Blue Oyster Cult



このバンド、名前を出しても周りに誰も知る人がいないのが悲しい。

元々、父の持っていたBOCの音楽ファイルを譲り受けて聴いたのが始まり。

だから、このバンドのファン(にわかだけど、一応)である自分も、自分で音源を集めた訳ではないんです。

でもこのバンドは聴けば面白いと思う。本当に。


まずアルバムを買うと目につくのは、死神の絵だの、何やらHM系のジャケットによくありそうなおどろおどろしい作り。

また噂を聞けば、「最初にヘビーメタルという形容を使われたバンド」だの、「代表曲は『死神』」だのというものばかり。

ところが音源を聴けば、バリバリにハードだったりヘビーメタルだったりせずに、普通にポップでメロディアスなバンドなんです。

だから是非、偏見を持たずに聴いてもらいたいところ。


ところがBOCのファンになり出すと、今度はBOCのCDというものは日本ではなかなか手に入りづらいと解ります。

何故か店頭にほとんど無いんですよCDが。買うのはAmazonの輸入盤とか、米国へ行って買うとかしかないんですが…

とにかく、聴ける機会や買う機会があれば、是非試して欲しいです。最後に一応、お勧めのアルバムと曲をズラッと。



お勧めのアルバムと曲

●「Fire Of Unknown Origin」

SF作家マイケル・ムアコック作詞の「Veteran Of The Psychic Wars」、普通にポップなナンバー「Burnin' For You」、

イントロのピアノからして妖しい響きのある「Joan Crawford」などの曲は特に素晴らしい。

●「Secret Treaties」

前曲「Harvester Of Eyes」の終わりのオルゴールの音から、一気に「Flaming Telepaths」へ、

そしてラストを飾るのは、名曲「Astronomy」、最後は空虚感のある風の音だけが響く…という最高の構成。

●「Agents of Fortune」

BOCの代表曲、「(Don't Fear)The Reaper」が入った名盤。歌っているのは死神の誘いなのに、

そこを甘い声で歌い上げるのが面白い。



そういえば、漫画家の木城ゆきとさんなんかがこのバンドの大ファンです。

ザパンの額のマークとか、ガリィの最後のボディが「イマジノス」とか。