今回のパラオ運用は3回目となります。
今まではDXバケーションとしてのパラオ運用だったのですが、今回はやや無線にシフトできないかと考え、CQ WW SSB CONTEST にあわせ、旅行を計画しました。
個人的にはDXコンテストは不慣れで、かつ、根性もないため。9M6の時と同様にDX運用に長けた友人と同行の予定でしたが、最大戦力の友人が都合により参加できなくなり、DXコンテストには不慣れな二人だけでのパラオとなりました。

パラオ無線ツアーは前回・前々回と同じAPIに依頼し、日程・免許申請をお願いしましたが、今までのT88コールサインは今回使えないとのことで、新しい個人コールサインにならざるをえなくなったのですが、特別なコールサインT8AAでの運用がOKとなりました。

旅行スケジュールについては事前打ち合わせを行ったのですが、個人的に休暇日程に制限があり、JALパラオ直行便のスケジュールの関係で、CQ WW CONTESTの開始時間(09:00JST)にパラオには着けないことがわかり、開始当日の朝、成田を出発することに決定しました。

今回のパラオツアーは朝7時20分から成田空港内ツアーカウンターで受け付けを始めるとのことなので朝6時に自宅を出るように予定したのですが、1週間の疲れがたまったせいか、目が覚めたのが6時5分、慌ててバッグに必要な荷物を詰めこんで家を出たのが6時20分でした。いつもの道路状況であれば1時間10分くらいで成田空港手前の駐車場に着けるのですが、今日は湾岸習志野の手前から事故渋滞でほとんど動かないので焦ってツアーカウンターに電話したところ、8時20分までにこなければツアー参加はNGとのこと、渋滞を抜けるのに40分程度かかり予約していた空港外の駐車場をやめて空港内の駐車場に車を止め、ツアーカウンターについたのが8時5分でした。
目を覚ましてから、2時間で成田空港に着けるとは、驚きでした。
渋滞を抜けた後、皆さんお急ぎのようで(当然私もですが)、かなりのスピードで東関道が流れていたのが幸いしたようです。今までは車で行くときはかなりの余裕を持って出ていたのですが、今回は本当にぎりぎりセーフでした。

パラオ便は、午後、何事もなくパラオに着きました。チェックイン後、無線機を取り出してセッティングし電波は出せるようになりましたが、アンテナローテータが動作せず、ビームが北東方向に固定されているようです。そのためか、夕方の21MHzでEU向けの電波の飛びがさえません。出力やアンテナのSWRには大きな問題はないのですが、この飛び具合では、今回一番楽しみにしていたコンテストでEUから呼ばれるような状況ではありません。21MHzバンドはEU以外で適度に楽しむことになりました。



日曜日になりました。
前夜は21MHzのEU向けの飛び具合はNGでしたが、朝のW向けはかなりのパイルを受け、パラオに来て運用していることを実感することができました。
W方面のコンディションが下がってきたので、ホテルのサンデーブランチに行き、おかわり自由のシャンパンでバケーションを楽しむこととなりました。
以前はこのようなサービスはなかったので、飲むことが一番の身にとっては感激です。



21MHzでの運用を主とする予定でいたのですが、日本国内向けも飛び具合はもう少しの感があり、他バンドも同様です。
コンテストは無関係で、50MHzは50.145MHzでビーコンを出しているのですが、反応なしのようです。コンディションが悪いのが一番の原因でしょうが、8eleのYAGI-UDAアンテナの向きが北東方向で、JAからずれていることも考えられます。

CQ WWは21MHzでのEU方面が全くNGだったので、結局、他バンドも運用することとなりました。
しかし、コンテスト終了後の月曜日夜の14MHzはW,EU,AFからの同時パイルアップとなり、アンテナ方向だけでは理解しがたい電波伝搬の複雑さをつくづく感じさせられました。

11月2日昼前にT8AAの運用を終了し、同日夜9時前成田空港につきました。帰りの首都高速が3車線中の2車線が工事規制のため渋滞し、帰宅は10時半過ぎになってしまいました。成田空港の行き帰りとも渋滞にあったのは初めてでした。