The Beatles



ザ・ビートルズと言えば、ロックを知っている人も全く知らない人も耳にする言葉だとは思うけど、

それを聴いている人、まして本格的なファンとなると、ごく少数なのではないだろうか。

ロックは粗雑だとか、ビートルズはパクリだとか、そういったあらゆる偏見をかなぐり捨ててとにかく聴いて欲しい。



ビートルズが好きだ、という人でもわりと、有名な「Let It Be」とか「I Want To Hold Your Hands」しか

聴いたことのない人が多いけど、ビートルズというモノを深く知ると、

音楽史においてとても面白い存在だと解るだろう。

まず、大陸から離れたイギリスにありながら、彼らはあらゆる系統の音楽を知ろうとし、

そしてさらにそれを自分たちの音楽に取り入れ、見事なロックに昇華させてしまうのだ。

インドのシタールを使った「Love You To」、ピアノ曲「Let It Be」、スローなバラード曲「Michelle」、

特に名盤「White Album」など、プログレ、ハード・ロックなど、あらゆるロックのジャンルがかいま見える。

もう、1曲1曲がどれも同じバンドの曲だなんて信じられない。そこがスゴい!



じゃあこんなむつかしい事を頭に入れないと理解できないかというと、そうではなく、

そのメロディーラインや、強いメッセージ性を持つ歌詞は、何も前知識が無くてもガンガン心に響くと思う。

特に珠玉の名曲、というか個人的に気に入った曲なんだけど、自分の挙げる名曲は、

ジョージ・ハリソンの哀愁のこもったギターが響く「While My Guitar Gently Weeps」、

他のラブソングとは明らかに異なるメッセージを打ち出す「In My Life」、

解散寸前だったビートルズの曲で、最もロックの精神が表れた「Come Together」、

メロディアスで純粋に綺麗な名曲、「Yesterday」、

ビートルズ、ひいてはロックの巨大な変革となった同名アルバムからの「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」。

もちろんこの曲以外にも必聴の曲は数々で挙げきれないけどあえてこの5曲を。

しかしここまで紹介して何だけど、決して1曲を挙げてもビートルズの真の偉大さは解らない。

「White Album」、「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」、「Revolver」といったアルバムの構成の妙も最高で。



とにかく、本当に偉大なバンド。彼らと一緒の時代を生きてきた方々が羨ましい限りです。

ロック史に、また音楽史に燦然と輝く存在だと思います。ここに挙げたモノだけでも、是非聴いてみて下さい!