宇宙家族カールビンソン
作者・あさりよしとお 連載・少年キャプテン(少年キャプテン廃刊後は月刊アフタヌーンにて連載)

ストーリー

宇宙を航行中の旅芸人の一座の宇宙船が、他の宇宙船との接触事故を起こしてしまった。相手の宇宙船は辺境の惑星へ墜落。

乗組員は3人の親子で、生存者は両親が命を賭して守った赤ん坊1人。どうやら未知の文明圏の者だったらしく、彼らはその赤ん

坊の母星から、いつか誰かが引き取りに来るのを、救難信号を出して待ち続けることとなった。



…自分はこの作品を紹介する際、どういった紹介をしたらいいのかといつも迷います。迷っていることとは、「どのカテゴリーに当て

はめればいいのか」ということなんですが、この作品の場合かなり難しい。

本筋は「シリアスなストーリー展開」なんですが、ストーリーが進行する合間合間にはさまっている、「完全(パロディ)ギャグ満載」

の回もあって、そしてそのギャグが濃すぎるんですよ。どうしようもなく。しかも比率から考えるとどうしてもギャグが本筋なんだ

としか思えない気が。

ホントにこの人のマンガっていつもそんな風なんです。このカールビンソンも、凄いバックストーリーを感じさせはするんだけど、一

向にそれが進まないんです。

…で、読んでみた人へ。まあ1〜2巻は特に秀でたギャグもないんで読み飛ばして結構です。しかしそれ以後は、凄まじいギャグ

のオンパレードです。

いや、その殆どは分からないんだけどさ。マイナーすぎて。ファンサイトと見比べながらでもないと、絶対に全てのギャグ

を理解し尽くすことは出来ないでしょう。

で、このマンガに出て来るギャグって、ほとんどが他に類を見ない「日本の特撮(のパロディ)ギャグ」なんです。「分かる人はわか

る」というか、「分かる人にしか分からない」ギャグですな。(多宝塔と多砲塔戦車をかけたギャグは、父に教えてもらわないと理解

不能だった…)

というわけで自分は特撮の知識には自信がある!という方以外は、ファンサイトと見比べながら読んで下さい。