東マレーシアコタキナバル運用(3.5〜28MHz All Band)
9M4SMO

op. 9M6/JA1KSO、9M6/JH1WXT、9M6/JR1WMO

Oct. 2008

”CQ WW Contestに出よう”、いきなりこんな話が出たのは5月の連休であった。しかも夫婦連れで行こうとのことである。
妻同士は高校時代からの友人であるが、友人はアマチュア無線の免許は持っていない。しかしお互いつきあいが長く、無線のなんたるかはよくわかっている。


無線ができ、優雅なバケーションも楽しむのであればパラオが最適と旅行社に連絡を取ると、10月末の当日はすでに予約が入っているとのこと。キャンセル待ちを依頼したところ、すでに旅行代金も支払い済みなのでキャンセルはないだろうとのことで、パラオはあきらめざるを得なかった。

パラオがだめなら東マレーシアのレンタルシャックにしようと決まり、早速予約を入れた。こちらはまだ空いていて、予約完了。これでコンテストの目処はついたが無線だけでは妻同士は満足できないので、バケーションの計画を練ることになった。

コンテストは日本時間で土曜日の朝9時から月曜日の朝9時までの48時間、現地時間では朝8時から朝8時までとなり、レンタルシャックには準備のため前日から泊まることになるので、男2人で金・土・日の3泊とし、木曜日昼便の出発でリゾートホテルに2組で泊まり、妻達はそのまま同じホテル1室で過ごすことになった。
しかしこの日程では慌ただしいとのクレーム(?)があり、月曜日に2組でリゾートホテルにもう1泊することに決定、火曜日には昼間の帰国便がないため夜行便で水曜日に帰国する日程となった。5泊7日である・・・有給休暇を5日も取得することとなってしまう 。

現地での運用免許(コールサイン)は旅行社が代行申請するので、個人局免許は問題はないが、CQ WW ContestにはSingle TX Multi Op.で参加することにしたので、クラブ局免許(グループコールサイン)がほしい、それも目立つコールサインが。外国人に対しては特別なコールサインは免許されないようであるが、何度か交渉し現地レンタルシャック管理人の奥さん名義で免許されることになった。コンテストでは9M6xのようなコールサインがありがたいのであるがそれはかなわず、なぜか9M4SMOが免許された。
余談であるが、個人局の免許申請が早すぎて、実際の運用日には免許有効期限(3ヶ月)が切れてしまうので再取得したとのことである。

コンテスト運用は、中程度の満足度であった。結果は、もちろん、オペレータの技量が比重の大部分を占めるが、オペレートに依存しない部分での設備・環境も影響する。
常時使用しているレンタルシャックではないため、チェックできていない不具合がみられた。MkVのハイバンドでの受信感度が不足気味、アンテナがCWバンド合わせてにチューニングされているためと思われるが、SSBバンドでSWRが高くなりリニアが使えない等の問題があった。
ハイバンド感度問題はFT-920を使用することで解決、SSBバンドでのリニア問題はできるだけ高い周波数でチューニングをとり使用することで対処できた。しかし、3.8MHz帯はどうしてもリニアアンプが使えず、3.5Mhz帯とのSplitで対応した。
何も手が打てなかったのが、遠方のパワーラインが原因と思われる14/21/28MHz帯のノイズであった。NBがほとんど効果なく、到来方向がJA・W方面であるため、局数を稼ぐ方向へアンテナが向けられない状況が2日間続いた。EU方向はノイズがかなり下がり、大きな影響はなかったがこの方面へはForce12 C4と400W出力SSB(9M6での最大出力)では力不足である。

今回初めてDXコンテストに参加し、Z-LOGでリアルタイム入力をおこなった。また、QSLマネージャーとしてQSLカードを発行することができた。

終わり

Transceiver : FT-920、MkV
Linear AMP : VL-1000
Antenna  : Force12 C4 (7〜28MHz)、Wire Antenna(3.5/3.8MHz帯)



運用風景   op.は9M6/JA1KSO 


使用アンテナ


終わった!!!


QSLカード