運命の温度・幸せの温もりのその後

4人の対談・その2




 それから30分後──

勝 
大輔

雅実

恵一
勝 
雅実
勝 

恵一
勝 
恵一
勝 
大輔
勝 
恵一
雅実
恵一
雅実
大輔
勝 



勝 
大輔
勝 
大輔
雅実
勝 
大輔
勝 
雅実

勝 
大輔

勝 
恵一
雅実
大輔
恵一
勝 
恵一
雅実
勝 
雅実
大輔
雅実
恵一
雅実
恵一

大輔
雅実
恵一
雅実
勝 
大輔

「そういえば、大輔さんと雅実さんって、今は一緒に暮らしてないんだろ?」
「暮らしてないわけじゃないが、お客さんがいるときはそれぞれペンションにいなくちゃ
 いけないからな」
「シーズンオフでお客さんがいないときは家に戻るけど、あまり帰れてないのが実状って
 感じだよね」
「忙しそうですもんね」
「それじゃ、あんまりHしてないとか?」
「まっ! 勝君!?」
「だってペンションじゃ、いくらなんでもできないだろ? そんな鬼畜なことを雅実さん
 相手に大輔さんがするとは思えないし──どうしてんの?」
「なんてこと聞いてるんだよっ! そんなこと聞いてどうすんのっ?」
「いや、これからの参考に……」
「えっ……!?」
「冗談だよ。それで、どうしてるんですか? 大輔さん」
「お前って奴は……そんな込み入ったことを臆面もなく聞いてくるとは……」
「なんだったら、俺たちのことも話しますよ? 聞いてばっかじゃフェアじゃないし」
「ばかっ!! なんてこと言ってんの!?」
「えっ……本当?」
「ま、雅実さんっ?」
「(照れくさそうに)えへへ、ちょっと興味あるかなー……なんて」
「(ぎょっとした顔で)雅実!?」
「よっしゃ! じゃあ、大暴露大会といこうぜ!」

 そして話はどんどん変な方向へ──

「それで、今はどうしてるんすか? どれくらいのペースでしてんの?」
「(苦虫を噛み潰したような顔で)……2週間に1度できたら多い方だ」
「2週間に1度!? それって少なくねぇ?」
「(むきになって)お前らみたいに若くないからそれでも我慢できるんだよ!」
「大輔さん、落ち着いて」
「雅実さんはそれで満足? 少ないとか思ったりしないの?」
「勝! そんなこと聞くなよ!」
「まーまー、大輔さんだって気になってるんでしょ? どうなんすか、雅実さん」
「(恥ずかしそうに)…満足してるよ。だって、ちゃんと愛が感じられるし。ああいうの
 って回数とか激しさじゃなくて、伝わってくる気持ちが大切なんだと思ってるから」
「へー、よかったね大輔さん。満足だって」
「(少し頬を赤らめて)雅実の言う通りだ! 猿みたいにやるだけが愛情じゃないんだよ
 っ」
「でも、回数で愛を測ろうとする奴もいるけど」
「勝!!」
「え? それって……恵一君のことだとか?」
「(意外そうな顔で)……そうなのか?」
「そんなことないですよ! 僕じゃないです!」
「お前じゃねーかよ、毎晩毎晩迫ってくるのは。俺のほうが参るっつーの」
「(恥ずかしさで泣きそうになりながら)変な言い方しないでよ!」
「別にいいんじゃないかな。だってまだ2人とも若いんだし」
「2人も若い頃はそうだったとか?」
「そうだよ」
「(ぎょっとした顔で)雅実!」
「(それに気づかない)だから気にしなくていいんだよ、恵一君」
「雅実さん……(半ベソ状態)」
「それで、恵一君はどんなふうに誘ったりするの?」
「雅実さん!?」
「雅実さん!?」
「雅実!?」
「参考までにさ」
「(こんな人だったなんて……)じゃあ、あの…あっちで話しましょう」
「うん。じゃあ大輔さんと勝君はここで話してて(恵一を連れて部屋のすみに移動)」
「(呆然とした顔で)雅実さんって……案外好き?」
「(衝撃を受けた顔で)そうらしいな……。俺も知らなかったよ……」


そうしてそれぞれに深い話を展開していくのだった……。

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