準備 |

使い古したタイヤはハブを生かす為にラッカー薄め液やジッポーオイルなどを入れ
たビンに漬け、一晩置きます。

ラッカーなどに漬けたタイヤは時間が経つと、接着剤が劣化してハブだけが剥が
れます。
作業性を良くする為、ハブをアクスルシャフトに取り付けます。 |
下地作り |

タイヤドーナツがしっかりと接着できる様に、まずはハブの接着面全体に接着剤の
膜を作ります。
接着剤はコニシG17などの淡黄色ゴム系ボンドを使います。
接着面全体に満遍なく接着剤を薄塗りし、15分程度乾燥させます。
指に接着剤は転写しない程度の固さに乾燥したら、次の工程を行います。 |
タイヤ接着 |

ハブ下地ボンドをある程度乾燥させたら、今度は多めにハブにもう一度、及び
ドーナツ内側にも多めに接着剤を塗布します。
この接着剤の大半ははみ出して無駄が出ますが、ハブをドーナツにスルっと滑り
込ませる役割も兼ねていますので、たっぷり塗布します。


塗布後、直ぐに(接着剤は瑞々しいうちに)ハブをドーナツに滑り込ませます。
ハブがドーナツの中心付近に来る位置で乾燥させます。
(後でドーナツ両端をカットできる様にオーバーハングさせます)
このとき、接着剤のはみ出しなどは気にしません。 |
幅カット |

タイヤトゥルーラーにセットします。
(ボール盤でも作業は同じです)
ハブフランジ側(ネジの無い方)のはみ出したタイヤ分をカットし、ハブフランジ
面に合わせます。

カットし過ぎない様に多少残すつもりでもOKで、残ってしまった分を側面から
回転させて布ヤスリでフランジ面に合わせればOKです。


フランジ側をカットしたら、そこからおおよそ20mmの幅で印をつけます。
指定の幅に合わせてノギスを回転させて当てると、カットする位置に印がつきます。
その位置でネジ側をカットすると、自然にネジがあるボスの突き出しと同じ幅の
タイヤになります。

カットを完了した状態。 |
研磨@ |

研磨するタイヤ直径は正確に行います。
研磨には#80〜120くらいの粗い布ヤスリを使います。
使用するシャシーの車軸高さに合わせて研磨しますが、おおよそ1.5mm位の
ロードクリアランスになる直径を設定します。
スタンプドシャシーで使う場合、シャシータイプにもよりますが、18〜19.5mm
位が一般的で、まずは19mm位にしましょう。
研磨@ではいきなり19mmまで研磨せず、+1mmくらいで一旦止めます。
(19mm設定の場合、20mmで一旦止めます)
+1mmで止め、タイヤを常温まで冷やします。研磨で熱を帯びると、タイヤは膨張
していて、常温まで待つだけで0.5mmくらいは小さくなってしまいます。
(更にタイヤ中心付近が引けて臼状になります) |
研磨A |
冷えた後、残りの0.5mmくらいをヤスリにあまり押し付けず、発熱しない様に少し
づつ追い込みます。

設定直径まで研磨完了。 |
エッジ処理 |

最後に両端のエッジを丸めます。
クリヤーレーシングに使用するタイヤは、車の特性上、エッジの丸めは半径2mm
位に大きく取ります。 |
接着剤除去 |
最後にはみ出した接着剤をカッターやピンセットなどで除去し完成です。
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