フレーム修正 |

バットパンとメインフレームを分離して、セットアップボードを使ってフレームの修正を
します。
フレームは素材自体もプレスなどの加工時の影響などでも反りが出ているもので、
組み立て前にそれを直します。
この見本はJK Cheetah11シャシーを使用しています。
セットアップボードに載せて、横から隙間を見ると、各部が反っていることがわかりま
すので、この隙間ができるだけ少なくなる様にフレームを湾曲させたりして真っ直ぐに
します。

バットパンも同様に修正します。 |
フレーム曲げ調整 |

車軸ポストなど、直角に曲げている部分がありますが、これを綺麗な直角に修正し
ます。
特にリヤ車軸は大切です。
直角定規などを当てながらペンチなどで修正します。
すべて修正したら、フレームを組み戻します。 |
モーター準備 |

クリヤーレーシングのシャシーは、現在のタイヤ幅だとタイヤとモーター軸が干渉しま
すので、モーター軸先端2mm程度をカットします。
できればモーターツールなどでカットしますが、糸鋸や鉄ヤスリなどでも時間を掛けれ
ば可能です。
カットしたエッジはバリ取りもします。
この見本はPF FoxU(V)を使用しています。

カット後

フレームと接続されるハンダ付け部にペーパーヤスリを掛けます。これでハンダを乗
りやすくしておきます。

ピニオンギヤをハンダ付けするに当たり、予備ハンダを乗せておきます。軸にフラッ
クスを付けてハンダを流します。

FoxU(V)モーターを使うことからハイギヤ設定になり、15T(64pitch)を使います。

軸にピニオンをプレスし、軸が少しギヤから出たところでフラックスを付けてハンダ
します。
歯にハンダが回らない様に気をつけてハンダします。 |
リヤ軸の取り付け |

ボールベアリングを軸穴にハンダ付けする為に、軸穴も軽くペーパーヤスリを掛け
ます。

センターが出る様にアクスルシャフトを通したボールベアリングをセットして、ベアリ
ングのアウターだけがフレームに接続される様にフラックスを付けてハンダで固定
します。

ちなみにこの様なフラックスを使います。
ハンダには60W以上のコテが必要です。
いずれもホームセンターで入手可能です。 |
モーター取り付け |

リヤアクスルにスパーギヤを取り付けます。
今回はFoxU(V)の為、35T。
モーターとフレームが接続される部分にフラックスを付けてから、ギヤを適正な噛み
合わせにし、その位置でハンダで仮止めします。1ヶ所でもちゃんと付いていれば
ギヤは固定されますので、噛み合わせがズレていなければOK。

裏返して矢印の部分に正式ハンダを流し、最終固定します。
この際に先につけた一部を同時に溶かさない様にし、ギヤ噛み合わせがズレない
様に注意します。

ハンダを流した後
最後にモーター振れ止め補強を付けます。

このパーツです。

斜め部分をモーターに沿わせた位置で、まずはフレームにハンダ付け。

裏返して、モーターに沿わせた部分をハンダ付け。
各ハンダ付け部は、その都度フラックスをつけてハンダしないと綺麗に付きません。 |
フロントホイール付 |

見本では社外のアルミハブを使います。
1/16"アクスルとリテーナを用意します。

フロント軸にアクスルとホイールを通します。
見本のアクスルは片方がリテーナ不要なタイプを使用していますので、こちらを先に
通します。
見本のホイールは5/8"サイズなので、軸は上の穴を使います。

反対のホイールを通した後、リテーナを通してアクスルとリテーナをハンダ付けします。
ここまで完成した時点でフラックスを使う作業が終わりますので、シャシー全体(モー
ター含む)を中性洗剤でよく洗い流します。
フラックスを洗い流さないでいると、直ぐに錆びて動かなくなります。
洗浄後、最後に(モーター内まで)パーツクリーナーで水を洗い流すと良いです。
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ガイド取付 |

見本のガイドはKofordカットダウングラファイトガイド。

セッティングの範疇ですので、一概に正解はありませんが、フロントのクリアランス
を確保する為に、これでは0.3mmtのガイドスペーサを入れてトングに付けます。

カイドトングの上にもスペーサを入れます。
ガイドの動きをスムーズにする他、ガイドナットが深過ぎると、うまくナット締めができ
ないので、ある程度高さを稼ぎます。

ナットを締めます。
ガイドがスムーズかつガタが無いところまでキッチリ締めます。
最後に突き出した軸をカットします(ボディーに干渉すると悪さをします)。

ガイドは水平か少しだけ前が上がっている状態が適正です。
お辞儀している場合にはフレームが曲がっていますので修正します。 |
ブレード・リード付 |

ガイドにガイドクリップとブレードを挿し込みます。
モーターリードは写真の通り余裕を持った長さでセンターを通して成型します。
クリップへのハンダ付けは小さいハンダコテでフラックスを使わず接続します。
モーター側も同様。
リードはシャシー隙間から下へ出ない様に絡めて通しと良いでしょう。
ガイド付近の取り回しは、写真の様に大きく輪を書いて配置することで、ガイドが動い
た際に輪が自然に吸収する形状にすることで、取り付け根元で断線にくくなります。
ボディー干渉しない様、リードのハンダ付けはクリップ先端付近にします。 |
リヤタイヤ取付 |

直接ボールベアリングアウターにハブが触れない様に最低1枚はアクスルカラーを入
れます。
カラーの幅・量で車幅調整し、タイヤが左右対称の突き出しになる様にします。

指で感じる程度の横ガタを残してリヤホイールを取り付けます。車幅は一般的には
82.6mm以下にします。 |
クリアランスチェック |

一般的には車軸下ロードクリアランスは1.27mm以上で、1.5mm以内にすると走行性
能は良好です。
適切でない時にはタイヤ径を調整します。

フロントクリアランスはフレーム肩で0.38mm以上が一般的です。
高さ調整はガイドスペーサの量で行います。
これで組み立て完成です。
回転部分の軸には潤滑油を付けます。 |