文月(七月)

2001年7月6日 23:30開場/開演
「犬死に VOL.3」
(新宿LOFT)
報告者・きばち殿

12時スタート予定だったが、11時前からハイジアビル前
の『犬死に』行列に加わりました。が、客入れの手順が悪い
「こりゃ、すんごい長丁場になるで」やはり懸念していたと
おり約20分程遅れのスタートでありました。

今回の『犬死に』客層はやはり電車@オーケン目当てと思わ
れ、年令層がちょい高く今は懐かしナゴムギャルギャルとか
スーツ姿のサラリーマンもちらほら。(笑)

中将の出番は当初の予定より30分以上押しての4時スギに
サイレンと共にスタート。しかしこんな時間でもお肌がスベ
スベな中将。玉砕スーツで颯爽と登場。ほぼ初☆鳥肌な観客
はかなり集中して演説に聞き入っておりました。フリートー
クを中心に定番ネタをちりばめた演説でありました。
さすが定番ネタは100発100中!
眠さで頭がボーっとした観客はことごとく撃沈。

「NHKのお笑いオンエアバトルに出たい」→NG
「吉本ルミネにだしてくれーー!」→NG
武道館でライブをやります→某団体の大会が毎年開催される
関係で圧力がかかっていてこれまたNG
『創』のゲラチェックの話題、これは辻本○美の話題が一切
カットされていて御立腹との事。
後は「引っ越しします。」とかおっしゃっておりました。

そうそう、なんだか最前列の客をたしなめていたりしてまし
たがよく確認出来ズ。
ビールケースの演説台をひょいひょいジャンプして登り降り
しながらの約40分程の演説でありました。
今回はロフトに中で誰よりも(客よりも)一番元気だった中
将のライブでありました。

 

 

2001年7月13日 
”SHOEL NIGHT Part1”
(大阪心斎橋サンホール)
報告者・JavaB 殿

大阪心斎橋『SHOEL NIGHT Part1』 ライブレポート
副題:「火ノ粉散ラス昇『鳥』」
Special Thanks To 餓鬼レンジャー

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今世紀2度目の13日の金曜日。

心斎橋、ライブハウス『サンホール』は異様に騒然としてい
た。ハードコア系パンク系バンド7組に混じってのライブ演
説、中将が登場する“出演順”が、告知されていないからだ。

私は最前列に陣取るも、あのサイレン音がなかなか鳴らず、
イライラしていた。で、聴きたくも無いノイズをかき消すた
め、たまたま持っていた『火ノ粉散ラス昇龍』(by餓鬼レ
ンジャー)をずっと聴いていた。
(♪上掌 上掌 マイクテスティング)

5組目「S.A.A.G.」。メンバーが発煙灯を手に登場。
爆竹、ドラゴン花火、何でもアリだ。
会場内は硝煙臭が立ち込めヒートアップ。
(♪上掌 上掌 マイクテスティング)

6組目「DEAD POP STARS」。元東京ヤンキースのメンバ。
(♪上掌 上掌 マイクテスティング 火ノ粉散ラス昇龍…)


8組中7番目、つまり「トリ」に中将が登場。
とうとうサイレンが高らかに鳴る。……しかし……
ところどころにいらっしゃる、パンク命・モヒカン・刺青の
怖いお兄さんたちが……

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「ファッションリーダーです。」
−−−−−−−−だからなんだ、ゴルァ!!

「芸人として限界を感じております。
 ですから、ジツは衆院選をニラんでおります。」
−−−−−−−−わけわかんねぇゾ!この野郎!

「辻本清美は潮吹きなんです。」
−−−−−−(♪嘲笑? 嘲笑? マイクテスティング?)

…………。
中将は明らかにやりにくそうだった。そこで、
「私が謝れば済むことなんですッ! ご、ごめんなさい。」

と、歯を食いしばって、「イ」と発語する口調で謝罪の言葉。
明らかにパンカー達を挑発している。そしてその時放った
一瞥に、たじろぐパンカー達。

あとはこっちのもの、といわんばかりにグラサンをはずし、
畳み掛けるような鳥肌ワールド。

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「よく足を運ぶ銭湯で、必ず目が合うデブがいます。」
「いらないものを整理していたら、何も残りませんでした。」
「大阪へは週一で、セックスしに来たいと考えております。」
「というわけで、残り時間170分でございます。」

聴きなれた持ちネタも、半径2m以内で拝聴すると、何か
エネルギーが違う、というか不思議な説得力があった。
13日の金曜日、中将の演説錬金術は、嘲笑を爆笑に、
怒号を喝采に変えてしまった。お見事。

一部の観衆とのガチンコはまさに『火ノ粉散ラス昇鳥』。
中将の鋭い眼光を堪能。目に焼きつくその残像。感動。

(公演時間約25分)



 

2001年7月15日
『廃人ナイト』
(宇都宮CLUB PLANET)
報告者・ヌイグルミ作家

横浜から宇都宮まで各駅停車の旅。
新幹線を利用するまでもない。近いのである。大宮から1時
間10分ほどで宇都宮。

しかし、駅から会場までは遠かった。というよりも会場のビ
ルが分かりにくかった。炎天下の中、地方都市を歩く。商売
になっているのだろうかと思わせる時計屋。大通りに面して
いるのに店が少ないのが印象的。しかし、道は広い! この
あたりが東京とは違う。それから、建物にツタが絡まってい
るケースが少なくない。

「廃人ナイト」のフライヤーを持った人物とすれ違う。やは
り、場所
が分かりにくいのだろう。迷っている様子。
何とか、それらしいビルを発見、ビル名を確認。このビルも
壁面は植物のツタで覆われている。4Fに向かう。
早すぎたらしく、スタッフは不在。しかし、奥の部屋から、
中将の声が聞こえてきた。リハのようだ。
一度、外に出て、マリファナのマークのある店に入る。もち
ろん、この店の事は知らない。店内は狭いが、熊のキャラク
ターで溢れていた。聞けば、グレイトフル・デッドに関連し
た商品なのだという。お香を購入。

開場の時間になり列に並ぶ。小さなエレベーターが一基のみ、
階段は3Fまでなので使えないとの説明。待たされる。
やっとフロアーに辿りつく。真っ黒い内装のライブハウス。
前の方は7列ほど席がある。4列目、正面ゲット。

ありふれた日本の音楽が流れる。意図的に陳腐な曲を選んで
いるのだろうか、などと思う。

サイレンが幾重にも鳴り響き、会場がざわめく。100パー
セント中将目当ての客なので反応は良い。

舞台の袖から玉砕スーツの中将が登場!
しばし、ステージを歩き、マイクスタンドの近くにあったサ
ントリービールケースを手にすると、なぜか隅の方に移動さ
せる。本日はビールケース未使用であります。

「噂の真相という、
タチの悪い雑誌にボロカスに書かれまし
て、これは許せない! 復讐を考えております。編集長は左
翼の…」
「芸人風情が…、私がエセ右翼であるとか、鬼の首をとった
みたいに、今頃、何を言っておるのか!」

「樺太から尖閣諸島まで演説活動を行っております」
「各地で民族派の圧力を受けております」
「創○学会…、私の家の電話は鳴りっぱなしです」

「この夏、参議院選挙に出馬しようと親に相談したところ、
家族会議で、なくなったわけです」
「衆議院選挙には鳥肌翼賛会、廃人、前科一犯、鳥肌に一票
を!」

「サイケであります。ファッション・リーダーです」
「ボディ・ビル三島会のリーダー、ケンカ20段です」

「パールハーバーという映画は愛やら恋やら…、一体何をダ
シに使っておるのか!」

「パールハーバーという映画を必ず見に行き、上映館で妨害
活動を行ってください」

「私は公安からマークされております。何のマークなのかな
と…」

途中、ジェームズ・ブラウン「セックス・マシーン」で無茶
な踊りを披露。

「長年飼っていたシャムネコが…」このネタは昨日考えまし
た。

「音楽シーンに殴りこみをかけます! トレンディーズとい
うバンドを結成しました」

「○元○美は、腐れ毒○○○。トンカツの腐った臭いがしま
す」

マイケル・ジャクソンの「ビートイット」で、さらに狂った
ダンスを披露。

「さて、私は背の伸びる薬も飲んでおります」

「創(つくる)という雑誌は中村屋の上で対談しました。編
集長の篠田は偏った思想の持ち主で、私の言った左翼の悪口
は全部カットされています。
来月号では謝罪文を掲載させる
予定です」

「私は56歳、団塊の世代です」
「学歴は京都大学、法です」

中将が舞台袖に消え、客電が点く。
宇都宮の一夜は熱かった。この講演は確実に近衛兵を増やし
たに違いない。

 

 

2001年7月20日
「けものがれ…」前夜祭
(シネクイント)
撮影者・ヌイグルミ作家


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2001年7月21日
「けものがれ…」舞台挨拶(1回目)
(シネクイント)
報告者・キョンシー殿

去る7月21日、渋谷シネクイントにて、映画「けものがれ、
俺らの猿と」が公開されました。公開に合わせ監督・主演俳
優らの舞台挨拶が行われました。今回は初回上演と後に行わ
れた1回目の舞台挨拶をレポートします。

7月21日の今日、渋谷のとある街角は異様な熱気に包まれ
てました。その発信源は渋谷パルコパート3、渋谷シネクイ
ントが併設されている建物の中からでした。前日の朝10時
から配られた整理券と限定1000枚とされているプレミア
チケットをもった若者達が8階から地下2階まで座っており、
一刻も会場時間が来るのをまっておりました。11時半過ぎ、
緩やかに列が進み出し、12時前には客席が埋まるほどの観
客が集まりました。
12時10分上映がスタート。・・・ん?
あれ、変だな、いきなり小松方正が・・・、切れる。どうや
ら映写機を廻す順番を間違えたようだ。鳥肌ライブに慣れて
いるほとんどの観客はあまり文句は言わずに、再スタートを
待つ。
暫くして、リスタート。予告編は無い。騒音に近い音楽と主
役・佐志のモノローグ、ゆがんだ映像で始まる。

ストーリー(けものがれHPより転記)

閑静な住宅街にある一軒の古屋敷。廃屋寸前のこの家に住む
男、その名は佐志、しがない脚本家である。
「私はもっと有意義な人生を送りたい」。そう言い残して妻
が英国に留学して以来、仕事はとんと途絶え、家は荒れ放題。
ゴミが不法投棄され、部屋には奇怪な肉食虫まで繁殖中。だ
が最大・最難の問題は、家主である義父から即刻退去するよ
う命じられていること。なにせ退去したくとも、金がないの
だ! 
そんなある日、突如家の前に映画プロデューサーを名乗る老
人・楮山が現れる。楮山が持ってきた仕事の話に飛びつく佐
志。けしかけられるようにしてシナリオハンティングに出か
けるが、ゆく先々で佐志を待っていたのは、とんでもない災
難の数々だった。 
ゴミ処理場の視察に向ったある地方都市ではわけ理由もなく
自警団に襲撃され、ある観光地では浴衣姿の少女たちが素麺
垂らしながら走り抜け、山奥にそびえ立つツートーンカラー
の大仏の近くでは怪しい男に遭遇。さらに、これらの惨状を
楮山に訴えても、「先生、それは貴重な体験でございますぞ」
とほくそ笑むばかり。
タチの悪い夢なのか、それともすべては楮山の策謀か? 
猿回しの猿のごとく、予測不可能な事態に翻弄される佐志の
運命やいかに!!!???



注目のシーン

後半の見所として誰もが注目した中将殿の登場シーン。いっ
ぺんに会場の雰囲気が変わる。鳥肌氏の演技を見逃さないよ
う、緊張が走る。「食べないと風邪治らないぞ!」中将本人
と役柄が似合い過ぎるセリフに会場に笑いが巻き起こる。

そして、クライマックスへ・・・

上映が終わり、すぐに舞台挨拶が始まる。

舞台挨拶

監督・永瀬正敏・降谷・車だん吉・曾田、最後に鳥肌氏が入
場。衣装は真っ赤なライダースーツ。終始、ニコニコ顔であ
る。
監督から一言が始まるが、司会者が「鳥肌さんはあとで…」
と最後にまわす。順番が進み、マイクが中将殿に回ると、
「えー、そう言ったわけでね。……」と1ネタ。観客が喜ぶ。
それから、監督や永瀬の詳しい話しが終わると、時間が来た
のか全員引き上げはじめる。次々と主要スタッフらが舞台袖
に消える中、物足りなさそうに会場にのこる中将殿。にこに
こニコニコしながら観客に笑顔を振り撒いている。他の出演
者達が控え室に消えたとたん……!!!!

「パールハーバーなんかとんでもない!!」と即興パフォー
マンスを!会場のボルテージが一気に上昇する。「愛やら恋
やら、いったい何が言いたいのか?!」笑い声が渦巻く会場。

そして、1段落すると中将殿は、控え室に消えていきました。

今回の映画についての簡単な感想と舞台挨拶で思った事は、
(1)永瀬ってあんまり背が高くないなぁ。中将殿よりやや
高いくらい?また、映画の中では久々に永瀬らしさが存分に
発揮されていたと思う。
(2)降谷氏、演技上手いじゃん。……って思ったけど、い
わゆる若者ぶりを演じてただけのような気が……。けど、上
手くできていたと思う。
(3)車だん吉さん、生ではじめて見て静かな感動。ここで
「ナオミの!」って叫んだら、誰か「おまけコーナー!」っ
てボケないかなぁとか思いながら見てました。話を聞くとな
んだか始終マイペースで生きてる感じがしました。
(4)監督・音楽担当の話は印象なし。
(5)最後に鳥肌氏。さっきも書いたが、初めから終わりま
で笑顔・笑顔・笑顔! いつもの舞台で見せるクールな顔は
ポーズや演説中の数秒間のみ。初のメジャー映画出演がこん
なにも評価されて、うれしくてうれしくてたまらないっ!と
いった様子でした。映画の中身では、最初、中将本人のキャ
ラクターが強過ぎないか心配したが、しっかりと“田島”と
しての魅力を放射しておりました。これは本気で、俳優・鳥
肌実としてやっていけると思いました。過去に見たTVドラ
マでもひときわ偉才を放っていたが、今回の出演で才能が開
花したように思えます。
本日は映画あり、舞台挨拶あり、即興演説ありと、1500
円にしてはあまりあるものを拝見する事ができました。



 

2001年7月21日
「けものがれ…」舞台挨拶(2回目)
(シネクイント)
撮影者・ヌイグルミ作家

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2001年7月26日
「極物伝説」
(愛知県勤労会館)
報告者・モキヲ殿

客の第一印象は「コスプレ多いな。14帝國のファンばっか
かいな」でした。

幕が下りていたので最初に鳥肌さんかと思いきや、幕が上が
るなり屏風が見え、トップバッターは稲川淳二でした。効果
音が口だったので意外と恐くなかったです。
と思いきや最後に電話の音がどでかく鳴ったのでそこだけ皆
驚いてました。

次は第14帝國。どうやら地元の人らしいのだが私としては
誰が誰なのか、さっぱりわからないまま話が進んでいき、終
わっていったので正直そんなに面白くなかったです。

三番手に我等が鳥肌実。幕が下りていて、幕の前にマイク・
スタンドとビールケースが運ばれる。てっきり花道入場する
と思ってたので通路側に座ってた私はちょっとがっかり。い
つもの様にサイレンが響く。幕も上がる。ちょっと間をあけ
て横から登場。と共に拍手喝采。玉砕スーツ、嫌味なサング
ラス姿。少し踊ってからマイクの前に立つ。

ネタは小泉、辻本批判、夏江ネタ、噂の真相ネタ、アムウェ
イ、創価学会、金正日・正男、最前列の女に何か言い、逆ギ
レ 等。徐にケースから下り、流れ星カットに。そして初め
て生で見たビート・イット踊り。ステキ

しかし途中で止めて髪を戻す。

結構長めに野音の宣伝と竹槍しごき歌で今日は逆ギレではな
く「御静聴ありがとうございました」で締める。
一部の客がいちいち合いの手を入れるのでちょいと耳障りで
したが今日の出る人の中では一番受けてました。丁寧なくら
い一言一言爆笑でした。

最後は電撃ネットワーク。歌いだしたので今日はネタやらん
のかと思ったけどネタありました。サソリ、浣腸したままパ
ンチ、金玉ブロック吊るし、真空パック、吸盤、アロンアル
ファ、ロケット花火やってました。

全て終えてみると鳥肌ファンもかなりいたみたいでした。

帰りは物販もせずに鳥肌さん(ことり事務所の方々)はすぐ帰
られたようです。無念。