小説は、LHAまたはZIPで圧縮されたShift-JISのファイルです。
SION 1
昼休み。
俺は学校の屋上でフェンス際にあるコンクリートの土台に腰を下ろすと、コンビニの袋から焼きそばパンを取り出した。
ふと出入口の方に目をやると、その屋根の上、給水塔に寄りかかって立っている女生徒が一人。
…あんな所に一人で立っている女も珍しい。
SION 2
7月。
梅雨も明け、夏の様相を呈してくる季節。
しかし浮き足立つ心と裏腹に、ひたひたと近づいてくる奴の足跡が聞こえる。
俺の前に立ちはだかる最大の敵。
奴の名は……!
(2話分まとめて入っています)
魔法使い・・・。
あたしたち「魔法使い」がその力を使わなければならない事は、日常生活の中でそあるものじゃない。
事実、あたしの家系は魔術の血を引くものだけど、普段はそんな事などまるで知らないかのように、何事もなく暮らしていた。
(たぶんファンタジー)
回りを見回した。どうやらここは洞窟の中らしい。
でも、いったい何故、どうやって?
頭が割れるように痛かった。
・・・が、それも少しずつおさまって行き、記憶がはっきりとしてきた。
「そう・・・確かあたしは酒場にいたはず・・・」
(きっとファンタジー : The Biography of Feen Ellaroad の続き)
突然の招集を受けた俺達第1期生の五人に、所長は静かに辞令を出した。
エリーナ… そう、エリーナはほんの数カ月前、突然現れたのだ。
(一応SF)
暗い霧の中。一人の男がうつ伏せになっている。
やがてその男は膝をついて起き上がった。
その鋭い目が光る。
“進化した” この言葉こそ適切だと思われる。
涼は服をはたいた。
(おそらくSF)
[公開終了]
「見ていた」 (礼君の考える日々 1)
死亡推定時刻は2日の夜10:00から11:00の間。
現場には血の付着したナイフが落ちており、血液型および胸の傷と形が一致したため、凶器と断定。ただし、指紋は検出されず。
ナイフは、一般に登山に用いられる物であり、登山用具店ならば何処でも入手可能。
部屋で争った形跡は無く、窓も破られては居ない。
「ペンション」 (礼君の考える日々 2)
隣のベランダとの間には大きな仕切りがあり、ここを抜けて隣に行く事は不可能のように見える。
ここは一番端の部屋なので、もう片側に部屋はない。
下を見おろしても、特に壁にとっかかりのようなものは無く、何も無しに降りていく事は出来そうになかった。