ロタ島運用記 2003
KH0/JH1WXT KH0/JR1WMO
昨年９月のモルディブ旅行は楽しかったのですが、アマチュア無線に関してはコンディションが悪かったせいもあり、不完全燃焼でした。そこで２００３年はおおいにアマチュア無線を楽しもうということで、２００２年に訪れた北マリアナ連邦ロタ島に再度行くことにしました。前回は特別マイレージ航空券のためサイパン経由が満席で利用できずグアム経由となったので、今回は入国手続きが簡単で時間的に有利なサイパン経由を早めに予約しました。サイパン・ロタ間の航空券は前回と同様にクレジット会社を通して予約をしようとしたのですが、日本発着の航空券しか扱わないようになったとのことで、NWホームページで直接予約を行いました。滞在ホテルは前と同じロタリゾートをホームページから申し込みました。部屋は２ベッドルームのスイートでゆったりと過ごせ、無線運用にも最適です。宿泊料金はホームページからの申し込み割引とホテルのクラブ会員割引が併用でき、通常料金の約８割での利用となりました。
２００３年２月８日、１０時にJO便で成田を出発、午後５時前にロタ島に到着、部屋に案内されましたが、インターネットで２階の部屋をリクエストしたにもかかわらず、その部屋は１階でアンテナを設置する手すりが無く、前庭の先に設置はできるのですが散歩の人が通る庭に同軸ケーブルを這わすのも気が引けるので、ベルボーイに２階の部屋への変更をお願いしました。しばらくして、ＯＫとのことで、希望通り２階の部屋に移ることができました。この部屋は前回移動時と同一の造りなので計画していたとおりにアンテナを設置することができました。
今回の無線機はモルディブで使用したFT-897で、前回のFT-817に比べて大幅なパワーアップとなり、期待できるのですが、アンテナは21MHzが２階ベランダに取り付けた短縮ホイップ、50MHzは短縮ダイポールなので、海に面してロケーションはよいとはいえ、レンタルシャックからの運用と比較すると、格段の差が出てしまいます。アンテナのSWR確認が終わったときにはすっかり暗くなってしまったので、夕食を取ることにしました。ゆっくりと食事をした後、
現地時間（日本より１時間進んでいる）で夜１０時前に運用を開始しましたが、移動の疲れもあり早めに切り上げて、翌日からのDXホリデイに備えました。
今までの海外運用の例にもれず、リゾートを満喫しながらのアマチュア無線を楽しみ、１２日午前中までの運用で、約３００局とのQSOができ、50MHzの２２局以外は全て21MHzでの交信でした。SSTVは21MHzで９局とできました。JA以外は50MHzではVR2、21MHzではJD、DU、BV、VR2、9M2、RU3、9J2で、特に9J2は9J2KC林さんから呼ばれたQSOで、この設備でアフリカから呼ばれるとは想像していなかったので、驚きでした。ほとんどが午後中心の運用で、朝と夕方から夜にかけてのアクティビティが低いためDXは少なくなってしまいました。
50MHzのJAは１１日午後の２０分程度のオープンで、１局のJA7以外は全てJA8管内でした。このオープンは、FT-897のビーコン機能をセットしてくつろいでいた時に呼ばれて分かったもので、初めて使った機能なのですが、オープンが予想しづらいときには有効な機能でした。
SSTVは定番フリーソフトのMMSSTVを使用しての運用ですが、ホームでは全くオペレートしたことがなく、今までの経験はモルディブでの5R8とのQSOだけという心許ない運用でしたが、何とか９局との交信ができ、嬉しく思っています。モルディブでのSSTVはコンピュータからのノイズに悩まされたので、今回は無線機との接続ケーブルにノイズ対策を施しこれで万全と思っていたのですが、実際に運用してみるとノートPCのAC電源が発生するスイッチングノイズがあり、少し信号の弱い局との交信に影響が出ることが分かりました。ホイップアンテナとの距離が数メートルなのでこれが原因かと考えましたが距離を離すことはできないので、SSTVオペレート時は内蔵バッテリでPCを動かすことで対処しました。
今回のロタ島は、２００２年１２月の超大型台風による強風被害の爪痕があちこちに残り、椰子の葉などは痛々しい状態でした。早期の完全復興を期待しています。
使用機材
無線機 FT-897 with FP-30
アンテナ ATAS-25（21MHz）、VA50（50MHz）
PC CF-C33（MMX233MHz）、MMSSTV
KH0/JH1WXTログ
DXCCルールによりログは公開停止としました
KH0/JR1WMOログ
DXCCルールによりログは公開停止としました
リンク
ロタリゾート＆カントリークラブ
http://www.rotaresortgolfjapan.com/
