2002年1月、2003年2月に続き、2004年9月,3度目の北マリアナ連邦ロタ島で移動運用をおこないました。今回も前年とおなじ、入国手続きが簡単で乗り継ぎ時間の短い、サイパン経由を選択し、成田・サイパン間のJO便とサイパン・ロタ間のNW便を予約したのですが・・・。ホテルも前回・前々回とおなじロタリゾート&カントリークラブで、部屋は前回の経験から部屋番号を限定した2階の部屋を予約しました。

 出発を3週間後に控えた8月末、ホテルのホームページをのぞいたところ、台風16号が島から30kmのところを通過し、その被害でホテルは営業を停止しているとのこと。1週間で営業を再開するとあり、9月中旬は問題なさそうなのですが、前回の2003年2月の訪問時は前年12月の大型台風の被害から完全には復旧できない状況で、ホテルのCATVが使えない・電話もオペレータ経由でのみ使える状態であったことを思い出し、あってはならない、CATVが見えない・天気が悪い・無線のコンディションが悪いのトリプルパンチの対応策として、PS2とDVD・CDを持ち込むことにしました。

 出発の3日前、NW航空から復路のロタ・サイパン便のスケジュールが変更されロタ島出発時間が30分遅れるとの連絡がありました。これではJO便のサイパン出発時間までがわずか1時間と5分しかありません。NW航空へ確認の電話を入れると、サイパン空港の乗り換え所要時間は1時間以上と規定されているので問題ないと、素っ気ない返事。帰りのサイパン空港内DFSで土産物を買う時間が全くないことになり残される娘たちからブーイング、仕方がないので土産はJO便の機内販売で買うことで、家庭内の問題はとりあえず決着しました。

 9月19日、朝6時半に車で成田へ向け出発、8月に取り付けたETCの効果もあり予定より早く、予約した駐車場へ到着できました。8時前にチェックインも問題なく終わり、空港2階で朝食を取り、ラウンジでくつろぎながら職場への土産を手配して出国審査へ行くと、8時前とはうってかわって、なんとセキュリティチェック前が長蛇の列です。それでも、搭乗時刻よりかなり早めに出国審査に並んだので、余裕をもって出国審査を終え、滞在中の飲み物をデューティフリーで購入して搭乗ゲートへ到着、今年2月のパラオ便であった出発ゲート変更もなく、定刻通り搭乗が開始されました。出国審査が長蛇の列だったので出発が遅れるのではと危惧していたら、案の定、遅れる乗客が続出し、出発時間が小一時間遅れてしまいました。 羽田発のJO−947便は満席で、機内サービスの、いつもトリプルリーチになりながらあがれないビンゴゲームを楽しみながら、予定より短い3時間のフライトでサイパン国際空港に到着、出発の遅れを30分程度回復できたのですが、預けたバッゲージがなかなか出てきません。定刻通りでもロタ島への乗り継ぎ便までの時間が2時間弱だったので、焦ってしまいます。サイパン国際空港に隣接して国内便のチェックインカウンタがあり、バッゲージを受け取れば10分程度でチェックインできるのでそれほど問題はないのですが、余裕がないと不安な性格のせいでバッゲージが出てこないのが気になり、海外旅行初めてのロストバッゲージではと思っていたら、やっと出てきました。ロタ行きへのチェックインは飛行機の定員
が30人なので、待つこともなくすんなり終わり、結局何を焦ったのかと思われるほどの余裕でロタ行きのNW便にチェックインでき、サイパン空港での乗り継ぎ時間は1時間でOKが納得できました・・・・・。

 ロタ空港には予定通り到着、現地時間で午後5時過ぎにホテルにチェックインし、案内された部屋も予約通りで、さっそく荷物の整理とHF用アンテナの設置をおこないました。アンテナの設置自体は簡単なのですが、夕刻に近づくとベランダ作業では蚊に悩まされることが今までの経験でわかったので虫除けスプレーと蚊取り線香で対応しながら設置、21MHzへのチューンも終わり、6時前(日本時間では5時)にはバンド内のワッチができる状況となりました。受信開始したとき、V63移動のYL局がJAやその他から猛烈なパイルアップを受けていましたが、ロタ時間の6時ディナータイム(V63では午後7時)とのことで、いったんQRTとなりました。リゾートでは食事時間が限定されている場合がありリゾート経験者には理解できるのですが、呼んでいる側には不満が残るかも・・・・・。荷物の整理やアンテナの動作チェックが終わったので、私たちもディナーに出かけました。レストランでは、なんと、期待していたフィレステーキが無いとのこと、ロタでの一番に期待していたのに、また、前回はあった飲み放題も無いなんて・・・・・。食事後は21MHzのコンディションチェック程度にバンドをワッチ、JR6、EI、I計4局とQSOして第1日を終了しました。

 無線機                           アンテナ

    

 翌20日は朝から空は曇り、時々スコールがやってくる不安定な天候で、海の色も灰色で晴れた日の鮮やかなマリアナブルーとはほど遠い色になっています。いわゆる無線日和の1日になりそうです。結局ビーチはあきらめ、無線とDVDの1日となってしまいました。雨が降らない時を見計らい50MHzの垂直ダイポールを設置して常時ワッチもできるようにしました。昼間、21MHzのJAとのパスは悪くはないのですがフェージングがかなり強くコンディションは最良ではありませんが、多くのJAとQSOができました。この日は、夕方からのEUとのコンディションもよくありませんでした。

 21日も天候は前日と同様に、無線日和です。昼間の21MHzはさらにコンディションが不安定でQSBが強く、JAの平日でもあってQSOは少なめでした。夕方からはSSTVを運用し、JA以外ではUA0、UN7、FとQSOができました。SSBではOKと9Hができました。今回は、前回の反省から各ケーブルにノイズ対応をおこない、ノイズによる影響はありませんでした。夕方からのEU方面のコンディションはよかったのですが、いつものリゾート運用の例にもれず、成田から持ち込んだシャンパンとレストランでのワインのため無線のアクティビティ低下はさけられませんでした。

 翌22日は前日までとはうってかわって快晴となり、さっそくテテトビーチへ出かけました。あいにく干潮時間だったので珊瑚や岩が海面近くまで迫り泳ぐには適さなかったのですが、晴天を待ち望んでいた多くのリゾーターで、ビーチデッキが満杯になるにぎわいでした。ビーチ沿いの椰子の木は2002年12月と今年8月の台風で葉が落ち、ビーチの風景は最初に訪れたときとはかなりの様変わりです。

 2002年                          2004年

    

 昼過ぎにホテルに戻り、昼食後は運用開始です。この日もSSTVを運用し、JA、BY,YB,DL,ESとの画像交換ができました。SSBではLZ、UA3、3B9ができました。ロドリゲスは今年春のペディションでほとんどの人がQSOしたのか、他に呼ぶ人はなく、CQを連発していました。ロタやパラオからの運用では、21MHzのEU方面はこちらのディナー時間前からコンディションが開き、11時頃までは聞こえるのですが、ディナー時のワインとその後のバーでの飲み物の効果が大きく、アマチュア無線は2次業務に化してしまいます。

 翌23日は帰国の日です。天気は悪くはなかったのですが、海に行く時間はないので、無線をしながら荷物の整理です。出発便のスケジュールが遅れた分ホテルでゆっくりできるのはありがたく感じました。今回のアマチュア無線の総交信局数は200局弱と少なめでした。JAとのコンディションが最良ではなかったこと、ヘッドフォンを忘れたことも要因ですが、PS2でDVDをBGV/BGMとして流したこと、成田からシャンパンを3本も持ち込んだことも効いているようです。
 ホテルの送迎車でロタ空港へ行き、今回初めて気がついたのですが、空港の駐車場そばに太平洋戦争当時の高射砲と航空機エンジンの残骸がディスプレイされていました。この島も戦争の渦中にあったのだと考えさせられました。


    

 日本人観光客で満席の30人乗りNW便はロタ空港をスケジュールの5分前に出発、定刻前にサイパン空港へ到着、バッゲージもすぐに出てきたのでJAL/JOのチェックインカウンタへ急行、出発予定時間の1時間少し前でした。ところが、チェックイン前のバッゲージの検査が厳しく、ほとんど全員の荷物は中を開けての検査です。案の定我々の荷物も解錠して内部の検査です。検査が終わり、チェックインが終了したのは出発予定時間の20分くらい前でした。搭乗券を手にしひと安心と思っていたのですが、イミグレーションとセキュリティチェックがまたまた、長蛇の列です。後発のNW便の乗客を後回しにして、JO便乗客を優先させるようになりましたが、セキュリティチェックの順番待ちの間に出発予定時間になり、全員が搭乗できたのは予定時間を30分以上過ぎてからでした。チェックインカウンタでは我々は最後尾だったのに、あとで搭乗する乗客がかなり多いのにはビックリした次第です。最後でなくてよかった・・・・・。それにしてもあとから搭乗した人は何をしていたのかな、買い物?

 JO便はほぼ定刻に成田に到着、ともあれ、無事に帰国できました。


使用リグ&アンテナ&PC

FT-857
ATAS-25 VA50
CF-C33 & MMSSTV

KH0/JH1WXT ログ  DXCCルールによりログは公開停止としました

KH0/JR1WMO ログ  DXCCルールによりログは公開停止としました


宿泊ホテル
ロタリゾート&カントリークラブ


                                    


ロタ島(KH0)運用記 2004

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