り合いにデスクトップPCを譲ることになり、その代りにラップトップの購入を考えていました。

最近音楽にも力を入れてきたので、どうせならMacも良いかなと思って、調べたちょうどその日に発売になってたのがこのMacBook Proです。

必要な全てのパーツを組み込むと構造が複雑になり故障の原因になることから、1枚のアルミ板から削り出される継ぎ目のない筺体が0からデザイン、設計されました。

既に某連続ドラマでも使われているほどスタイリッシュです。

加えて、ライトアップされたキーボードや、バッテリー残量を表示するボディサイドのインジゲーターなどはMacBookユーザを唸らせるほどのお洒落さ。


起動して簡単に無線LANに接続できたのはさすがに家電感覚でビックリしました。
アプリケーションのインストールなんかもWindowsに比べれると簡単です。

今までの代わりってことで、13インチディスプレイの最少スペックを選択しましたが、Proってネーミングの通り、2.4GHz Intel Core 2 Duo プロセッサ、4GBメモリ、IEEE 802.11n規格準拠の無線LAN、Mini Display PortやSDカードスロットなど、スペック的にもビジネスでも十分使えます。
(ビジネスで使う場合は、「Boot Camp」でWindowsをインストールするか、VMWare Fusionを使うなんて方法もあります。)


どうしてもWindowsと比較してしまうので、しばらくは使い勝手に戸惑いそうですが、既にiTunes移行済み、標準搭載の音楽用ソフトGarageBandも結構楽しめそうです。

No.287 2010/06/27

出典:BEAMS PLUS
BEAMS PLUS x BRIEFING 3WAY No.1

ちょっと働き方がかわったので、PCを持っての外出が増えました。
頑張ってブリーフにPCを入れて持ち歩いていたんですが、利き肩だけに負担がかかり歩き方も悪くなるので、軽くて丈夫、そしてブリーフ、ショルダー、バックパックとしても背負える3ウェイのバッグを探してみることに。

ちょっと前に電車で見かけたおじさん?が持っていたのがラゲッジレーベルの3WAY。
オリーブ色で中々のかっこ良さだったので、ネットで探したり、クラチカに行って聞いたりもしたんですが、どうも現行ラインではなさそう。
英国の雑誌『MONOCLE』とのコラボものかなとも思ったのですが、こちらでも見つけられず。

別の選択肢として、お洒落なフェリージの3WAYバッグも考えたんですが、ナイロンなのに後ちょっとで10万円って値段はちょっと無理。

もちろんブリーフィングも調べてみたんですが、こちらも現行で3WAYのラインナップは無さそうでした。

と、ある夜寝転がって、ちょっと前の雑誌を見ていたら、ブリーフィングの特集が...。
で、なんとここにはブリーフィングの3WAYが載っているじゃぁありませんか!

それがこのビームスプラス10周年記念の別注品なのでした。

『BEAMS+』とは「永年着られる飽きのこない本物の服」をコンセプトにアメリカがもっとも良かった頃のスタイルを提案するために1999年にスタートしたビームスのレーベル。
一方、ブリーフィングは、日本企画、米軍用装備のファクトリーによる米国製造で、質実剛健のミルスペック仕様のバッグを手掛ける1998年に創業したメーカー。

こう言った共通性から過去何度かコラボ商品が実現しているようですが、前との違いは、今回のバッグにはブリーフィング初のカラーが採用されているってこと。

アウターには米軍の定番カラー●『FOLIAGE GRAY』の#1000デニール・コーデュラナイロンが、またインナーにはレスキューオレンジの#420デニール・パッククロスが使われ、ヴィンテージのMA-1ジャケットを彷彿させます。
元々、ブリーフィングのデザインや素材感は気になっていたものの、定番●ブラック●レッド『RED LINE』は、ちょっとカジュアルと言うか、子供っぽい感じがして、ビジネスには食指が動きませんでした。
ビジネスには『BLACK LINE』もあるのですが、何れにせよ3WAYはなかったし...。

一方この『FOLIAGE GRAY』のグリーンがかったシルバーは、ディスカウントストアで安売りされる並行輸入の『TUMI』が蔓延する中、ちょっと目をひきます。
また、ブリーフィングのタグも内側なので、レッドラインが入ったナイロンガイドテープがブリーフィングらしさを主張するものの、一見どこのバッグか分からないところも私の好みです。

と、気に入ったまでは良いのですが、この雑誌半年以上も前のもの。
早速オンラインショップに行ってみるも当然のことながら完売。他の情報によるとなんでも予約完売で店頭にも並ばなかったみたいです。

で、最後の手段ってことで、ネットオークションを調べてみると何と新品の状態で出品されています。
これも縁と考え早速落札してみると、他の入札はなく、結局20%オフでゲットできました。

サイズはW45 x H31 x D29cmで、内側には表面、裏面に蓋と同サイズのポケットがあります。
外側のポケットは2つで、大きいポケットの内側の仕分けポケット(キーホルダー付)は、背負った時に向きが変えられる様マジックテープで取り付けられています。

バックパックのショルダーベルトは収納可能、また、ショルダーストラップも取り外しが可能です。

追伸:
最近やっと、『RED LINE』で3ウェイがラインナップされました。

No.288 2010/07/11
fisher SPACE PEN 375 BULLET

No.233で紹介したフィッシャー・スペースペン『EF-400』は、1948年Paul Fisherが最初に考案したペンで、その形状からブレット・シリーズにカテゴライズされています。

一方、こちらの375ビュレットはまんま弾丸。

それもそのはず、ペン本体には英ホーランド&ホーランド社(H&H社)製の本物の薬きょうが使われています。

ネーミングの375は薬きょうの径0.375インチ(約9.5mm)からとったもの。
真鍮製の本物の薬きょうには、既にいい感じの細かい傷があり、使い込むうちに更なるエイジングが期待できます。

キャップタイプなので、収納時は約95mmとコンパクトサイズ、筆記時には約133mmのバランスの良いフルサイズになります。
(最大軸径約13mm、重さ約35g)


当然リフィルはNASAの依頼により開発された無重力でも使えるもの。交換もできるので末長く使える一品です。

ただ、注意は飛行機に乗る時...。気を付けないと大変なことになります。


No.289 2010/07/25
日本手ぬぐい

某アウトドアの達人がお薦めしていた日本手ぬぐい。
小さく畳めて携帯性に優れ、吸水性が高いうえ乾くのも早いのでアウトドアにピッタリなんだとか。

ってことで、最近はハンカチ代わりに使っています。

広げれば顔を洗った時に使えるし、暑い夏の日は首に巻いて日焼け防止に。旅先で温泉に出くわした時もタオル代わりに使えたので、以来旅には必ず持って行っています。

元々持っていたのは『かまわぬ』のねこ柄とくま柄の2本。

その後気に入ったのを見つけると追加しています。

写真上の「シャボン玉」は創業130余年、日本橋は戸田屋商店の梨園染め。

2つ目は松永武さん、高井知絵さんがテキスタイルを手掛ける『katakata』の「ものがたり」。

次の2つは美術館で見つけたふじ屋製の歌川国芳「猫飼好五十三疋」と日比野克彦氏がデザインした「HOME→AND←AWAY」。

そして最後は倉敷意匠計画室が手掛けた『夜長堂』の「ひよこ」。


その他大橋トリオのライブでもライブTならぬライブ手ぬぐいを購入。
(ライブグッズに手ぬぐいを用意するところがに大橋トリオのセンスの良さを感じます。)

旅先の日光で見つけた金谷ホテルのオリジナルやネコ展で見つけたREIKO DONDON(島田礼子さん)のもの良いです。

どれも布を重ねて染料を注いで染める伝統技法の注染(表裏がない)で仕上げられています。

伝統柄の和のものも良いと思いますが、ズボンの後ろポケットに入れてお洒落なものを選ぶようにしています。

No.290 2010/08/12
宮脇賣扇庵の龍馬扇

じめっと暑い日本の夏、携帯できて涼がとれる扇子は、まさに先人の知恵です。

クールビズで冷房の温度が抑えられている昨今、ビジネスシーンで使う人も多くなってきました。
また、旅先の温泉のお風呂あがりにもあると便利です。

宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)は、1823年に近江屋新兵衛として京都に創業された老舗。
ここの扇子は、職人の手により扇骨作り、扇面作り、扇骨と扇面の組み合わせなど20余りの工程で仕上げられます。


以前京都に行った時に京都駅の伊勢丹で見つけたんですが、扇骨のしなりの良さが他とは明らかに違いました。
その時は気に入った柄が無かったので購入には至りませんでしたが、今回ここのWEBショップでお気に入りが見つかりました。

この龍馬扇(由来は不明)は、スタンダードな長さ7.5寸(約22.5cm)よりも少し大きめの8寸(約24cm)。
扇骨は黒塗りの黒タキ、扇面は和紙に柿渋が引くことで強度が高められており、色は限定のオリーブグリーンに仕上げられています。
落ち着いたオリーブグリーンと黒タキのコンビネーションはビジネスシーンにも最適です。


さらにこのオリーブグリーンと黒タキに合わせて作られた昇苑くみひも製(1948年創業)の京くみひも正絹ストラップと携帯用の扇子ケースがセットになっています。