曼殊院道を歩く
 「曼殊院道」…「続京都の大路小路」(小学館)の地図によると,北大路川端上がるの疎水道の2筋上が起点で,修学院の曼殊院までの道をいうとのことです。
そういう標識もありますが,地の人に聞くと,「一乗寺通り」という人もいました。「一乗寺道」はまた別にあります。
 起点から歩いてみました。
曼殊院道の起点は,川端通りから始まっています。静かな住宅街をまず通っていきます。
この東大路通りの交差点から,白川通りまでが,にぎやかな商店街となっています。
叡電一乗寺駅を出発する「箱電車」。沿線には踏切がたくさんあって,のどかな雰囲気がします。
駅の入り口に,京都市観光局の案内板が,英語,ハングル語併記でありました。
一乗寺駅を降りてすぐ東に,こんな店がありました。「古本駅前文庫一乗寺」。入って見たかったのですが,自動販売機の店に変わっていました。
喫茶店や食堂がたくさんあります。安いです。
この喫茶店は,サービスメニューが650円。チキンカツにマカロニグラタン,サラダ,カップスープにコーヒーがつきます。50円のサービス券がもらえますから,次からは,600円ですみます。団塊の世代と思われるおじさんが,一人でやっておられます。とこどき娘さんが手伝いにみえているようです。
豚カツ専門のお店もありました。700円か800円だったと思います。スープだけでも食せるぐらいでした。置物はみんな豚チャンでした。
 商店街の南に,こんな路地があって,おとふやさんが,自転車で売りにまわっていたりします。
営業している古本屋さんがありました。
 「京都・左京の十五年戦争 戦時下を生きた人々」(かもがわ出版)を800円で買いました。
白川通りをこえて,南にすこしはいったところに,京菓子と陶器のお店が。型ものだけど,きれいな湯のみがあったので,たくさんかいました。学生さんの作品もありました。
下り松のところにあった「ちから石」
つるつるしてるのは,なんか,このあたりの石ではないように思えましたが。このあたりなら,花崗岩か,ホルンフェルス。
道をそれて,芭蕉ゆかりの金福寺に。

「このあたりに小関さんの実家があると聞いていたけど」と言っていた妻。ここのお寺の表札を見てびっくり「小関」と。
 庭は,あとで見る詩仙堂のそれに劣らないものでした。せり上がっていく風情が,なかなかのものです。
芭蕉庵にて。
 蕪村の墓。
 その他,俳人の墓がたくさんありました。
詩仙堂にて
 この竹藪のなかにあった電柱が,竹に擬してあったのが,面白かったです。
詩仙堂の中では,この「竹の間」がおもしろいですね。竹ばかりのふすま絵。珍しいですね。
「おくどさん」
 詩仙堂にこんなものも。
曼殊院前の「弁天茶屋」のところに,こんなかわいいお地蔵さんが。
曼殊院に到着。
帰り道の田圃で見つけた逸品。
 一乗寺駅のすぐ近くにある小学校で,「区民運動会」をやっていました。おじいさんおばあさんが,一生懸命応援していました。お父さんが,ひっしに大玉を転がしていました。テントでみんなが輪になっておにぎりをほうばっていました。
 私にとって懐かしい運動会の風景です。ここに地域がありました。
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