旅行記〜アメリカ西海岸南下の旅〜



12/18

この日記書いてるのはサンノゼのホテルからなんですが、とりあえず飛行機の中の軟禁状態を

思い出しつつ書いております。

で、12/18。バスで成田空港まで延々走っていき、空港でのこれまた長ったらしい手続きをして

ようやく飛行機に乗ったのは夜6時。(家を出発したのが朝なんだが…)

その飛行機の中もさっき述べたようにまさしく「軟禁状態」でして、ファースト、ビジネスはともかく

エコノミークラスの席なんか悲惨な状況ですよ。12歳の自分ですら足を満足に伸ばせないし、

「三大“飯がマズい”航空会社」の一つに数えられるというアメリカンエアーなもんで、

自分食事にはほとんど手をつけませんでした。(運ばれてきた時点で断った)

しかもこのアメリカンエアーですら席が広い方で、さらにその代償として「トイレの個数」が

犠牲となりトイレがかなり少ないそうです。

…と、これだけ言えば少しは分かってもらえるでしょうが、正に惨状です。

その中を自分がどう過ごしていたかというと、歴史小説(『影武者徳川家康』です)読んだり、

「どこでもいっしょ」プレイしたりしてました。

食事は、かなりマズいそうだし、食べても飛行機の中だと多分酔っちゃうんで食べませんでしたが、

到着するのもあと数時間のとき運ばれてきた朝食は、さすがに腹も空いていたので

ちょっと食べてみたんですが…予想通り、無駄に甘ったるいパンと果汁がしぼりつくされた

ようなフルーツ
でした。(やはり「三大“飯マズい”〜」の名は伊達じゃなかったようです。)

さらに飛行機の中は、轟々たる音が(というか正に『ゴウゴウ』って音です)常時しており、

ついに一睡も出来ませんでした。

まあこんな状況で唯一いいことと言えば、窓から結構すばらしい景色が見れることと、

各席に備え付けられた小型テレビ(みたいなもの)で映画が楽しめたり音楽聞けたりすること

ですかね。

…しかし途中で日付変更線を越したんで、厳密に言えばこれは何日の日記に…?

ってそんなトンチはおいといて、とにかく18日は、午後は延々と飛行機に揺られてるだけだったんで

どーしてもこんな日記になっちゃいますんで…ま20日からは本格的なアメリカ観光日記が

始まりますからお楽しみに!



12/19

現地時間で18日の10時(日本では19日の午前3時)の頃、ようやくサンノゼの空港に着きました。

着いたらまずレンタカーを借りて、ホテルまで行きました。

このホテルは近くにジャパニーズストア(要するに、日本のスーパーと変わらないものが売ってる)や

いい飲食店があったり、さらに中にキッチンがあったりするんで父が選んだそうです。

(実際これまでサンノゼに出張した時にも使ったらしい)

しかし今日は取り立てて書くこともないんですが、あえて言えばやはりアメリカの飯の巨大さに、

改めて驚きました(まあ来るたびに実感することなんだが)。

昼、ショッピングモールで、何か軽い食事でも摂ろうと思って店を探し、チキンとそしてついでに

デザートのファンネルケーキ(小麦粉を揚げて砂糖をかけたようなもの)を頼んだんですが、

直径はお盆くらいあって、おまけにその上に一ビンまるまるくらいのクリームをかけてありました。

大雑把だなあ…。

そういや飯つながりで書くと、晩飯にはコーリアンバーベキューを食べました。

とにかくアメリカにいると、「うまくて」「安い」飯には事欠かないのでうれしいです。

まあその逆もしかりであり、外れたときはすごく手痛いんだけど。(落差がすごい…)



12/20

ついに本格的なサンフランシスコの観光に行ってきます。

サンフランは去年も行ったんですが見れなかったスポットもあり、今回はそれをだだっと回ります。

まずその一つがゴールデンゲートブリッジです。

…つーか以前サンフラン行っておきながらゴールデンゲートブリッジ見ないとはどういう了見だ、

って感じなんですけれどもね。ゴールデンゲートブリッジはホントにサンフランの目玉的スポットで、

よく絵はがきだのサンフランの観光本やサイトのトップ写真に飾られてるほどです。

で、そのゴールデンゲートブリッジに今回やっと行ってきました!

写真は今度アップしますが、やっぱり凄い「圧巻」って感じですよ。よくゴールデンゲートブリッジの

写真は、色んなスポットからの写真や、橋から見たサンフランの街並みやアルカトラズ島の写真を

撮るといいって言われてますが(それに特に夜景がいいらしい)、今回は霧も深かったし

昼だったからそういう写真は撮れませんでしたが、そうでなくともやはり凄い景観が拝めます。

ゴールデンゲートブリッジは、渡った先のサウサリートをちょっと見て、それからまた往復しました。

ゴールデンゲートブリッジから戻った後はピア39へ行きましたが、

ここはやはり見所というと「海洋生物」ですかね。まず街中を我が物顔で歩くカモメ。

アメリカ西海岸はこれまでも何度か旅行で行ったから、よく海岸沿いの街でカモメを見かけたんですが

ホントにふてぶてしい。そう、正に「我が物顔で歩く」ってのは合ってると思います。

オットセイにあげようとしたエサをかすめ取る、バイキング形式のレストランで、テラスで食べていた

客達が、料理を取ろうと席を立った途端に飛んできて、残った飯を食い尽くす…etc…

などなど、都会のカラスとかより質の悪い鳥ですよ。

しかも街中には他にもハトとかがいて、鳥はホントによく見かけますよ。

後は海洋生物というとオットセイもいます。日向ぼっこ用と思える板の上に、群れでどど〜んと寝転がり

オウオウオウオウと鳴いております。(数が多いですから、あれの重奏は凄まじいです)

行動パターンは、寝転がる、寝返りを打つ、泳ぐ、鳴く、ケンカする…と、実に一定のパターンで、

何か見てると羨ましくなるぐらいにのんびりとしてます。

で、ここピア39では美味しいシーフードが食べられるので、サーモングリルバーガーと

クラムチャウダーを食べました。特にクラムチャウダーはかなり美味しくて、

日本のよりは塩っ気ととろみが強いんですがこれが本場だそうです。

自分達はカップで頼んだんですが、「ブレッド」で頼むと、メロン大のパンを丸ごとくり抜いて

その中にクラムチャウダーを入れて持ってきてくれます。お昼時にはよく、

そのパン入りのクラムチャウダーを頼んでガツガツと食べてる人を見かけます。

サイズはちなみに三段階になっていて、「カップ」「ボウル」「ブレッド」(確かブレッドだった)です。

そういやサンフランでは、面白い土産物屋がたくさんあって、

人形専門店、専門店、マグネット専門店などたくさんあります。(アメリカ人はマグネット好きです)

とりあえずここでいくつかお土産(クラスメイトと先生の分)買ったんですが…

まあ冬休み明けてからの楽しみということで。



12/21

どうもっ!アメリカより更新しております。

しかし何だな、今日は取り立てて書くことはないんですんな残念ながら。

今日一日は、店を巡ったり、街中を見て回ったりして過ごしてましたから。

ただ一つ有名(でもないか?)な観光スポットに行ったんですよ。

その名もウィンチェスターミステリーハウス。

ルートから外れたら二度と帰れない迷路のような家で、ウィンチェスター夫人の建てた家だそうです。

つーか迷うようじゃ住宅の意味を果たしてないんですがね。

ウィンチェスター夫人がこの家を建てるに至ったいきさつは、

多くのインディアン達などを殺してきたウィンチェスター銃を発明したウィンチェスター一家は、

ある頃から次々と一族が急死を遂げます。一人残ったウィンチェスター夫人は、

それがウィンチェスター銃によって殺された人々の悪霊のせいであると分かり、悪霊が入り込まないよう

迷路のような家を建築したそうです。それがこのウィンチェスターミステリーハウスであります。

…と、まあ祈祷で悪霊を鎮めた方がよっぽど安上がりな気もしないでもありませんが、

それは日本人の感覚で、アメリカ人は「来るなら来い!」的な思考を持ってたんですかね。

で、このウィンチェスターミステリーハウス、ホントに中は迷路でしたよ。

ウィンチェスター夫人はあまり足が上げられなかったらしく、そのため階段は低く、階段が低いために

階段が延々続きます。開けたら向こうはの扉、13の数を基調にした室数やフックの数…

と、確かにミステリーハウスなだけあってオカルトチックな雰囲気がただよっております。

しかも何かやたらめったらにインテリアが豪華で、聞けばウィンチェスター夫人が魔除けのためなどに、

ウィンチェスター銃を売りさばいて築いた財産を尽くして買ったものだとのこと。

つーか悪霊達も、自分達を殺した銃で築いた財産を、魔除けの家のために使われちゃあ

絶対に浮かばれないと思いますがね。俺が悪霊なら意地でも家の中に侵入しますが。

しかしまあ、「取り殺されてたまるか」の一念でこんな家を建てたウィンチェスター夫人も

まあ凄いっちゃあ凄いとは思いますが。

そんで今日は、もう他にはほとんどショッピングしたりゴロゴロしたりしてたんで…

要するにもう書くことがありませんと。ハイ。

まあクリスマスシーズンだし、どこいっても「ハッピーホリデー♪」な雰囲気なんですがね。



12/22

今日はサンノゼのホテルを発ち、モントレーの方へと走っていきます。

ってか父が運転するんで、自分は海岸沿いの景色でも見ていけばいいんですが。

しかし海岸に沿ってひたすら南下していくこのコース、面白いものが沢山見れました。

例えば、このコース、最初は山を越えたりするんで、田園とかの風景が見られるんですよ。

ってか、ちょっと走っていくと周りは全部畑でした。畑と田んぼ。

いや、ホントに畑と田んぼだけで、他に何があったってわけじゃあないんですが、

やっぱり周り数キロに渡って田畑しかないっていうような光景は凄まじかったです。

あと、海岸沿いに車を止めて、途中のジャパニーズスーパーで買った日本の幕の内弁当を

食べたんですが、何か周りからカモメ・ハト・その他の小さい鳥虎視眈々と狙われていて、

生きた心地がしないまま食べました。

他にも、日本海の冬のような荒波が打ちつける海岸を見ていこうと車から降りると、

砂浜にごろりと横たわった影が。近づいてみると、毛が生えた生き物であることが分かり、

そしてそれがどうやら死んでいることが分かりました。

これは…アザラシだー!アザラシが!死体だけど横たわってる!

とにかく度肝を抜かれましたよ。エエ。

そしてさらに先へ行くと、でっかい砂丘が点々とあるんですが…その一つに文字が掘られてました。

まあ、砂浜に文字を掘るなんて普通ですが、それが車内から遠巻きにもはっきり見えるとなると

ちょっとスケールが違いますね。それで何と書いてあったかというと…

「MARRY ME LISA !(ハートマーク)」

ぶはっ!

訳しますと…「マリー ミー リサ!」=「俺と結婚してくれリサ!」

プロポーズだ!これプロポーズの言葉だ!

やっぱあらかじめ文字を掘っておいて、彼女とドライブに出かけてそれを見せたんでしょうか。

しっかしこんな、まさにメロドラマ的なプロポーズ手法をとるなんて、よっぽどロマンチストな男ですな。

そんでそんな凄まじい光景を見つつモントレーへ。

でモントレーは、海岸線沿いの小さな港町っていうような雰囲気が漂う、こぢんまりした町でした。

アメリカの田舎町の雰囲気を堪能できましたよ。

そういやここでの観光スポットは、なんと言ってもモントレーベイ水族館です。

この水族館は、元は絶滅の危機に瀕していたラッコの保護のために造られたもので、

後に大規模な水族館になりました。フォレストケプ(昆布が森のように連なったモノ)の中に棲む
                             ↑
(※ハ2さんの指摘により直しました。ありがとうございます。)

ラッコなど、ラッコの生の生態を観察することが出来ます。

確かにここだと、ラッコがうねりながら泳いだりして、本当に元気そうでした。

ちなみに現在は絶滅寸前のホワイトシャークの保護に尽くしているそうで、以前にフォレストケルプと

ラッコがいた巨大水槽には、今はホワイトシャークが棲んでいます。


いや、しかし今回の旅行で改めて実感しましたよ。

アメリカってのは、ほんっとうに何もかもが壮大でスケールが違うんだなと。

そして国も国なら、人も人ですよ。砂丘に文字を書いて告白するほど情熱的な人々です!

…ちなみに管理人、まだ旅行日程は半分も残っているというのに、来る飯来る飯が超大盛り

アメリカの飯にちょっとゲンナリしてきました。

やっぱ日本の飯がいいなぁ…。



12/23

今日はカーメルの町に行ってみたり、モントレーの町をぶらぶらしたりしています。

まずモントレーのヒルトンホテルを発ってカーメルの町へドライブしていくんですが、

17マイルドライブと呼ばれるコースを通ったおかげで、遠回りになったけど面白いものが見られました。

途中でですねぇ、野生のラッコを見たんですよ。野生のラッコ。

ここらでは確かに水族館で見れるけども、野生のものも見ることが出来るという風になっていて、

んで今回はかなりの近くでラッコを見ることが出来ました。しかもお腹の辺りで貝をカンカンと叩いている

というポーズ。

他に岩場で寝そべっているアザラシも見ることが出来ました。(こっちは生きてます)

そしてカーメルの町へ着くと、まずは昼飯を食べる店を探します。しかしこれが、本気で無い

見つかったのはアートギャラリーが数十軒。アートギャラリー、ギャラリー、画廊、ギャラリー…

…もはや前にも後ろにもアートギャラリーしかない。しかも他の店もどうも少し小洒落た雰囲気で、

まさしく芸術の町といった感じ。しかしそれをゆっくり見ていくより、今は昼飯の方が先決。

ギャラリー、ギャラリー、ギャラリー…ええい!この町の人は絵でも食べてるのか!?

とでも思いたくなるくらいギャラリーしかない町を歩き、ようやく見つけたベーカリーでパンを買いました。

海岸でパンを食べ終えると、これだけアートギャラリーしか見つからないような町では

さすがに練り歩く気もせず、カーメルの雰囲気も堪能したし、モントレーへと戻りました。

モントレーでは今日は土産物屋を散策したり、ビッグドッグという有名なアメリカの洋服店に行きました。

ちなみにこのビッグドッグでは何が売っているかというと、アメリカの映画のパロディTシャツで、
         yu-gi-oh                    harry potter
doggy-oh」(遊戯王のパロディ)や「Harry Powar」(ハリーポッターのパロディ)など、

凄まじいダジャレをかましてくれます。

夜にはチャイニーズレストランで飯を食べてホテルに戻りました。



12/24

いやはや申し訳ない!旅行記、止まってました

あ、まさか今の今までずっと旅行してた訳じゃありませんよ。(旅行日程も変えてないし)

いや実は、アメリカ旅行から帰ったすぐ後に、母方・父方両方の実家に、家族揃って行っていました!

(ただ父は、アメリカ旅行疲れで行かなかったんですが…)

そんなわけで、最近ようやく家に落ち着いたんですよ。それで旅行記のことを思い出して、

急いで再更新しております。写真も載せますんで見てやって下さい!

アメリカの異国情緒溢れた雰囲気が実感できるかと思いますんで。


いよいよ今日は、モントレーからサンルイスオビスポまで、ぐーっと南下していきます!

まさにこの旅行最大のドライブ!で、ビッグサーの海岸線を横に見ながら旅していくんですが、

やはり単なる海岸でも、ここまでスケールがでかいと圧巻です!切り立った断崖、打ちつける荒波、

そして海洋生物。海洋生物と言えば、今回海岸から野生のクジラを見れました。

どうやら、今ちょうどクジラの季節だったらしく、遠巻きにもクジラが潮を吹いているのが分かりました。

しかも二匹三匹と連なって潮吹いてるもんだから、走ってる車の車内からも見れましたよ。

ついでにホエールシール(ゾウアザラシ)が見られるとかいうところに行ってみたんですが、

海岸に百匹近いゾウアザラシが、群れて寝ころんでいました。

またこれがオットセイと同じように、寝返りを打ったり鼻を鳴らしたりして、実に平和そうに寝ていました。

あ、そういや海洋生物じゃないんですが、何故かこのビッグサーでは、車道の横を自転車で

走り抜けていく人
をよく見かけます。いや、ホントに冗談じゃなく。

それにしても、走破する気なんだろうか、この道を…(ちなみに今回の旅行では、普通の道でも

ランニングしたり、トライアスロンしたりしてる人はよくよく見かけました。やっぱアメリカ人は元気ですよ。)

しかしこういった海洋生物を見るために多くのビスタポイント(景色がよかったり、海洋生物を見れたり

するポイント)へ立ち寄ったため、町へ着くのが大分遅くなってしまいました。

まあおかげで、モロベイにあるモロロック(海底火山の活動で出来た岩。海にぽつんと立ってます)

が、ちょうど夕日の時間に見ることが出来ました。

んで今日は、その後特に面白い観光スポットもなかったので、サンシメオン、サンルイスオビスポと

下っていき、サンルイスオビスポのホテルに泊まって寝ました。



12/25

さて、管理人は、クリスマスはこちらの国で迎えておりました。

ちなみにアメリカでのクリスマスシーズンはどんな感じかというと、日本で言う正月みたいなもの。

つまりは、親戚一同、もしくは家族みんなが家に揃って、新年を祝う…この「新年」が

クリスマスに置き換わっただけのものなんです。従業員みんな家や里へ帰っているので、

多くの店は閉店

そしてショッピングモールなどは、クリスマス前一週間にプレゼントを買うため殺到した客達に

よって、ほとんどの商品が買い占められています。(まあこれはアメリカのクリスマス特有ですけど)

あと、よく日本では大晦日〜元日+1月の最初の週は、テレビ番組はお正月特番が流れてますが、

アメリカでもクリスマスはこんな感じです。

実は僕、7才頃から毎年、クリスマスシーズンをはさんで父とアメリカに行っているんですが、

何かホテルに帰ってきてからテレビをつけると、同じ様な番組ばっかり放映してるんですな。

例えばシュワちゃん主演の「ジングル・オール・ザ・ウェイ」とか、(お父さんが子供の

クリスマスプレゼントを買うため、東西奔走していくというコメディ映画です。)

コメディアンで有名なジム・キャリー主演の「エース・ベンチュラ」とか。(こちらもコメディ映画。

ペット探偵・エース・ベンチュラが、誘拐されてしまった、スポーツチームのマスコットキャラクターの

イルカを探すという映画。ちなみに『エース・ベンチュラ』がこの映画の後に放映する…

というのが、よくある番組の組み方らしいです。)

とまあ、アメリカでのクリスマスと、日本での正月とは結構符号点があるわけですな。


それでこの日は、開いている店を事前に見つけておいて食事したりしていったんですが…

今回、アメリカで超有名な、ハネムーンのカップルが泊まる宿…という所のカフェで

食事しました。そしてその宿の名は「マドンナ・イン」

クリスマスシーズンであることを差し引いても、充分にけばけばしい内装がほどこされ、

カフェに入るとこれがまた洒落てる…というか、ただ単にどぎついピンクずくめです。

ハート形の椅子、模様や彫り物がされた食器、食紅によってピンクに染められた調味料…

こりゃまたすごい(笑)。

そんでベルギーワッフルを注文してみたんですが、パンケーキ大のがどーんと出てきました。

やはりこの異常なまでの大きさは変わらない。

父が注文したオムレツも、日本では巨大サイズのもの。しかしアメリカでは、ホントに大きいと

ダチョウの卵を使ったように大きいものまであるというんで、これはアメリカでは標準。

とまあ、朝食からずいぶんハードでした。

で車を走らせて、サンタバーバラのミッションという所にある修道院を見に行きました。

ちなみにここのギフトショップに入ってみたら、十字架や、十字架にはりつけになったキリスト、

その他にも聖書やら聖母マリア像やら…と、キリスト教関連の神秘的なものばかり

ありました。

このサンタバーバラの街も歩いてみましたが、どうも高級感があるブランド店くらいしかなく、

ただ街を下っていくと、チープな雰囲気の店や、安そうなハンバーガー屋などがあって…。

つまり、上層部の店と下層部の店が、配置場所によってきっちりと分けられているんです。

とりあえず「ブランド店社会の封建制度」とでも呼ぶことにしましょう。

そう言えばこの街では、何故か「二人でこぐ人力車」みたいな物が貸し出しされていて、

ビーチ沿いの道をそれで走っている人をたくさん見かけました。

今日はロサンゼルスまで行き、さらにロスにあるジャパニーズスーパー(日本と同じような

ものが売ってるスーパー。アメリカ滞在中の日本人にはとても助かる。)

で食物を買い込むという目的があるので、急ぐことにします。何しろ、おそらくだけど

そのジャパニーズスーパーは、4時頃には閉まってしまうという恐れがあるからです。

ところが、サンタバーバラから車で出て十数分ほどしてから、父が「あっ」と。

何か悪い予感がして「どした?」と訪ねたら…


「サンタバーバラでガソリン入れ忘れた…」


ひえぇぇぇ!

このほぼ山道の中で言われたんで、すごくビビりました。

確かにガソリンは、限りなくempty(空)に近い状態になっており…

しかも途中で、父が疲労や仕事のせいで眠くなるという恐ろしい事態が起こりました。

で結局、父を懸命に呼び覚ましつつ、何とか町のガソリンスタンドにたどり着けました。

何とかジャパニーズスーパー、「ミツワ」にも開店中に着けました。

いやそれにしても、今回の旅行中最大のハプニングだった…。

しかしロサンゼルスの街に着き、ようやく今回のドライブの旅も終わりを告げました。

後はロスのホテルに泊まって、最終日に空港へ向かうだけですから

長いドライブはありません。

今まで宿を転々と移っていったので、ようやく一所に落ち着けました。ふぃー。

それでは今日はこれで。



12/26

実はまだこっちではクリスマスです。何故なら日本とアメリカは、日付変更線を隔てた

向こう側なので1日のずれがあり、本当ならこちらでは昨日がイブで今日がクリスマス。

…というややこしい事態です。

ところがこのクリスマスに、チャイナタウンの飲茶という形式のレストランが開いていて、

そこがとんでもなくおいしいというので行くことにしました。

飲茶というのは、どうやら足かけ何時間かゆっくりしていって、新聞でも読みながら、

ワゴンに乗って回ってきた小さな一品料理を取って食べていく…という形式だそうで。

ちなみに大人数で行った方が楽しいそうです(品目が増えるから)。

でロサンゼルス内のチャイナタウンに行ってみると、やはりコテコテの中国です。

まあ旅行写真を見てもらえば分かりますが。
                       bamboo
ここのバンブープラザ(中国と言えばバンブー→竹という何とも安直なイメージ…

内にあるという飲茶に入ることにしました。

ところがみんな何時間かゆっくりしていくために客の回転が遅く、

それでなくても充分に混んでいるので、先にプラザ内を見て回りました。

しかし多くの店は、アフタークリスマスセール(プレゼントを買うため、

クリスマス前に客が集中して、それを過ぎた後売れ残った物を安く売るセール)

と言うことで安く、しかもチャイナタウンなのでべらぼうに物が安いのも

重なって、暴挙とも言えるほどの値段でした。まあ特に買う物もありませんでしたが。

それで順番が来たので、整理券を持って飲茶店内に入りました。

店内は広いんですが、中国人の方はみんな騒がしいのもあって、

さしづめ大衆食堂といった感じ。それにこんな形式の店なので従業員が忙しく廻り、

さらによく見ると店長らしき方も食堂の方へ出て、何やら仕事していました。

やはり中国人の凄さは、クリスマス真っ盛りでも、店長自ら仕事場におもむいて

働くほどの、この働き者ぶりですな。

で、廻ってきたギョウザやら北京ダックやらを食べていくんですが、

これが本気でウマい

結局あれも食べたい、これも食べたい、と腹の休むヒマが無く、

デザートとしてゴマ団子を注文したときには、もう腹の十二分目ぐらいまで

食べ物がたまってました。(この後プラザ内のベンチで少し横になってました。)

何とか動ける状態まで休んだ後、またチャイナタウンの中を練り歩きました。

かなり安くなってるんで、何か友達へ買うおみやげはないものか、と

ギフトショップを探し回りました。まあ見つかるのは、とかパンダとか十二支とか

チャイナドレスとかとかでしたが。

ところがあるギフトショップでは、日本刀が売ってました。

…いやここチャイナタウンしょ?中華街でしょ?それ売るならジャパンタウンだろ!?

何か柄にコブラがついてたりだとか、やけに日本刀っぽくない日本刀とか、

キルビルの刀とかが売ってました。(キルビルの刀って、日本刀売ってる所には

必ずあるんだが、やっぱ日本刀がアメリカに広まったのはキルビルのおかげなのか?)

でこのチャイナタウンで買ったのは、中国の武器セット。現在戦国無双にはまっている

タカマルさんへのおみやげ。(戦国無双の本家は三國無双だし、とりあえず

代替として。)しかも$2.49(250円相当)の格安。まあ安かろう悪かろうって

言葉もあるけど、でもこれならおそらく250円には見えません。(でも渡すとき、

値段申告しちゃったんだよね結局。)

この後、リトルトーキョーなるジャパンタウンに行きました。ところがこれは、

予想してた(どーせヘンに和風で、江戸時代頃みたいなものなんだろうなと思ってた)

のと違って、ホントに東京っぽい。ただ再現してるのは、人波でごった返す街じゃ

なく、東京のちょっと「しがない」って感じの空気なんだけどね。

ちなみにリトルトーキョーには二宮金次郎がありました。

そう言えばロサンゼルスのジャパンタウンには、店名だけやけに有名な店があります。

その名は「ドンキヨシ」

ドンキホーテなんだかマツモトキヨシなんだかハッキリしない店ですが、

ロゴタイプはマツモトキヨシみたいな感じ。

ドンキホーテ(ディスカウントストア)とマツモトキヨシ(ドラッグストアなど)が

合わさると、いったいどんな店に?と思いましたが、貼り紙などのセリフから判断して

どうやらアダルトビデオ店らしいです。

このジャパンタウン、チャイナタウンの他にも、イタリータウンやメキシカンタウンと

色々あるそうですが、今回はそこへは行きません。

んで、目指すのはハリウッド

このアメリカ映画の本拠地ハリウッドのチャイニーズシアターでは、

タイルにハリウッドスターの手形や足形が掘られています。最近ここに、

ゴジラの手形や足形も加わったと聞きましたが、ちょっと目にしなかったです。

あとここでは映画スター達(バットマンやスーパーマン)のコスプレをした方々が

歩いていて、チップを渡して写真を撮って貰えます。

自分は、やけにふくよかで腹も少し出ているバットマンと、それとは逆に

何故かやけにのっぺりとした顔つきが似ているスーパーマンと一緒に

写真を撮って貰いました。
                    信じるか信じないか!?
この後、ハリウッドの近くにあった「believe it or not !?」という見せ物屋に

入ってみました。何かどうやら、リプリーさんだかとかいう人が、各地の変な・不思議な

物や人を取材して廻ったものを集めたらしいです。

内容は、「世界一背の高い人・低い人(ギネス認定)」とか、「頭が二つある

奇形の動物(剥製)」とか、「河童の手(のレプリカ)」とか…

とりあえず大半は、知っているもの+下らないものでした(まあ見せ物小屋なんて

いつの時代もそんなものなんだけどね。『六尺の大イタチ』みたいな。)

ちなみに、明日がロサンゼルスをゆっくり観光できる最終日です。

明後日はもう空港に行きますから。



12/27

さて、クリスマスが終わり、街には活気が戻って、クリスマスプレゼントで

遊び回る子供が溢れています。

例えば、あそこにもニンテンドーDSで遊ぶ子供が…ん?

…よく見るとゲームボーイアドバンスSPでした。(実話)

ここら辺が、任天堂本社を国に構え一番にDSが届く日本と、アメリカとの

違い…と、何か優越感に浸れる気がします。

今日はベニスビーチという、ロサンゼルスの中でもちょっと治安の悪い所へ行くんで

少し不安です。

父の話によると、このビーチはいつもは、ボディビルダーな兄さん達が…

つまりマッチョな男性が、たくさんのしのし歩いているそうですが、

今回はあまり見かけなかったです。よくわからんが、クリスマスシーズンは

ボディビルダーの方々もお休みのようで。

このビーチは進んでいくと、結構怖い感じになってきます。サイケデリックな落書き、

明らかにホームレスであろう人々が開いている露店、

さびれた建物、タトゥーショップなどがあり、こんな場所だからか、

どうもガラの悪そうに見える人が歩いていく…

まあかなり偏見があるかもしれませんが、やはり端から見るとこんな感じでした。

今まで平和そうな田舎町ばかり見ていたこともあって、ロサンゼルスの裏面を

垣間見た気がして少々怖かったです。

昔はもっと治安が悪かったらしく、父と母が以前ここらのホテルに泊まったとき、

警官隊に包囲されたという話を、父が語ってくれました。

でこの日は、最後に妹の服を買うため、巨大モールなどに立ち寄りました。

そしてホテルに帰って少し休んだ後、アメリカ最後の飯と言うことで、

ど〜んとでかいステーキを、シズラーというステーキハウスで食べることに。

14オンス(約400g)もの巨大なステーキを食べたので、さすがに腹が重くなりました。



12/28

さて、飛行機(もちろんまた同じアメリカンエアー…)に乗り込み、

ようやく日本へ帰る日がやって来ました。確かにそろそろ日本の街も、

そして家や家族も恋しくなってきました。(ついでに信長の野望も…)

ただ帰りは、風向きの関係によって直線のコースをとると遅くなるので、

少し北からまわりこむ事になります。

   _
日/  \アメリカ
本            こんな感じかな?

なので余計に時間が長くなり、拘束時間…もとい、搭乗時間が伸びることになります。

まあ結構面白そうな映画もあって、割と退屈しないんですが。

「キャットウーマン」に、「SHARK TAIL」(ファインディングニモのように魚の物語で、

魚と鮫が戦う映画です。)、「Without a Paddle」(子供の頃からの幼なじみである、

4人は、4人のうちの1人、ビリーの死を期に、子供の頃からビリーの計画していた、

「デイリー・クーパー」の残した金を探す旅に出る…というストーリー。)

など、大半はそれを観てました。

後はPSPで「どこでもいっしょ」をプレイしたり、音楽聞いたり、寝たり…

と、暇つぶしを繰り返していってようやく成田空港へ。空港を抜けると、

今度は新幹線に乗りました。(ちなみにこの中ではずっと寝ていた

後は電車を乗り継いでいって、家の近くの駅へ。母が運転してきた車に乗って、

夜10時頃に家に着きました。

家に着くとまた朝まで寝込みました。つーかまた近いうちに、静岡の従弟の家へ

旅行するので体力を養っておかねばならんのですなこれが。

あー疲れる…。



しかし今回の旅では、アメリカの田舎町や、また少し治安の悪い場所など、

またアメリカの新しい側面を見られたと思います。

ま、新しい側面も何も、今まではテーマパークくらいしか行ってませんでしたからね(笑)。

とにかくこの旅行記で、皆さんにもアメリカの異国情緒溢れた雰囲気を

感じてもらえたらな、と思います。

それでは。


アメリカ旅行記〜終