Thunderbirdで削除し捨てたメールの復活、復元てん末記。ソフトなし

あれぇ、これで復活しちゃうんだ、一週間前に捨てた受信メール復元のてん末記

なんかあっけない、数字の「9」を「1」に換えた、ほんとにこれだけで捨てたはずのメールが復活しちゃいました。じぇじぇじぇ…!! それ用のソフトなしで。このてん末記、私はmacですがwindowsも同じかな。

例によって「自己責任」ですよ
念のため「Profiles」フォルダはバックアップしておくと安心

「Profiles」フォルダの場所は後述します。また、これも後で出てきます「Inbox」ファイル、これを開いたり閉じたりにテキストエディットを使います、(私は)エンコーディング「Shift jis」にしました。

削除してから、復活しようとするまでの間に、Thunderbirdで
「フォルダの最適化」をしていない事

どうやらこのことが、復元の条件になるようです。
なので、Thunderbirdの環境設定で自動で「フォルダの最適化」を設定している場合(下の画像:一番下の項目「ディスク領域を…」にチェックが入っている)は、復活できるかどうか、つまり残っているかどうかは「Inbox」ファイルを開いてみない事にはわからないみたい。

settei007
一番下の項目にチェックが入っていると自動で「最適化」されるみたい

また、復活しようとするメールの
「受信した年月日、相手のアドレスに載っている会社名や名前」
などを少しでも覚えていますと速く見つけられると思われます。

まず場所の確認を、ライブラリから

Inboxファイルの置いてあるところを確認しておきます、ここです。
/ユーザー名/ライブラリ/Thunderbird/Profiles/○○○○.default/Mail/○○○○/Inbox
(特定できる名称は○○○○にしています)

001
ここにある「Profiles」フォルダをバックアップしておくと安心かも

002
場所の確認です、「Inbox」ファイルはここにあります


さて、本番です
この作業ではOSやThunderbirdのバージョンはあまり関係ないようです

Thunderbirdバージョン3本(3.1.8、17.0.2、24.0)とも同じでした。
復活してみましょう。


1. Thunderbirdを終了します。


2. テキストエディットを起動します。
直接「Inbox」をダブルクリックで開くのは避け、エンコーディング(Shift jis)指示の出来る「開く」コマンドで、さきほど確認した場所までたどり、「Inbox」を開きました。
(OS10.8.xのMountain Lionは「ライブラリ」不可視のため後述)


3. とてもとてもたくさんの記述がある「Inbox」ファイル、よく見てみると「From - 年月日時間」で区切られているのが見えてきます。

010
どうも赤い←のあたりの「From - 年月日時間」が区切りらしい

この「From - 年月日時間」から6行目に「Return-Path: 」とあり、続けてアドレスが記されています。このURLで、復活しようとするメールの会社名や名前などを判断することになります。


4. 復活しようとするメールが決まりましたら 「From - 年月日時間」の区切りから3行目(赤枠で囲んだところ)に
「X-Mozilla-Status: 0009」と記述されています。
この最後の数字「9」を「1」にしてください、半角数字です。
とてもあっけないですが、ホントにこれだけです。

005
赤枠で囲んだところ、最後の数字「9」を「1」に、これだけ


5. 保存して、テキストエディットを閉じます。


6. Thunderbirdを起動して復活を確認してみます、さて…。


<OS10.8.x Mountain Lionの場合>
ライブラリは不可視ファイルになっています。私は「ユーザー名」ディスクを選択してから「移動」でoptiunキーを押し「ライブラリ」を表示させ、Inboxまでを表示。
テキストエディットは環境設定で「開く/保存」のエンコーディングを「Shift jis」にしておいてから、Inboxを開きました。


パソコンって、ファイルを捨てても残っているんだヨ、って話は聞いてたけど
初めて生を目の前にしました、初体験です

私はこれで復元できましたが、0009(削除)やら0001(既読)など、あたりまえですが、たぶん進数で成り立っている数字らしい、私にはよくわかりません。
また、はたしてテキストエディットはエンコードShift jisで良いのかどうか、たいして根拠はありません。知っている方、良かったらどうぞ教えてください。

どうか参考程度にしてくださいね

まぁ、捨てたつもりが完全に残っているなんて姿を、実際に目にすることって、あんまりないですよね。私は初体験でした。
ためしに、後ほど「フォルダの最適化」をしてみたら、「Inbox」にあった0009の入っている削除メールはちゃんと消えていました、まぁなんてお見事なんだこと。


追記…

復活させた後は要約ファイル「Inbox.msf」を捨て、再起動するというお話もあるそうですが私はまだしてません。なぜって「Inbox.msf」を捨てて再起動すると、捨てたファイルすべてが復活してしまう、なんて話もあるんだもの。そんなめんどうヤダ! でもまぁ「フォルダの最適化」をした後だから、してみてもいいかな。

追記 2019年7月2日

nisiさんから情報をいただきました。
「サンダーバードのメール復元ブログで大変助かりました。私の場合は添付ファイル付きの受信メール復元をしたかったのですが、この場合はinbox.msfの削除も必要の様です。(こうしないと添付ファイル付きのメールが画面に出てこなかったです)
この辺も記事に足しとくと、さらに助かる人が増えるのではないでしょうか。
なお、inbox.msfを削除、再度起動しても過去に削除したメールがしつこく出てくることはありませんでした。」
とのことです、nisiさん、ほんとうにありがとうございました。

●Thunderbirdで削除したメールの復元