沖縄石垣島運用 

JH1WXT/6 JR1WMO/6
Apr. 2008


RIG : FT-857M

使用リグはFT-857です。2004年のロタ島移動以来海外でのDXバケーションは、レンタルシャック運用を除いて、FT-857を使っています。その前はFT-897を使っていたのですが、この無線機はセパレートになるので、パッキングの自由度が格段に高いのが最大の理由です。

FT-897はCLARのツマミが独立していて使い勝手はよかったのですが、MENU機能でMAINダイアルをCLARとして使うことができるので、呼ばれる側での運用上は問題にはなっていません。

ログは相変わらず紙ログを使っています。ノートPCも持って行くのですが、運用しながらキーボーでで入力するスタイルに慣れていないためです。帰国時の出発待ち時間や飛行中に紙ログをPCへ入力していますので、PC直接入力に挑戦するつもりです。・・・2008年10月の9M運用時、Z-LOGを使ってPCへ直接入力をしました。


Antenna : 5.5m長ワイヤーアンテナ アンテナチューナ併用で3.5〜50MHzで運用できた


マストは伸ばすと最大5.5mになる伸縮式のグラスファイバーロッドを使用し、先端は直径が1mm強と細く弱そうなのでこの部分は使わずに、約5mで使っています。アンテナワイヤーはアルミ系の導線を元に被覆加工をしたサガ電子製を使用しました。軽いことがもっとも大きな理由です。

ワイヤー系アンテナ用のアンテナチューナFC-40(AH-4も同様ですが)では、アンテナ長が使用周波数の1/2波長の整数倍長のときは同調しづらいため、この長さとしました。FO移動時は約6.5m長で使用したのですが、18MHz帯に同調がとれず、14MHz帯も不安定であったため、今回はこの長さとしました。この系統のアンテナは周囲の影響も受けやすいため、ギボシで延長可能なようにし、約50cmの延長用アンテナワイヤーも2本用意したのですが、延長なしで3.5〜50MHzまですべてのアマチュアバンドに同調がとれました。

アンテナマストはタフロープを使用してベランダの手すりに固定しました。強度的には問題ないと思うのですが、滞在中風が強い日があったため、この日だけはアンテナを収納しました。設置・収納は30分もあればできるため、ホテルでの運用には最適と思います。


ANT_TUNER : FC- 40   GNDはATAS-25付属ラジアルを手すりに巻き付け使用した

運用周波数に共振しない長さのワイヤーアンテナなので、アンテナチューナは不可欠です。このタイプのアンテナシステムは多バンド運用ができ簡単な移動運用には重宝するのですが、エレメント自体は共振していないこともあって、電波の飛びに関しては同調アンテナにはかなわないと思います。

アンテナとしての動作は1/4波長系と同じなので、接地が必要です。今回は、ローディングコイルのインダクタンスを手動で変えて多バンド運用ができるホイップアンテナATAS-25に付属しているラジアル線を使用しました。このラジアルは最長10mの3本のワイヤーで構成されています。これをベランダの手すりに巻き付けての使用です。この方法は、ロタ島、グアム島、ハワイ島のホテルで使っています。FOでの運用は波打ち際に近い部屋だったのでアース棒を埋めて使用しました。

FC-40やAH-4はチューニング時コイルやコンデンサを機械式リレーで高速に切り替えて同調点を見つけています。高速と言ってもチューニングには数秒かかりますので、リレー切り替えの音や振動が周りに共振して、意外と気になるときがあります。そのため、ホテルのベランダで使うときは、何らかのクッションを介して置くようにしています。


LEDライト メーカー不明だが点灯するとS9+20dB以上のノイズを発生していた   要注意!

無線機の電源をオンにするとS9+20dBを超えるノイズが入ることが時々あり、アンテナ位置を変更したり,フェライトビーズを入れたりしても全く下がりません。石垣島も都市ノイズが多いのかとあきらめていましたが、たまたまベッドサイドのLEDランプを消したところ、ノイズが嘘のようになくなりました。
LEDランプを駆動するためのスイッチングレギュレータのノイズが原因でした。

最近はエコの関連もあり、LEDライトがどんどん使われています。門灯のノイズが1.8MHz帯で数km離れたところに影響を与えていたとの
話も聞いています。何か技術基準などの規制はないのでしょうか。アマチュア無線の運用に対してPLCよりも影響が大きいかもしれません。