運命の温度・幸せの温もりのその後
それから30分後── |
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「そういえば、大輔さんと雅実さんって、今は一緒に暮らしてないんだろ?」 「暮らしてないわけじゃないが、お客さんがいるときはそれぞれペンションにいなくちゃ いけないからな」 「シーズンオフでお客さんがいないときは家に戻るけど、あまり帰れてないのが実状って 感じだよね」 「忙しそうですもんね」 「それじゃ、あんまりHしてないとか?」 「まっ! 勝君!?」 「だってペンションじゃ、いくらなんでもできないだろ? そんな鬼畜なことを雅実さん 相手に大輔さんがするとは思えないし──どうしてんの?」 「なんてこと聞いてるんだよっ! そんなこと聞いてどうすんのっ?」 「いや、これからの参考に……」 「えっ……!?」 「冗談だよ。それで、どうしてるんですか? 大輔さん」 「お前って奴は……そんな込み入ったことを臆面もなく聞いてくるとは……」 「なんだったら、俺たちのことも話しますよ? 聞いてばっかじゃフェアじゃないし」 「ばかっ!! なんてこと言ってんの!?」 「えっ……本当?」 「ま、雅実さんっ?」 「(照れくさそうに)えへへ、ちょっと興味あるかなー……なんて」 「(ぎょっとした顔で)雅実!?」 「よっしゃ! じゃあ、大暴露大会といこうぜ!」 そして話はどんどん変な方向へ── 「それで、今はどうしてるんすか? どれくらいのペースでしてんの?」 「(苦虫を噛み潰したような顔で)……2週間に1度できたら多い方だ」 「2週間に1度!? それって少なくねぇ?」 「(むきになって)お前らみたいに若くないからそれでも我慢できるんだよ!」 「大輔さん、落ち着いて」 「雅実さんはそれで満足? 少ないとか思ったりしないの?」 「勝! そんなこと聞くなよ!」 「まーまー、大輔さんだって気になってるんでしょ? どうなんすか、雅実さん」 「(恥ずかしそうに)…満足してるよ。だって、ちゃんと愛が感じられるし。ああいうの って回数とか激しさじゃなくて、伝わってくる気持ちが大切なんだと思ってるから」 「へー、よかったね大輔さん。満足だって」 「(少し頬を赤らめて)雅実の言う通りだ! 猿みたいにやるだけが愛情じゃないんだよ っ」 「でも、回数で愛を測ろうとする奴もいるけど」 「勝!!」 「え? それって……恵一君のことだとか?」 「(意外そうな顔で)……そうなのか?」 「そんなことないですよ! 僕じゃないです!」 「お前じゃねーかよ、毎晩毎晩迫ってくるのは。俺のほうが参るっつーの」 「(恥ずかしさで泣きそうになりながら)変な言い方しないでよ!」 「別にいいんじゃないかな。だってまだ2人とも若いんだし」 「2人も若い頃はそうだったとか?」 「そうだよ」 「(ぎょっとした顔で)雅実!」 「(それに気づかない)だから気にしなくていいんだよ、恵一君」 「雅実さん……(半ベソ状態)」 「それで、恵一君はどんなふうに誘ったりするの?」 「雅実さん!?」 「雅実さん!?」 「雅実!?」 「参考までにさ」 「(こんな人だったなんて……)じゃあ、あの…あっちで話しましょう」 「うん。じゃあ大輔さんと勝君はここで話してて(恵一を連れて部屋のすみに移動)」 「(呆然とした顔で)雅実さんって……案外好き?」 「(衝撃を受けた顔で)そうらしいな……。俺も知らなかったよ……」 |
そうしてそれぞれに深い話を展開していくのだった……。 |